早川タダノリ @hayakawa2600@fedibird.com

日中戦争時の”華北”における日本の治安戦はいわゆる”三光作戦”。

日本鬼子や（皇軍をもじって）蝗軍などと言われたほど、その内容は凄惨を極める。

「日中戦争全史／笠原十九司（高文研）」でも多くのページを割いているが、簡潔に記している箇所はこちら。

「日中戦争全史／笠原十九司（高文研）」（下）・P135

治安戦(三光作戦)の諸相〈1〉
華北を中心にした日本軍の治安について、拙著「日本軍の治安戦―日中戦争の実相」で相当詳細に論じたので、参照していただけると幸いである。ここでは、日本軍が治安戦「三光作戦」としておこなった戦時国際法に反する、非人道的な作戦の主な内容を目的にするにとどめる。

○村民のジェノサイド (集団虐殺)

北支那方面軍は、抗日根拠地・抗日ゲリラ地区を未治安地区＝敵性地区と断定し、同区内の村落を 「敵性部落」として、婦女子・老人・子どもも含めて、村民全体への儘滅掃蕩作戦を実施、村民を皆殺し＝」集団虐殺した。村落を夜間包囲して機関銃を設置、未明に村落を焼き払い、脱出しようとする村民を銃殺する作戦が実施された。日本軍は燼滅掃蕩=三光作戦の名前のとおり、最後には村落から食糧や物資を略奪したあと、村落に放火し、破壊するのを常とした。 三光作戦による村落単位の犠牲者は、数十人あるいは数百人であっても、抗日じ根拠地あるいは日 ゲリラ地区の村落は、それこそ星のように散在したので犠牲者の総数は膨大な数になった。

○無地帯(無人区)の設定

八路軍や抗日ゲリラが活動している広域地帯の村落の掃蕩をおこない、村落を焼き払って村民を強制的に追い出し、多くの村を廃墟としたあとで、多数のを収容所のように周囲を鉄条網や柵で囲った一つの集団部落に集住させ、日本軍の監視下においた。原住村落地帯農民が所有した畑に出かけて耕作することを厳禁した「無住禁作地帯」すなわち無人区(無住地帯)を設定した。

○毒ガスによる集団虐殺

抗日根拠地のなかで、八路軍の拠点のあるいは八路軍が集結している村にたいして、迫撃砲部隊があか弾（嘔吐性ガス弾）を撃ち込んで、死亡させたり、戦闘力を失った八路軍兵士を刺殺した。
（略）
八路軍兵士やゲリラ兵、住民が隠れている地下道や地下壕にあか筒（嘔吐性ガス)やみどり筒(催涙性ガス) を投げ込み、窒息死させたり、苦しんで出てくるところを刺殺した。 華北では一九三九年はじめから、北方盲半は冬隊の幹部を集めて、化学戦集合教育をおこな ガスの単位を小隊とし、場合によってはより小さな分隊で使用できるよう指導した。
（略）

○細菌攻撃作戦

広域の抗日拠地を潰滅させるために、七三一部隊やその支部から特殊部隊を派遣して、七三一部が開発製造した細菌砲弾を撃ちこんだり、飛行機から細菌爆弾を投下したりした。もっとも効果的な細菌攻撃作戦として、大雨のときに大河の堤防を決壊して、洪水にさせ、 そこに細菌戦部隊が飛行機でコレラ菌の入った缶詰をばら撒いた。洪水に栄養失調と飢饉に苦しんだ抗日根拠地の村々にコレラ患者が蔓延した。
（略）

○組織的におこなわれた性犯罪行為

治安戦では、根拠地・抗日ゲリラ地区の女性も儘滅掃蕩作戦の対象とされたので、「どうせ殺すのだから何をしてもわない」とばかり、女性への強姦殺害が多発した。治安戦に従事した部隊は小部隊で広域に駐屯するという高度分散配置の方式をとったので、小部隊で村の女性を軍施設に連行して長期にわたって強姦するケースも多かった。
（略）

「日中戦争全史／笠原十九司（高文研）」（下）・P254

治安戦(三光作戦)の諸相〈2〉

○食糧・物資・資源の略奪

アジア太平洋戦争の開始にともない、治安戦の目的が食糧・物資・資源の略奪になった。 日本ぶ軍部隊が日本の商社員をともなって、村落へ行き、「物資収買」の名目で、農家から食麻や綿花、木材などを強制的に供出させた。
村上政則『黄土の残照―ある宣撫官の記録』は民間から北支方面軍の宣撫官 (軍嘱託)になって、一九三九年に中国へわたり、新民会日系職員、新民会合作社顧問などを兼任しながら「武器なき戦士」として、敗戦まで山西省で工作に従事し著者の回想録である。
（凄惨な記録／略）
村上は以上のことを「戦争は軍人を狂気にしてよいか」とタイトルをつけて書いていた。村上は、 一九四五年八月の日本軍の前夜、山西省は「三年続きの大干ばつと、収買工作のために、農民達の疲弊と困窮は極度に達していた」としている。

○「労工狩り」と強制連行

アジア太平洋戦争のにともない、日本国内のや土木工事、軍事施設の建設などの労働力不 足を補うために、国策として中国人成年男子の強制連行と強制労働をおこなった。そのため、日本軍部隊が抗日根拠や抗日ゲリラ地区の村落を包囲襲撃して 、村の広場に成年男子を運行し、商社が用意したトラックに乗せて、集中営に集められたのち、日本や日本の占領などへ進行され、強制労働に従事させられた。
（略）
強制連行・強制労働では、日本は華北の各地二十カ所に監獄式の集中営するわち収容所をして
設置して、規模の大きなところは四、五万人、比較的規模の小さい所には一千二千人を押しこんだ。一九三四年から四五年の間、華北から華北以外へ送られた労工は一千万人に達した(内訳は、「満州国」へ約七八〇万人、蒙疆地区へ約三二万人。華中へ六万人、日本本土三万五七七八人、朝鮮へ一八一五人)。 一九二七年から四五年の、華北で強制労働されたと労工は二千万人以上であった。日本へ強行連行させられた労工のうち、六八三〇人が死亡した。

版元のサイトに情報が出ておりましたので、こちらでも告知します。こういうものを書きました。年内二冊目です。
女子鉄道員と日本近代 - 若林 宣（著）｜青弓社 https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787221025/

ふれあい下水道館マスコットのヒルガタワムちゃん、今日もかわいい。
今日は通ったのが閉館後、だったけど、ここの展示は毎回面白い。

東浩紀って、自分は安全なところに居ながら賢しらなことを言いたいだけの人だと思ってるので、この人が今さら何を言っても驚きはしないんだけど、さすがにこれは看過できない。

「かつて性は与えられるものだった。いまは自分で選べるものに変わった。」

ってひどすぎないですか？

そんな好きに選べるんだったら誰も苦労なんかしてないやん。自分ではどうしようもないから苦しんでるんでしょうが。全く分かってない。当事者のことを想像する力がないのか。自分の知らないことにそんなに軽々しく言及するべきではない。失礼極まりないし、こんな記事害悪ですよ。AERAもいい加減この人の起用を考え直したほうがええんちゃうか…

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「最高裁の性同一性障害特例法についての決定で考えた　性別変更と外観要件の難しさ」東浩紀 | AERA dot.
https://dot.asahi.com/articles/-/205123?page=1

自らを衛ると書いて自衛隊

イスラエルが現在進行形でおこなっている蛮行を当てはめるのであればナチによる「ワルシャワ蜂起の鎮圧」が一番似ているとは思う。