【祝文庫化!】エリック・マコーマック 増田まもる訳『ミステリウム』文庫版(東京創元社)を、訳者の増田さんより頂きました。
寂れた炭鉱町で言葉がおかしくなって死んでいく奇病が発生し、関連もよく解らない奇妙な事件も次々と起きるなか、水を研究する謎の男や記者見習いなどのエピソードと共に、町の隠された歴史が露わになるようでいて余計に謎が増えていく――
訳者あとがきの他、『200X年文学の旅』の柴田元幸さんのエッセイが再録されています。内容にはまりすぎる装丁は、fragment(コラージュ:西山孝司 装幀:柳川貴代)12月22日頃発売
〝とはいえ、考えてみればこのマコーマックという作家、もともと〈部分が全体に奉仕しない〉とまでは言わないが、〈部分がその異様さにおいてまずみずからを主張する〉感のある、不思議な逸話や奇談を挿入しながら話を進めていく人なのである。〟柴田元幸「座りの悪さのよさ」より。
『200X年文学の旅』は当然おすすめです。