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はじめて「夜は千の眼を持つ」(1948)を見たが、えらい面白かった。エドワード・G・ロビンソン演じる奇術師が透視術のショーをするうちに、本当に未来が予知できるようになるが、婚約者に訪れる不幸を知って20年もの隠遁生活を送り、再びある未来を目にして――

『フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路』刊行記念対談   澤田直×山本貴光「人はなぜペソアに惹かれるのか」
bungei.shueisha.co.jp/intervie

ドリス・レッシングの『生存者の回想』を少しずつ読んでいた。無政府状態となった近未来のイギリスで、初老の女性が少女を一方的に預けられ、犬とともにひと所で淡々と生き延びる物語。幻視、部族化した若者たち、少女の変化、突如現れた野蛮な子供たち――一種の社会実験としても興味深かった。

高山羽根子さんから新刊を頂きました。
『ドライブイン・真夜中』( U-NEXT)、『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』 (集英社文庫) 、『未来の「奇縁」はヴァースを超えて――「出会い」と「コラボレーション」の未来をSFプロトタイピング』(コンデナストジャパン)

同じ棚にエドワード・ゴーリーのコーナーがあり、「うろんな客」マグネットがすてきすぎて買うしかありませんでした。

待ち合わせで蔦屋書店に行ったら、「奇想の本棚」というフェアが行われていて、お願いして撮らせていただきました。

高山羽根子さんと久々に馳走を食べました。胡麻三昧でおいしかった。

『言葉人形』に続いて装幀は柳川貴代さん、装画は浅野信二さん。今回も目に気持ちいい。

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 他にも、海の死者、陸の死者、エミリー・ディキンスンの前に死神が現れる話、本棚に現れる小人たち、町中で密かに進められる魔術的陰謀、死苺の酒に酔っ払う人を収穫する名誉職、謎の連続殺人事件、瓶詰世界を増殖させるマッドサイエンティストもの、昆虫惑星の奇妙な取引――
あと、誰もが砂浜に作る砂の城が波に呑まれる間だけ存在できる妖精の話とか、よく思いつくなぁと。

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『最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選』(谷垣暁美 編訳 東京創元社)、ミステリー寄り、ホラー寄り、SF寄り――でも間違いなくジェフリー・フォードな幻想短編が14編収録されていて、2冊分くらいの読み応えがあり堪能しました。噂に聞いていた「アイスクリーム帝国」がともかく素晴らしい。共感覚からこういう話を思いつけるとは。親しくなった隣人からあるものを託される「マルシュージアンのゾンビ」にもびっくりした。

今日はずっと部屋にヨモギのにおいが漂っていて心地よかった。芝刈りでもあったのかと思って外に出てみたけど、緑は盛んに繁茂したまま濃厚なにおいを発していて、どういう理由だったのか。毎日こんなふうならいいのに。

『るん(笑)』文庫版の書影が出ていました。

『ぼくは覚えている』すごくいいですね。美術家のジョー・ブレイナードが、覚えていることをひたすら羅列していく本。

〝本書に登場するある男性は、幼い頃からサーカスで生きてきたが、子供の成長を機に外へ出る。ところが、サーカスが公演地を移動していた間隔で、何かに憑かれたように、自宅の模様替えをせずにはいられなくなってしまうのだ。〟『サーカスの子』読まねば。
gendai.media/articles/-/115177

ジョン・スラデック『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』(竹書房文庫)を、訳者の鯨井久志さんからお送りいただきました。初訳書とのことでめでたい。謝辞から最高ですね。

最も苦にならないのが小説だったというのは大きいかもしれない。

酉島伝法 さんがブースト

ふと思う、人はなぜ小説を投稿する/書くのだろう(商業を目指す場合)
私がぱっと思いついたのはこんな感じです。
1. 腕試し
2. ○○(任意のジャンル)小説家になりたいから
3. 文章を書く副業・本業を持ちたいから
4. 制作が楽しいから
5. 人を喜ばせたい、驚かせたいから
6. 特定の表現/問いを世に出したいから

発売になったようです。
QT: fedibird.com/@dempow/110897242
[参照]

酉島伝法  
帯も見返しもゴールデンな、ジム・トンプスン著 森田義信訳『ゴールデン・ギズモ』(文遊社 装幀 黒洲零)、解説を担当しています。8月末頃刊行。 金の買付人がしゃべる犬のいる家を訪れたところから、なにもかもがおかしくなっていく――正にジム・トンプスンという読み味で最高でした。
酉島伝法 さんがブースト

村松美賀子、伊藤存ほか『新装版 標本の本 京都大学総合博物館の収蔵室から』(青幻舎, 2019)
立ち寄ったブックカフェで、久々に見かけて手に取りました。その名のとおり、大学博物館の標本について豊富なカラー写真と共に教えてくれる本です。
私は表紙のタケネズミ標本の写真が大好き。本文で「たけだけしい」と表現されているとおり、強そうな顔がたまりません。リンク先でいくつか紹介されているように、獰猛な顔をさせすぎではないかと思うような標本も載っています。写真もそうですが、制作物はワンシーンを切り取った人の考えを反映したものになります。実は客観やありのままを見せるとは限らない。
seigensha.com/sp/hyohonnohon/

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