新しいものを表示

ゆるぼ
過去の名訳と原文を読み比べて翻訳の勉強をする会「名訳勉強会」を始めます。
第1回はアンジェラ・カーター「むらさき姫の情事」をテキストにして、7月18日(木)21時〜Zoomで開催予定。
ご興味のある方は以下のDiscordサーバに参加いただくと幸いです!

discord.com/invite/RuU94wkR

アルフレッド・ベスター『分解された男』の原文・沼沢洽治訳・伊藤典夫訳の読み比べ。
原文は「コップの中の目」をタイポグラフィでやっていて、伊藤訳は日本語でそのまま再現しようとしている。一方、沼沢訳は「箱入り娘=箱の中にメ」と大胆に改変している。

原文はeye in a stein = Einstein、要するにアインシュタインという洒落をかましているんだけど、これを伊藤典夫訳では保存しようとしている。ただ、沼沢訳の大胆さも魅力。

「むらさき姫の情事」は浅倉訳の日本語がめっちゃすごいのもあるし、榎本義子訳・柴田元幸訳と3種類翻訳があるので、それぞれ原文と読み比べてみるのも勉強になりそうだなーという理由です。

どういう形式がいいのかはまだ考え中。レンタルスペース借りて対面+来れない人はzoom繋ぐ、とかかなあ……。

バベルうおの人たちとぼくで「名訳勉強会」を立ち上げようと思っているんですが、翻訳等に興味があって参加希望の方がいらっしゃればご連絡ください。
第1回はアンジェラ・カーター「むらさき姫の情事」(浅倉久志訳)を取り上げる予定です。たぶん7月中くらい開催予定。

告知記事を書いた

はてなブログに投稿しました
『野球SF傑作選 ベストナイン2024』に短編が収録されます - 機械仕掛けの鯨が
hanfpen.hatenablog.com/entry/2

グミの空想果実シリーズ、発見された未知の果物というコンセプトのグミでSFを感じる。一番新しい「ウチャチャの実」は南国感あるフルーティさ、とのこと。うまい。

kanro.jp/pages/kusokajitsu

パット・キャディガン「通りすがりの親切」(日本版オムニ1986年8月号/日向美鶴子訳)読んだ。
自動車が故障してしまった主人公は、異星人の車の運転手に招かれ、車中に入る。だがその異星人は人類と見た目も性質も全く異なっていた……。

人間の困惑する声に性的ともいえる興奮を覚えるため、主人公は監禁され悪辣な扱いを受けるのだが、ある一言がきっかけで、異星人は怯えてコミュニケーションは失敗に終わってしまう。何だか狐に摘まれたような話だが、まあファーストコンタクトものと言っていいだろう。

ケイト・ウィルヘルム「アンナの手紙」(日本版オムニ1988年11月号/厚木淳訳)読んだ。
爆発事故に遭い、以後消息を絶った研究者の足どりを追うべく、筆跡鑑定士の主人公はある女性の手紙を読み解いていく。すると奇妙な事実が浮かび上がってきて……。

オチをちょっと割っちゃうことになるけど、まさかの時間SF的な決着! ヤング「たんぽぽ娘」的なやつですね。
若干必然性が弱い気がするが、女性の筆跡に引き込まれていく主人公の心理描写がサスペンスフルで巧み。

1988年のネビュラ賞受賞作。

【告知】次のSFマガジン(2月24日売り)にジョン・ウィズウェル「幽霊屋敷のオープンハウス」の翻訳が載ります!
2021年のネビュラ賞受賞作で、ヒューゴー・ローカス・世界幻想文学大賞にもそれぞれノミネート。めっちゃ評価高い作品です。
扉絵はYOUCHANさん。

筋書きとしては、前の住人の死から長年空き家になっていた屋敷でオープンハウスが行われ、そこに新しい家を探す父娘がやってくるのですが、そこは実は幽霊屋敷で……。という感じ。
とはいえホラーにはなりません。めっちゃいい話です。泣ける……かも。

ぜひご一読を〜!

【祝】ジョン・スラデック『チク・タク×10』(竹書房文庫)がSFが読みたい!2024年版[海外篇]の第1位となりました!
竹書房からは初の1位ということもあり、それも含めて嬉しいです!
投票してくださったみなさんありがとうございました!!

