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村松美賀子、伊藤存ほか『新装版 標本の本 京都大学総合博物館の収蔵室から』(青幻舎, 2019)
立ち寄ったブックカフェで、久々に見かけて手に取りました。その名のとおり、大学博物館の標本について豊富なカラー写真と共に教えてくれる本です。
私は表紙のタケネズミ標本の写真が大好き。本文で「たけだけしい」と表現されているとおり、強そうな顔がたまりません。リンク先でいくつか紹介されているように、獰猛な顔をさせすぎではないかと思うような標本も載っています。写真もそうですが、制作物はワンシーンを切り取った人の考えを反映したものになります。実は客観やありのままを見せるとは限らない。
seigensha.com/sp/hyohonnohon/

藤野可織がコメント(blurb)を寄せていたり、小川洋子が新装版に解説を書いていたりするので、本書と変な小説が好きな人との親和性は高いはず。

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