長編自主製作のフィルム・ノワール『辰巳』を観ました。
ファンタジックなほどの暴力と顔面力溢れる良作でした。
大作の合間にざらりと引っ掛かりのある映画を観るとホッとしますね。
とは言え大作より製作期間は長いけど。
お気に入りフェイスの「後藤」をもっと観たいなぁと思ってたら、監督がスピンオフも有り得るようなこと言ってて期待してしまう。
「会社辞めたいなー」を大声で連呼しながら夕刻の住宅街を自転車で駆け抜けて行くサラリーマンの姿に悄然となる吉宗であった。
エンニオ・モリコーネ特選上映の『ラ・カリファ』,『死刑台のメロディ』を観ました。
『ラ・カリファ』は妙にとっ散らかったロミオとジュリエットでした。プツプツ飛ぶシーンの間は観客がイメージを埋めていくスタイルですな。
『死刑台のメロディ』は史実ベースでモリコーネの音楽がないと救いが1ミリもなくなってしまう。“正義”とやらを振り回す権力が碌なことしないという普遍的で、残念ながら今日的な話でもあります。ちょっと前まで移民だった保守市民が「米国は米国人のもの」とか叫ぶのは最近TVで見たぞ、ってなる。
だいたい地下のことやってる技術屋