それにともなって、『SFが読みたい!2024年版』では竹書房の水上志郎さんを聞き手にした鯨井久志インタビューと、鯨井監修によるジョン・スラデック邦訳作品全レビュー(鯨井、坂永雄一、白川眞、林哲矢、伴名練、鷲羽巧。敬称略)が掲載されています。
そちらもよろしく。

hayakawabooks.com/n/n1167df962

さすがにここからボツになることはないと思うので告知しますが、次のSFマガジン(2月25日売り)に翻訳が載ります。ジョン・ウィズウェル「幽霊屋敷のオープンハウス」です。
2021年のネビュラ賞受賞作で、ヒューゴー・ローカス・世界幻想文学大賞にもそれぞれノミネート。めっちゃ評価高い作品です。
筋書きとしては、前の住人の死から長年空き家になっていた屋敷でオープンハウスが行われ、そこに新しい家を探す父娘がやってくるのですが、そこは実は幽霊屋敷で……。という感じ。
とはいえホラーにはなりません。めっちゃいい話です。泣ける……かも。ぜひご一読を。

Podcast「こんなん読みましたけど」更新しました。7ヶ月ぶりです……。9月に行ったジョン・スラデック『チク・タク×10』刊行記念・スペース公開収録の模様を再編集してお届け。

open.spotify.com/episode/7AZOp

キャサリン・レイシー『ピュウ』(岩波書店/井上里 訳)すごくよかった。
身元不明、記憶も曖昧な語り手を通して浮かび上がるコミュニティ(描かれるのはアメリカ南部だが)の排他性や分断。ル・グィン「オメラスから歩み去る人々」が冒頭に引用されていることから、語り手がオメラスで犠牲になった子どもである可能性が示唆される。本書は「オメラス」のその後を、逃れようにも逃れきれない自分という名の牢獄を描いたものだと言えるかもしれない。

京大SF研の会誌『WORKBOOK118 京フェス特集号』では、橋本輝幸さんとの講演者インタビューのほか、関連作品レビューとして鯨井の訳したM・ショウ「孤独の治療法」とジョン・スラデック『チク・タク×10』のレビューを掲載いただいてます。それぞれ書き手は昏月鯉影さん、茂木英世さんです。ありがとうございます!

BOOTHで通販もやっているようなのでぜひ。

booth.pm/ja/items/5235855

文学フリマ東京でご好評いただき会場持ち込み分完売した新刊ですが、BOOTHでの通販も開始となりました。遠方の方、買えなかった方など、ぜひこの機会に。

カモガワGブックスVol.4 特集:世界文学/奇想短編 | カモガワ編集室 hanfpen.booth.pm/items/5119726

裏表紙もオマージュしてるのが並べるとよく分かりますね。デザインはBABELZINEも担当している南々蛸さん。

【お知らせ】11月11日の文学フリマ東京 にて、新刊『カモガワGブックスVol.4 特集:世界文学/奇想短編』を頒布します。A5版 152ページ、1500円。場所は「し-57 カモガワ編集室」。
そのほか既刊もあります。どうぞよろしく。

【お知らせ】今週土曜日の文学フリマ東京で、新刊『カモガワGブックスVol.4 特集:世界文学/奇想短編』を頒布します!

《池澤夏樹=個人編集 世界文学全集》全レビュー、伴名練によるコルタサル邦訳短篇集総解説、V・ウルフのエッセイ、ナボコフ・インタビュー、コーマック・マッカーシー全長編レビュー、カモガワ奇想短編グランプリ大賞&優秀賞作品など!

し-57 (第二展示場 Fホール)
1500円 152ページ

SFマガジン12月号の書評欄にて、渡辺英樹さんに拙訳 ジョン・スラデック『チク・タク×10』をご紹介いただきました。「翻訳が素晴らしい」とのお言葉も! ありがとうございます!!

Twitterの方で告知が出たようなので。
今年の京フェスでSF書評家の橋本輝幸さんとお話させていただきます。橋本さんのことは海外SF紹介での師匠筋だと勝手に思っているので、今回対談の機会をいただいて光栄です。どうぞよろしく。
12月2日、オンライン開催(無料)です。

x.com/KUSFA/status/17153470363

古いものを表示
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。