12の数値目標を掲げているのに、記事に取り上げられているのが
「今の自分が好きだ」と思うこども・若者の割合
というところで推して知るべし。
こいつらに「少子化対策」をする能力はない。
「東大生」は世間では「エリート」と目され、「社会をより良くしていく」こと、つまりは「環境に左右されず、努力したい人間が努力していけれる社会」の実現に向けて働くことが期待される人なワケですよ。
それに対して「環境に恵まれただけじゃない、自分も努力したんだ」と「自己の努力」の方を評価するように訴えたら、そりゃ「そうじゃないデショ……」ってことになるよね。
「努力するには環境が必要」っていう現実に対する怨嗟がベースにはあるんだからさ。
「塾の先生は追加した難しいことを言ってくれて良かった」
この施策のダメな部分を端的に表している言葉だな。
公立学校は「教育のセーフティネット」。
「難しいこと」は最後の最後でいいんだよ。
教科担任制や習熟度別クラスの導入といった根本的な方法の検討じゃなく、塾講師を引っ張ってきて手っ取り早くわかりやすい「成果」を求める、ってのはボンクラもいいところだろう。
フリーランスの英語講師・翻訳者/通訳者(英語↔日本語)・ライター・コピーライター。
広島県地域通訳案内士。
韓国語・アラビア語・仏語・エスペラント・ヒンディー語など修行中。
「権威・権力大嫌い」のアナキスト。
指導の依頼・相談はウェブサイトからお願いします。