久しぶりに投稿。
読んでなかった訳じゃないのだけれど。
万城目さんの本を読むと、なんということもなく慣れ親しんでいる「いつものあの場所」が、なんだか特別なあったかい思いを持って接することができる場所に変わるような気がする。この本も然り。




ホラー系と作家さんと聞いてはいたけれど、十二国記しか知らなくて、本業ジャンル?の方を読んだことがなかったので、初挑戦。といっても、ミステリーならともかくもともとホラー系は苦手なので、なんとはなしに、タイトルから大丈夫そうなの、しかも短編集を選んでみました。読みながら若干へっぴり腰😆

怖すぎないけど、ゾゾっとする感じがある。城下町のいろんな古民家に暮らす人々が遭遇する怪異な出来事。スプラッタではなくて、五感で感じる薄ら寒さというか。
一方で、怪奇なことを退治して解決するのではなく、納得しながら工夫を凝らしてうまく共存する、というのが、なんだか少しあったかくて、いいなぁと思いました。


知能の高さは幸せに、豊かに生きるために必須のことなのか、それよりも、誰かに愛情
を注いだり誰かの愛情を受け止めたりするのにも能力が必要で、それこそが大事なのでは、と問いかけられる小説。

主人公チャーリーに対する周囲の人々の言動に、批判と共感とを覚えている自分に気づき、胸に手を当てて我が身の越し方を振り返ってみたり、考えさせられることが多かったです。
知能の高い低いに関係なく、一人の人間として扱ってほしいと訴えるチャーリーの言葉が沁みる。一時的に手に入れた高い知能を失っていくチャーリーが、養護施設への入居を決断するシーン。手術を受けないままで同じ境遇を辿るチャーリーとはおそらく心の持ちよう、覚悟が全く違うはず。幸せであれと願わずにはいやれませんでした。

チャーリーの知能の変化を文章で見事に表現している、おそらく著者、翻訳者の両方の力量もすごいと思いました。


本を読み終わったら、その余韻を楽しみつつ、次にまたいい本に出会えるかしらと、期待と不安、楽しみと本を探さねばならぬ僅かながらの億劫感がやってきます。
今日も然り。

そんな中、なんとなしに検討俎上に上がってきた、京極堂シリーズ(百鬼夜行シリーズ?)。書店で確かめてみたら驚きの分厚さ。さらにはかなり冊数の多いシリーズものらしい。よほどのよほどでない限り、冊数が多すぎるのはちょっとしんどいのだけれど。
一冊目の分だけでもそれなりに完結しているのなら、チャレンジしてみようかなぁなんて思ったり。


信仰宗教の世界にのめり込んでいく両親のもと、教義に基づくルールや価値観を当たり前のこととして育つ主人公の少女の物語。なんとなく自分たち家族が他から違和感を持って見られていることを知りながらも、中に入り込んでいるがゆえに歪みがわからない、そしてその家族の中では普通に家族を思う幸せな日常であるということ。一方、垣間見える外との断絶や困窮などの社会生活への影響が、穏やかなストーリーの中で見えてくる本でした。

下巻読了。上巻は、カンボジアの苦難の歴史の一端に触れた感じ。そんなつもりで下巻に突入したら、いきなり時代がワープして、「ゲーム」な世界でした。
バトルゲームに埋め込まれた仕掛けは、現実にもあり得そうでちょっと怖い。どうやって幸せに生きるのか、理想を追うことでは同じなのに、手段手法が全く異なる二人の主人公。下巻での対峙には、上巻で描かれるいろんな人たちの人生が不可欠だったんだと読み終わって理解しました。
そして思い出す…これ、SF系だったのね。

ゲーム、というタイトルを空恐ろしく感じるほど、理不尽な社会。そこで生き、死んでいく人々の群像です。
理不尽すぎて辛すぎて、なかなか読み進まない。ようやく上巻が終わりました。

大勢が入れ替わり立ち替わり出てくるので、全体像が見えにくい感じがしていましたが、少しずつ繋がり始めてきた気がする。

下巻に進みます。

なんとぉ!
新幹線の何が楽しみって、東京駅出てすぐの車内販売を待ち侘び、コーヒーを啜りながら今か今かと大事に育てあげて(!?)いただく、あの美味しいカチカチアイスだったのにぃ。

trafficnews.jp/post/127431

久しぶりに家でのんびりしている日曜の朝。
BSつけてみたらば、懐かしの やってるー。知らなかったよ。最初から見たかった😭
今から見ててもやっぱり楽しい。いろいろ結末知ってて見るからなおさら。

半年前から鼻炎が続き、とうとうひと月前くらいに、鼻詰まりが悪化して匂いがわからなくなってしまった…食事も、お部屋のアロマも、コーヒータイムも、何もかもが味気なし。

さすがにちょっとお鼻の不調が長すぎだろうと、耳鼻科でお薬を処方してもらったところ、突然匂いが戻ってきました。
世の中はこんなにいろんな香りで満ちていたのかと、なんだか新鮮。

#読了 #読書 #小説 #クララとお日さま #カズオ・イシグロ #AI #ロボット #未来社会 #fedibird AIとの付き合い方について考えさせました。面白かったです。 

