靖国が「平和を祈る場所」と強弁する者の中に、「もうこれ以上祭神は増やしません」と起請文を書いたやつはいるのか?
「近所のスーパーの店のお米コーナーに欠品が目立つ」云々という観察をXに書いたら、「ネットでは買えますよ」という、Xあるある定型リプライをもらった記念
そして何より、政府による歴史言説への実質的な介入は、「歴史戦」なる名目ですでに行われており、それは歴史修正主義を権力が振り回している、きわめて危険なものです。近現代日本史では、通説を普通に発表するだけで、国家に攻撃され、それに便乗したネトウヨに叩かれるのが現状です。
プレゼント機能使いました↓
https://digital.asahi.com/articles/ASS863DG5S86ULLI00DM.html?ptoken=01J4VGVX6H8QQVFTBBDVW0AA1Al
"(保井啓志)ただ、知らないからこそ、両論併記で終わるとか、「イスラエル・パレスチナ問題ってすごく複雑だよね」「難しいよね」で話が終わることがあって。「難しいよね」っていうものの持つ政治性ですよね。
最近、(現代アラブ文学やパレスチナ問題に詳しい)岡真理さんはそれに反応して、「イスラエルとかパレスチナ問題って私は難しいとか複雑だと思っていない」と。物事の本質は、イスラエルによる植民地主義の問題で、そこをうまく描き出せていない。"
だから「ネット右派の反知性的態度とは、『複雑さを見る』知識人に対する反発」とかいう伊藤昌亮のような分析は完全に的はずれ。岡真理がネトウヨだってことになっちゃう。
https://sarutora.hatenablog.com/entry/2021/05/04/023003
率直に言って、この後半の記事で呉座さんが述べていることは、極めて歴史学にとって危険で、その存立を揺るがせかねないことです。「間違った歴史認識の修正は国主導で」と見出しにありますが、歴史認識を国家の権力で押し付けることは、学問の自由を損なうものです。大変問題といわざるを得ません。
「歴史的事実を正確に伝えるのであれば」といいますが、ごく単純な事実関係ならともかく、ある程度解釈に入るようなことを国家権力が「認定」すること、それを対外アピールに使うこと、それを歴史学者が片棒担ぐことは、学問の自由な発展に反するものでしかありません。大変問題です。
さらに言えば、もし仮に「間違い探し」活動を国家ぐるみで世界のコンテンツに対して行った場合、起こることは日本に関する認識の深化ではなく、「日本は面倒だからコンテンツ展開やめとこう」という、イメージの悪化とジャパン・パッシングでしかないでしょう。目的に対しても合理的でないのです。
私が考えるに、コンテンツで歴史を扱うのは、その制作者が自己の責任と認識で行えばよく、それに対して歴史学者も自由な立場で批判なり評価なりをする、まさしく言論の自由を行使することが大前提だと思います。だから私も自己の責任で #ところで艦これ厨は滅ぼされねばならない と発信しました。
ぶっちゃけていえば、日本では艦これはじめ歴史上の人物や事象を何でもかんでも美少女化している――弥助もすでに褐色美少女化の厄に遭っているようです――状況で、他国のコンテンツに四の五の言える資格がこの国にあるんかいな、と思います。みんな勝手にやれば宜しい。それが人種差別でない限り。
もちろん、コンテンツに歴史修正主義的な内容が入ってきたら、それは厳しく批判され撤回されねばなりません。場合によっては(欧州とかでは)権力の介入もありうるかもしれません。でもそれは「学問的に間違いだから」ではなく、「人権問題だから」です。そこははき違えてはなりません。
菊池誠氏らの鴨下氏への誹謗中傷は目に余るものがあります。現在、鴨下氏のあらゆるポストに「コミュニティノート」の名でクソリプを付け続けるという陰湿なイジメが行われています。しかしこれは、我々がコミュニティノートに低評価をつけることにより解消することができます。皆さん協力しましょう。
はいはい、歴史戦歴史戦
「日本に関する間違った歴史認識が国際的に広がり、それを是正するなら、国家主導にならざるを得ない。政府が歴史学者の協力を得て行う必要があると思います。こう述べると『国家の対外プロパガンダに加担しろと言うのか』という反発があるでしょうが、歴史的事実を正確に伝えるのであれば、変な遠慮は不要ではないでしょうか」
弥助描いた日大准教授の著書「発想に飛躍、検証不能な逸話も」歴史学者・呉座氏に聞く(下) https://www.sankei.com/article/20240806-LVYJLBZM2ZHJTHAWC2Q2SHCTA4/
現在、多くのオリンピック出場の女性アスリートにまとわりつく「アイツは本当は男だ」「トランスジェンダーだ」などという誤った断定の数々。こうした他人の身体的な性的特徴を間接的に探ろうとする行為は「トランスベスティゲーション」と呼ばれており、少し前から陰謀論としてネット上で過熱しています。これらの陰謀論にハマる人を「トランスベスティゲーター」と呼び、日本にもたくさんのトランスベスティゲーターがいることが今回浮き彫りになりました。陰謀論の構造を持っているので、正しい情報を教えても効果はあまりなく、ひたすらにデマを拡散し続けるだけです。トランスベスティゲーターは「自分は絶対に間違っていない」という自己中心的な確信を手放しません。常識的な人にできるのは、陰謀論は無視し、アスリートを素直に応援することです。 #LGBTQ
https://www.outsports.com/2024/8/2/24099035/imane-khelif-summer-olympics-ilona-maher-trans-hysteria/
「生物学的決定論が繰り返し浮上することは、特に社会的プログラムへの行政支出を切り詰める運動など、経費節減政策のエピソードと関連し、または、恵まれないグループの人々が深刻な社会不安をまき散らしたり権力を脅かす時期に、エリート支配層が不安を感ずることと関連がある」
スティーヴン・J・グールド『人間の測りまちがい 差別の科学史』(上)、改訂増補版の序、河出文庫、2008年)
https://amzn.to/3LQI1tf @amazonより
編集業。하야카와 타다노리 。『神国日本のトンデモ決戦生活』(合同出版→ちくま文庫)『原発ユートピア日本』(合同出版)『「愛国」の技法』(青弓社)『憎悪の広告』(共著、合同出版)『「日本スゴイ」のディストピア』(青弓社→朝日新聞出版)あり。 真理が我らを自由にする&労働が我らを自由にする。