NHK-BSは定期的に『クイック&デッド』を放送してますなあ。
『キャプテン・スーパーマーケット』で,よりバカ映画に傾倒してた頃のサム・ライミが楽しそうに撮ってるのでヨシ。
ジーン・ハックマンも肩の力が抜けきって楽しそうだし。シャロン・ストーンは根の真面目なとこが出てるけど。
この他,1990年前後に量産された西部劇では『許されざる者』も良いんだけど個人的には『黒豹のバラード』を推したい。
今日は講習会の日を間違えてしまうという失態があったのでもう寝る。
会場に着いたら杉良太郎の歌謡ショーやってたので呆然としてしまいましてね。
まあ、いい年こいたおっさんが杉良太郎のポスターの前で虚な顔で棒のように突っ立てる姿はさぞかし面白かったでしょうよ。
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』と『ボルテスV レガシー』という変な組み合わせを観ました
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
ドンぱちの映画かと思いきや報道屋のロードムービーで若造が(どこか壊れている)一人前になるまでのお話で,文字通り死体を踏み越えて行く地獄めぐりですね。
「だから言ってたのに」と苦悩するキルステン・ダンストが見事。
観終わった後も強烈に残ってしまうほど胸糞悪い赤いサングラス掛けたレイシストの馬鹿はキルステン・ダンストの夫ということをパンフレットで知って驚愕ですわ。
そっちが深刻ならこっちもそれなりに骨太『ボルテスV レガシー』
浪花節だよおっかさんムービーで演者のあまりの熱演にヘルメットが曇って視界不良になってしまう。
ボアザン星のプリンスはとにかく攻めるのに持ち駒が少なすぎて歯痒くなる。プリンスなのに。
ちなみにボルテスVはフィリピンでは異様に人気がありマルコス政権下では放送自粛&国民猛抗議の逸話があるほどで,圧政に立ち向かうストーリーのボルテスV同様にマルコス政権も結局倒されるので荒唐無稽と馬鹿にしてはいかんのですよ。
「セイタカアワダチソウの花の黄色」ってセリフは『ご先祖様万々歳!』でしたね。
今日は風がびゅうびゅう吹いてまともにピントが合わず,比較的ましなのを選びました。なんかぼんやりした感じですが…
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』観ました。(一応畳んどきます)
なんか悪戯で火遊びしたら思いのほか火勢がおおきくなって(前作のこと),慌ててバケツの水を掛けて消火しました(今作のこと)って感じですね。
お金払って監督の自己批判に2時間以上付き合うスタイル。
虚構の人物とは言え悲劇に押し込められて気の毒だなぁ,とぼんやり観ながら筒井康隆の「虚人たち」みたいな自覚的な演者がうっすら見えてしまうほど監督像が前面に出てしまって,もう…。
でも,前作と真面目に向き合った,ていうことでの評価もあるでしょうね。
あと,ジョーカー痩せすぎ
関西人がプライベートなことを訊いてくることについて,"関西では朝会うても今日どこ行くのとかそういうのは訊かんで"との投稿に軽く衝撃を受けている。
私含めておっさんの年代は挨拶と一体化した形で訊いてるなぁ… 訊かれた方も言いたくないときは適当なこと(「パリ」とか)言ってるし,訊いた方も対して興味持ってないし…
午前十時の映画祭で久しぶりの『プライベート・ライアン』
TV画面では何度も観たけどスクリーンで観ると響き方が全く違う。
公開当時、オマハビーチのくだりはノルマンディ上陸作戦の知識が乏しくてただただ圧倒されたけど、その後知識が増えてもやはり圧倒的でした。
まあ、犠牲だ英雄だというのは色々意見も出るだろうけど、あの戦闘の場には居たくないと誰もが思うだろうし、そう思わせるのは価値のあることだと考えてます。
(10年ほど前に深夜のBSでやってたドキュメンタリー番組、もう一度どっかでやんないかな。映画より酷い状況を叩きつけてくる極めて教育効果の高いものだったのですが…)
遅めの昼食時にTVつけたら『ONCE UPON A TIME IN THE WEST』やってる。
まさか誰かの追悼かと思ったけどクラウディア・カルディナーレはまだ元気そうでホッとした。と思ったらニュース速報の大山のぶ代さんの訃報で結局落ち込むことに。
汽車が来て女性が腕一本で食っていける法による秩序が文明なので西部劇はこれでお終い!ってことで公開時は批判の嵐(フランスを除く)だったらしいけど,自分は機会があれば何度でも観てしまう傑作。でも,劇場の上映権は1,2年前に切れてしまったのでスクリーンではもう観れない。(駆け込みのリバイバル上映はしっかり観ましたよ,勿論)
映画館から映画館に走りまくる1日。
『ジガルタンダ・ダブルX』
底抜けアクションかと思ったら骨太活劇forイーストウッド。舞台が1970年台なので映像記録はCanonのsuper8。誰も知らんと思って超美麗解像度の8mmフィルム且つマイク無いのに謎の同時録音なのはファンタジーとして目をつぶる。少数民族への暴政に否が応でも感情移入してしまい、案の定乗せられてしまった。「シネマがお前を選ぶのだ」の言葉に始まり飽きずに痺れる快作。
『エストニアの聖なるカンフーマスター』
てっきり能天気なカンフーコメディと思ってたのにまさかの聖書をなぞる町田康っぽい救世主誕生の宗教説話だったと言う…。オープニングの三賢者は「グリーン・デスティニー」の見過ぎ。
だいたい地下のことやってる技術屋