AFと呼ばれ、高度な人工知能が搭載された、子どもたちの「親友」として寄り添うことがミッションの(おそらく)ロボット、クララが語り手。

クララが買い取られたのは、病弱な少女ジェジーの家。プログラミングされているから当然だけれど、クララは、ひたむきにジョジーのため、ジョジーや周辺の人々の言動から学習し、振る舞いを決めます。導く結論は合理的でありつつ空気を読んでいるかのようで、一見人間らしい。感情に揺れる人間社会のほうが歪んだり不完全なものにさえ感じられるのです。
ジョジー家族の過去や「向上処置」のこと、情操教育まで人工知能に頼る社会のこと、クララのその後の境遇。
いろいろがあり得そうで、薄ら寒い感じすら覚えました。

科学技術を駆使することが本当の幸福追求になるのか、人間らしさってなんなのか、人間と高度な知能を持つロボットとは結局何が違うのか、…いろいろ考えさせられました。

人は、本人の中だけでなくその人を愛する人々の中にもある、だから誰かを人工的に再現するには限界があると、他でもないクララが発することが強く印象に残りました。

初めて。

ラグビーの試合をスタジアムで見てきました。

2019ワールドカップの時に、ラグビーふぁんな方達からいろいろ教えてもらいながら見ただけの超ビギナーなものだから、テレビの解説付きの方が理解できたはずなんだけれど、
一生懸命見てても、たぶん全然わかってない気はしたけれども、

身体がぶつかる音、選手たちの声、スピード感、選手たちの身体の大きさ。
なんだかめちゃくちゃ楽しかった。

生の観戦って、いいものですなぁ。

何事も、やってみるべし、と思って、チャレンジしてみたこと。
あったら使うのになぁと常々思っていた種類のLINEのスタンプ。作ってみました。

絵心ないから、上手にはできなかったんだけれども。シンプルすぎてよかったのか、案外スピーディーに承認いただいたのです。

大量の名作人気スタンプに埋もれて、誰にも発見してもらえないでしょうから、もはや恥ずかしくもないわぁ!と、誰もいない山の中の露天風呂に飛び込むような心づもりで、販売開始ボタンをポチッと。

できるものですねぇ。びっくりしちゃった。しれっとスタンプショップにアップされてて、密かに感激。
もともと自分が欲しい言葉で作ったので、当然ながら自分で購入。

満足!


江戸時代、堅実一筋で糸問屋を経営してきた六代目が、息子に跡を託して悠々自適の隠居生活を目論むけれども、真面目すぎて趣味も道楽もなく…そうこうするうち無邪気すぎる孫の善意の言動に振り回され…というお話。

堅物で遊びのない、傍目には面白みもない人物像に思われる6代目が、孫を通じて、大店経営者の時には触れることもなかった市井の貧しい子どもたちやその家族と触れ合う少しずつ心をほぐし、経営者としての知恵や人脈も使いながら、まさに地域コミュニティの一員となっていく様子が、微笑ましくて、痛快な読み応えでした。人生百年時代、セカンドライフのことも考えて生きねばならない私たちとしても、なんだか身につまされるというか、羨ましいというか。そんな気分で読了しました。

そして、また。今日も結局最初から最後まで見てしまった。円盤持ってるのに。

宮崎アニメの中で一番好きな少年。ただかっこいいだけではなくて、誠実であろうとする、諦めずにいようとする生き方が、悩もうとする姿が、好きなのです。

ふるさとのカヤちゃんからもらった大事なプレゼント(玉の刀)を、こともあろうに!?サンにあげてしまうのはどうなんどろう、と、なんだかいつもモヤモヤしてしまうけど。

dokonimo さんがブースト

「置かれた場所で咲きなさい」ではなく「自分の咲く場所を探そう」。
ふわふわと漂い最適な場所に根付く植物もある。逃げるのでなく探しに行くのだという励ましが、どこまでも優しいことに安心した。

全4巻を読了。壮大なお話でした。
「言葉」とは何か。文字?聞こえる音?そんなシンプルなものではなく、とても消えてしまいやすい脆いものでもあるけれど、しかし、守り伝えようとする人がいる限り、誰かの口を封じたり言論を弾圧したとて決して絶えることもない、すごいものなのだということ。

言葉や文化、表現の手法が違っても、伝えたい思いがあれば、相手の中にある言葉を知りたいという気持ちがあれば、その障壁は超えられる。でもその気持ちがなければ…どんなに言葉を尽くしても伝わらないこともある。

若い登場人物たちが、少しずつ変わっていく様も頼もしくて一気に4冊を読み終えました。ちょっと、ロス気味です。これは再読の価値がありそう。

#読書 #吉野源三郎 氏の本の方の話です。でも、映画を見て、この本を最初に読んだ時に、コペルくんのおじさんの言葉として記憶に留めたいと書き残していたメモを思い出して引っ張り出してみました。私はなんだかこれですとんと腑に落ちた。公開中に、もう一度映画館に行くことになりそうです。 

本の中で、コペルくんのおじさんがコペルくんに向けて残した、私が大好きな言葉たち(引用というより、趣旨レベル)

・常に自分の体験から出発して正直に考えてゆけ
・世間の眼よりもなによりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ることだ。
・僕たちが悔恨の思いに打たれるというのは、自分はそうでなく行動することも出来たのにー、と考えるからだ。それだけの能力が自分にあったのにー、と考えるからだ。
・僕たちは自分で自分を決定する力を持っている。だから誤りを犯すこともある。しかしー僕たちは、自分で自分を決定する力を持っている。だから、誤りから立ち直ることも出来るのだ。

引用して拡散するいわゆるリツ…、というのはないのかな。

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