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『新刊小説の滅亡』藤谷治著

売れない作家の主人公に知らされたのは、大手出版社は今後新刊小説を一切出版しないという決定。読み切れないほど新刊本が出る中、果たして新しい小説が本として出される意味はあるのか。小説は社会的にも歴史的にも役割を終えたのではないか。新刊小説が滅亡したらどうなのかが読者に問われる。

ネグリ=ハート『<帝国>』

ネグリの訃報に接して。あちこち線が引いてあるのでひとおおり読んだっぽいのだけど、内容をはっきり思い出せないのでもう一度読み返したい。

『オタク用語辞典 大限界』

ネットで話題になってて注文した本が届いた。あまりに用語を知らないので「私はまだオタクじゃなかった」と安心するのと、日頃普通に使ってる言葉がオタク用語と知らされて「そうだったのか!」と驚愕するのと両方を体験できる。

『ロンドン(上)』エドワード・ラザファード著

ロンドンを舞台にした、とある架空の一族の、2000年にわたる年代記。上巻だけで二段組500ページを超える。なかなか手が出なかったのだけど読み始めると面白い!物語の始まりは、紀元前にカエサルが襲来するところから。

『やりなおし高校日本史』野澤道生著
途中まで読んだけど断念。日本史が超苦手なのでその克服に読もうとしたのだけど、タイトルどおり、高校日本史を「やり直す」本だった。高校どころか中学の日本史知識すら覚束ないので、私はもっと基礎的な本から入った方がよさそう。もう一回、中学の参考書を読み直そうか。

最近になって気がついたこと。本を買っても読まなければ、いつまでも未読のままである。未読本の山は減らない。

『テムズとともに』徳仁親王

今上天皇が皇太子時代の1980年代、オックスフォード大学に留学した際の体験記。思ったより普通の学生生活を送られていたのだなあ。私もこういう学生生活を送りたかったけど、社交スキルなさすぎて死にそう。海外では食器についた洗剤の泡をそのままにしてるのが珍しくないという、時々ネットで見かける話題も出てくる。1993年に出た本の復刊。

『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット著

歩行をめぐる知的冒険の書。類人猿から現代まで、人類の歩行の歴史。レベッカ・ソルニットを読むのはこれが初めて。読み始めたばかりだけどおもしろい。

"哲学者たちはよく歩く。しかし、歩くことについて考えた哲学者は多くはない。"

"歩くことは身体を大地に照らしあわせ測ってゆく流儀なのだ。"

未読棚に発見。いずれ読むときが来るだろうと買っておいた過去の自分に感謝!

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『AI 2041 人工知能が変える20年後の未来』カイフー・リー、チェン・チウファン

2041年にAIと社会はどうなっているか。テーマごとに短編小説があり、元Google中国社長でAI学者であるカイフー・リーによる解説が続く。AI解説本を読むよりもAIがもたらす未来と問題点がよく理解できると思う。AIに興味ある人におすすめ。

『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティー

ふだんはミステリーなんてまったく読まないのだけど、名作ということで読んでみた。なるほどなあ。解説にあるように、ミステリーは知的で粋な娯楽というのがよく分かった。なお、犯人は最後までまったく分からなかった。

『日本近代史を学ぶための文語文入門 漢文訓読体の地平』古田島洋介

ちょっと必要に迫られて(近代史を学ぶためではないけど)。なかなか良さそう。

『大規模言語モデルは新たな知能か ChatGPTが変えた世界』岡野原大輔

最新を追いかけるだけでなく、ちょっと立ち止まって考えてみたくなったので。著者はAI研究者だけど、文章は平易でわかりやすい。

『万物の黎明』デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ

グレーバーの遺作、面白そうだけどいつになったら読めるだろうか。あと、この本のカバー、すごく汚れやすい素材な気がする。

『星を継ぐもの』J.P.ホーガン

そういえばこれ、読んだことなかったのです。初ホーガン。

何冊もの本を並行して読むのってそんなに変かな。私は集中力が続かないし気分も変わりやすいので、その時の気分に合わせて少しずつ読んでいる。30冊以上を並列で読んでることになる。そもそも1冊を読み終えてから次の本に、という読み方ができない。成毛さんも10冊同時に読め、とか言ってたし、悪い読書法ではないと思うけどね。

文庫本も単行本も買うけど、文字の大きい単行本のほうがなぜか目が疲れることが多い。文庫本のように何冊も連続で読むとかとてもできない。


『帝国百科全書 第3版』
dl.ndl.go.jp/pid/1027252

現代(昭和13年)の社会人に必要とされる常識を網羅し1冊にまとめた、とりわけ若い人向けの常識百科。当時の文化風俗がよくわかって興味深い。雑学的なおもしろさはあるものの、非科学的な誤った内容も多々あり。こういう生活文化全般網羅的な本は自分でも書いてみたい。老後の楽しみ的に。

私はむしろKindleでとりあえず買ってそのまま放置、が多いかなあ。紙の本は置いてあるのが目に入るだけでも刺激になるし、読まなきゃというプレッシャーにもなる。というか、未読棚は私にとっての専用本屋みたいなものだから、そこに本が並んでいる(正確には積まれている)だけで幸福を感じる。Kindleは幸福感がないし、基本的に、コスパがよいものや物理本が入手困難なもの、万一アカウントが停止されてすべて失っても諦められるものをKindleで買うことが多い。

『小説の読み書き』佐藤正午著
現役の小説家による、日本の名作の読書感想文。なるほど、プロの小説家というのはこんな所に注目して読むんだ、というのがおもしろかった。日本の文学作品が大半で、最後は自身の小説を取り上げている。

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