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街に出掛けたので、普段買えない本を買ってきた。年末年始に読めるか、それとも積まれてゆくか。

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NHK WORLD-JAPAN にて、12月26日、27日に、上田の作品「石繭」(光文社文庫『夢みる葦笛』に収録)が、英語による朗読番組として放送されます。インターネットでも視聴可能。朗読には、シンプルな動画とBGMが付属します。

●12月の番組表
www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/spe

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フレッド・セイバーヘーゲン、キース・ローマー他/中村融編『星、はるか遠く』(創元SF文庫)読了。渾身の宇宙SFばかりを集めたアンソロジー。これはすごく好い。こういうのを読みたかった。副題には「宇宙探査SF傑作選」とあるけれど、別に深い意味はなく普通の宇宙SFばかりだった。個人的にはニューウェーブやちょっと捻った小説が好きなので、収録作ではディヴィッド・I・マッスン「地獄の口」やマーガレット・セント・クレア「鉄壁の砦」あたりが趣味なのだが、ゴードン・R・ディクスン「ジャン・デュプレ」やジェイムズ・ブリッシュ「表面張力」といったど直球の傑作を読まされてしまうと、両手を挙げて降参である。好みがどうかはあっても、つまらない作品はひとつもないという、久々のスマッシュ・ヒットだった。中村融さんはすごいなあ。そしてこういう本を出す東京創元社はまさに横綱相撲という印象。いやあ、まいりました。

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『創元SF文庫総解説』にて久永実木彦さん @10tombs が言及してくださったのを受けまして、〈記憶翻訳者〉シリーズのスピンオフ二作を再公開いたしました。ブラウザで読める縦書きの電子書籍です。久永さんの解説で興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、是非。

gatefield.info

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「ポリタスTV」の「石井千湖の沈思読考 #25 2023年振り返りSP」にて、石井千湖さんに『奏で手のヌフレツン』を紹介いただきました。番組に映った「球地(たまつち)」の図はこちらです。

youtube.com/watch?v=5rdLdVHYU7

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香月祥宏と杉江松恋の「これって、SF?」2023年12月号・その2で、『奏で手のヌフレツン』のヌフレツンをご紹介頂きました。〝誰でも読める酉島伝法〟との言葉を賜りました。
youtube.com/watch?v=e3-lPqOfmX

アトリエサードさまから『ナイトランド・クォータリーvol.34 対なるものへの畏怖〜双生児あるいは半神』をご恵投いただきました。いつもながら読み応えのある記事が満載です。ぜひ下のサイトをご確認ください。
athird.cart.fc2.com/ca8/398/p-

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『本の雑誌』2024年1月号(鏡餅てんてこ舞い号 No.487)に、単行本の年間ベスト3(下記)とコメントが掲載されています。

今年の一冊 橋本輝幸
『あなたは月面に倒れている』倉田タカシ(創元日本SF叢書)
『回樹』斜線堂有紀(早川書房)
『幽玄F』佐藤究(河出書房新社)
webdoku.jp/honshi/2024/1-23120

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【お仕事告知】
・発売中の「小説すばる」1月号に、羽鳥好之『遊びをせんとや 古田織部断簡記』(早川書房)の書評を寄稿しました。古田織部自裁前の最後の茶会への指示書。そこに込められた謎を毛利秀元が解き明かす過程で、戦国時代の終焉とは何だったのかが浮かび上がります。
syousetsu-subaru.shueisha.co.j

・発売中の「青春と読書」に堂場瞬一『野心 ボーダーズ3』(集英社文庫)の書評を寄稿しました。堂場警察小説初のチームものである本シリーズも3作目。今回は女性初の警視庁部長を目指す朝比奈のターンだ! 「警視庁総合支援課」のあの人も出てくるぞ。
seidoku.shueisha.co.jp/2401/re

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いまだに自分の短編集をどうアピールするのが最適なのかわからない……
そうですね、あとがきが「あのころはツイッターというものがあり」で始まります。そういう本です

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Xユーザーの林 譲治さん: 「今朝のNHKで妻と仰天したのがNHKニュースで「子ども食堂が増えてよかったね」みたいな「明るい子ども食堂」という絵を流していて、意味がわかってるのか問いただしたくなった。」 / X
twitter.com/J_kaliy/status/173

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オールディス〈ヘリコニア・シリーズ〉は訳されないだろうなあ。希望があるとしたら竹書房文庫?いやいや…

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約3年前の自分の書評をふと見つけたので、リンクを貼っておきます。
江永泉、木澤佐登志、ひでシス、役所暁『闇の自己啓発』(早川書房)
hayakawabooks.com/n/n34f005e67

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Strange Horizonsの日本のマンガについての記事(2023年7月公開) by Ada Palmer には「あらゆることについてのマンガがあります。万事がマンガになっているのです」“There are manga about everything, and I mean everything.”という1節があります。医療とグルメのすべてが、田亀源五郎が、永田カビが、吾妻ひでおが、戦争が、歴史がマンガで描かれると。
strangehorizons.com/non-fictio

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【祝文庫化!】エリック・マコーマック 増田まもる訳『ミステリウム』文庫版(東京創元社)を、訳者の増田さんより頂きました。

寂れた炭鉱町で言葉がおかしくなって死んでいく奇病が発生し、関連もよく解らない奇妙な事件も次々と起きるなか、水を研究する謎の男や記者見習いなどのエピソードと共に、町の隠された歴史が露わになるようでいて余計に謎が増えていく――

訳者あとがきの他、『200X年文学の旅』の柴田元幸さんのエッセイが再録されています。内容にはまりすぎる装丁は、fragment(コラージュ:西山孝司 装幀:柳川貴代)12月22日頃発売

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〝とはいえ、考えてみればこのマコーマックという作家、もともと〈部分が全体に奉仕しない〉とまでは言わないが、〈部分がその異様さにおいてまずみずからを主張する〉感のある、不思議な逸話や奇談を挿入しながら話を進めていく人なのである。〟柴田元幸「座りの悪さのよさ」より。

『200X年文学の旅』は当然おすすめです。

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Podcast「こんなん読みましたけど」更新しました。7ヶ月ぶりです……。9月に行ったジョン・スラデック『チク・タク×10』刊行記念・スペース公開収録の模様を再編集してお届け。

open.spotify.com/episode/7AZOp

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『創元SF文庫総解説』(東京創元社)見本をいただきました。私も六作品担当させていただいています。

まだ拾い読みしただけですが、読みたい本がまた増えてしまいますね……

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