『奏で手のヌフレツン』の見本ができました。むちゃくちゃ格好いい……! 装丁は川名潤さんが手掛けてくださいました。太陽が歩いて巡る空洞世界に住む人々の、数世代にわたる物語です。河出書房新社より12月4日頃発売。
「ほんタメ」の「表紙がヤバい本を紹介します!【厳選6冊】」で『るん(笑)』の単行本をご紹介頂いていました。ヤバい装丁を手掛けられたのは、松田行正さんです。
大阪市立此花図書館にて、図書展示「酉島伝法さんと日本SF大賞図書展」展(本日11月17日から来年1月17日まで)を開いていただいています。「幻視百景」の挿絵ファイルをお渡ししたので、館内でご覧いただけるかと思います。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jo0x5oq9u-510#_510
『軽蔑』はマラパルテ邸がたまらないですよね。フリッツ・ラングが出てくるのもいい。
ルーシャス・シェパード著 内田昌之訳『美しき血』(竹書房文庫)を頂きました。書いてみたいと夢想していた物語がとうに存在していることに気付かされることがありますが、竜のグリオールシリーズもそんな作品のひとつ。シリーズ最終作で唯一の長編、おそらく遺作でもあるという作品で楽しみです。
近藤ようこさんとお会いしたとき、『ホライズンブルー』の話をいろいろお聞きして、未読だったので読みました。赤子を殺しかけた母親がそこに至るまでの心理の流れを、幼い頃からの母親や妹との関係から丹念に描いていき、虐待の連鎖からの救いを模索するという、すごい作品でした。
児童虐待について調べるうちに、神話学や民俗学の「殺す母性」にいきついた、というあとがきも興味深かったです。連載が1998年から、刊行が1999年の作品がいまも新刊で買えるありがたさ。
とりしまです。Dempow Torishima 絵と小説をかきます。最新刊は長編『奏で手のヌフレツン』。著書に『皆勤の徒』(英訳版、仏訳版も)『宿借りの星』『オクトローグ』『るん(笑)』、高山羽根子さんと倉田タカシさんとの共著『旅書簡集ゆきあってしあさって』。SFマガジンで「幻視百景」連載中。