親切な研究者の方から、唯物論研究協会編『唯物論研究年誌第29号 特集:ケアと資本主義』(大月書店、2024年)をもらったので読み始めるも、特集冒頭の「ケアと資本主義――特集にあたって」に、

「〈ケア〉の議論が盛んになった背景には、言うまでもなく新自由主義、グローバリズムが進めた市場化、商品化の徹底がある。ケア領域も商品化、市場化の対象となり、ケアの営みは市場や商品としての性格を帯びるようになっている」

――という一節があって、金子ハルオを筆頭として70年にわたって積み上げられてきた「サービス労働論」の枠組みが(たとえそれが瓦礫の山であったとしても)みごとに蒸発しており、「ケアの営みは市場や商品としての性格を帯びるようになっている」って最近そうなったのかよ的な新鮮さで書かれていて、なんとも引っかかってしまい一旦閉じた。

鈴木庫三『家庭国防国家問答 : 新体制早わかり』主婦之友社、昭和16年

イーロン・マスクが投稿したカマラ・ハリスの偽画像、旧ソ連制服マニアの人に鉄槌を下してもらいたいほどの安直な記号化がダサすぎる。こういうところでクズぶりが露呈するね

「ドイツの有名な反原発グループ」には笑った。プロフには「ラムザイヤー応援」とあった

「原子力発電って環境にやさしいよね!」(島根県YAMAKO♪さん(14歳)):『Dreamer』2005年10月号、資源エネルギー庁

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「投票時点で1番票の多い人」が投票時点でわかると思っているんだ…… 

説経節の「小栗判官」が藤沢から熊野まで行く車はこんな感じ

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書店で立ち読みしてそっ閉じしたが、やはり入手しておくかな……

ロヒンギャは組織の名前じゃねえよカスというのは前提として、武装闘争形態をも展開する反政府勢力をごくあっさりと当該地域の権力の口吻にならって「テロ組織」と呼べてしまうのなんで? なんでそんなにチョロいの?

「ウィキペディア三大文学」の一つとして知られる「地方病 (日本住血吸虫症)」、同項目で参考文献筆頭に挙げられている小林照幸『死の貝:日本住血吸虫症との闘い』(新潮文庫版)が復刊されていたので購入、寝る前に一気に読んだ。
日本住血吸虫発見までの道のりが、先人の苦労が多くて泣けてくるが、日本住血吸虫の生活史をどのように解明していったのかのあたり、Wikipediaでは要領よくまとめてあるが、各地の医師たちの探究と悩み、困難も含めて描かれており、かなりおもしろかった。

amazon.co.jp/死の貝:日本住血吸虫症との闘い-新
@amazonより

古新聞を整理していてみつけた、産経新聞2023年12月21日付け掲載の投書。「テロ殲滅は国家として当然」という76歳男性。イスラエル=主権国家、ハマス=テロ組織という二分法による1bit世界観だが、その世界観にもとづいて「殲滅せよ」と死のアジテーションを投書してしまう熱意にたじろぐ。

「大東亜戦争」以前の東南アジア地域における武装闘争形態を伴った民族運動にも「テロ組織」って規定しそう。その上で「大東亜戦争がアジアを解放した」って言いそうだなと思った。

朝日新聞2024年1月24日付で採取した書籍広告。「産婦人科医が直感で気づいた“神社一帯はまるて妊婦のようだ"」という惹句をはじめ、「直感で古代を見る」とか、なんとも言えないオーラが立ち上っている。

おまけだけじゃなくて本の方も紹介しないとだった。

高井ゆと里/周司あきら『トランスジェンダーQ&A:素朴な疑問が浮かんだら』(青弓社、2024年)も頂戴しました。第1部「性別の重み」からして引き込まれるように読ませる構成で、編集者としてはくやしみを覚えるわかりやすさ。
サブタイトルにある「素朴な疑問」を「素朴」なままで固定化するのではなく、そこから出発しつつ認識を深めていくことを追体験できるように展開されているんですよ。
全編語り口がやさしくて、たいへん工夫して編集されています。これは特に中学生・高校生諸君におすすめしたいですね。

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