『ウィンズテイル・テイルズ 封印の繭と運命の標』(集英社文庫)のカバーが公開されました。syo5さん の装画、須田杏菜さんの装幀を是非ご覧くださいませ。
発売は5/21ごろ、ただいま各書店、オンラインショップで絶賛予約受け付け中でございます。
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-744653-1
『ウィンズテイル・テイルズ 封印の繭と運命の標』、カバーのメインはメイリーン。前巻では周囲の思惑に思惑に流されることが多かった彼女の立ち姿から、内面の成長が感じられるのが本当に素晴らしくて。
そして既報の通り、前作と並べると白と黒/光と闇が並び立つ一幅となります。是非実物を並べてご確認ください。
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-744653-1
本当に自由に書かせていただけてありがたかった一巻目に続き、更に自由に書かせていただいてしまった二巻目、『ウィンズテイル・テイルズ 封印の繭と運命の標』の発売まで残り一週間となりました。
一巻目と併せて、どうぞよろしくお願いいたします。
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-744653-1
創元SF短編賞受賞記念ということで、フラッシュフィクション専門週刊誌『CALL magazine』にて、稲田一声「印刷物一覧」をネットプリント再配信していただいております。ありがとうございます!
稲田一声「印刷物一覧」
ファミリーマート/ローソン/ポプラ/ミニストップ用ユーザー番号:239TY8FFCR
1回20円(白黒/A4)
配信期限:6/1 19:00まで
縞田理理さんからいただいた『ペテン師ルカと黒き魔犬』(新書館ウィングス・ノヴェル)を読了。ちょっとだけ、と思って読み始めたら止まらなくて一日で上下巻を一気に読んでしまった。
ペテン師で未熟な〝力〟の使い手・ルカと、正体不詳の黒犬・サーロ。ひとりと一匹は大きな陰謀と策略に否応なく巻き込まれていき、どんどん深みに嵌められて……
https://www.shinshokan.co.jp/book/b567610.html
道東出身・在住の伊藤瑞彦さんが書いた『赤いオーロラの街で』(2017)がもう少し話題になってもいいのではと思う1日でした。第5回ハヤカワSFコンテスト最終候補作です。
災害パニックとそのトラブル対応が描かれる話で、悲壮なスリラーではないです。
検索して見つけた、坂野秀久さんという方の紹介文が詳しかったのでリンクを置いておきます。 https://kai-hokkaido.com/novel022/
『SF作家はこう考える』収録の近藤銀河「過去に描かれた未来 マイノリティの想像力とSFの想像力」とても良かった。この鋭利な批評が載っていることが、この本全体に緊張感をもたらしていると思う。特に「SFの想像力が失敗し差別に加担する時」という章が、SFが差別的になりうることを明言してて重要。
かくいう自分にとっても他人事ではなくて、同論考の中では私自身がクィア的なSFとして好んでいたヴァーリイの諸作品に内在する差別的な要素が厳しく批判されており、問題点を自覚させられた。(なおこれは、だからその作家をキャンセルすべき、といった短絡的な主張をする文章ではないはず)
『アンソロジー 舞台!』では、笹原千波さん「宝石さがし」と雛倉さりえさん「ダンス・デッサン」が深く刺さりました。特に「宝石さがし」の、母娘のどうということのないシーンで心臓を鷲掴みにされてしまって、もう少しで泣きそうに(自分でも理由はよくわからない)。https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488803117
『アンソロジー 舞台!』(近藤史恵・笹原千波・白尾悠・雛倉さりえ・乾ルカ、創元文芸文庫)。舞台をテーマにした本で、元は東京創元社の「紙魚の手帖 vol.10」の特集だったものを書籍化したもの。書籍化されてよかった、これでより多くの人の目に留まる、というか留まって! と願ってしまう一冊。
https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488803117
『嘘つき姫』(坂崎かおる、河出書房新社)。みなが当たり前だと思いつつ、どこか歪な世界に適応して生きている。違和感を抱きつつ、それでも世界や他者を呪うのではなく、なんとか真っ当に生きようとする人々の、慟哭も悲鳴も表立っては描かれない物語が静かに、だが力強く心を打つ。
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031781/
まずはエリック・マコーマック『ミステリウム』(増田まもる訳、創元ライブラリ)。実を言うと本書を読み終えたのはだいぶ前。これは好きな人が沢山いるに違いないと確信したものの、一方でこれから読む人に極力予断を持たずに読んでもらいたいとも思い、途方に暮れてしまっていたのだった。
https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488070885