近藤ようこさんとお会いしたとき、『ホライズンブルー』の話をいろいろお聞きして、未読だったので読みました。赤子を殺しかけた母親がそこに至るまでの心理の流れを、幼い頃からの母親や妹との関係から丹念に描いていき、虐待の連鎖からの救いを模索するという、すごい作品でした。
児童虐待について調べるうちに、神話学や民俗学の「殺す母性」にいきついた、というあとがきも興味深かったです。連載が1998年から、刊行が1999年の作品がいまも新刊で買えるありがたさ。
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