「ポリタスTV」の「石井千湖の沈思読考 #25 2023年振り返りSP」にて、石井千湖さんに『奏で手のヌフレツン』を紹介いただきました。番組に映った「球地(たまつち)」の図はこちらです。
【祝文庫化!】エリック・マコーマック 増田まもる訳『ミステリウム』文庫版(東京創元社)を、訳者の増田さんより頂きました。
寂れた炭鉱町で言葉がおかしくなって死んでいく奇病が発生し、関連もよく解らない奇妙な事件も次々と起きるなか、水を研究する謎の男や記者見習いなどのエピソードと共に、町の隠された歴史が露わになるようでいて余計に謎が増えていく――
訳者あとがきの他、『200X年文学の旅』の柴田元幸さんのエッセイが再録されています。内容にはまりすぎる装丁は、fragment(コラージュ:西山孝司 装幀:柳川貴代)12月22日頃発売
『創元SF文庫総解説』(東京創元社)の見本を頂きました。〈Web東京創元社マガジン〉に分載された記事に書き下ろしを加えた約800冊のレビュー、草創期の秘話や装幀についての対談、創元SF文庫史概説、SF文庫以外のSF作品――などを収録した単行本です。やはり総解説本は楽しい。
カレル・チャペック『山椒魚戦争』、J・G・バラード『殺す』、石川宗生『半分世界』の三作を担当しました。
『ユリイカ』1月号「panpanya特集」に、panpanya作品についてエッセイを書いています。2023年12月26日頃発売。
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3880&status=published
ジョーン・エイキン著 三辺律子訳『お城の人々』(東京創元社)、楽しかった…。死者や異界といった不穏な状況が多いのに、やさしさとおかしみでなんともいえない読後感を覚える話が多くて、やっぱりジョーン・エイキンいいなと思いました。装画・挿絵:さかたきよこ 装幀:岡本歌織(next door design) 12月11日頃から店頭に並ぶそうです。#いただいた本
最初の「ロブの飼い主」は〝人が飼い犬を選ぶこともあれば、犬が飼い主を選ぶこともある。〟という書き出しの通りに、とにかく少女を慕う犬がすばらしくて。「携帯用エレファント」は、画像のとおり挿絵からして最高なんですが、そこから想像したストーリーとは違いすぎて笑う。大昔に悲劇に見舞われた恋人たちの幽霊に呪われかける恋人たちの物語「ハープと自転車のためのソナタ」のラストの飛躍や、近く起きるカタストロフがあまりにさらりと示唆される「最後の標本」の最後のひとときの穏やかさも心に残りました。
ブックファースト新宿店の『名著百選2023』に参加しています。フェアは、12/31日まで。今年はこの特製小冊子つきのオンライン販売もあるそうです。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02ybfiz1njd31.html
とりしまです。Dempow Torishima 絵と小説をかきます。最新刊は長編『奏で手のヌフレツン』。著書に『皆勤の徒』(英訳版、仏訳版も)『宿借りの星』『オクトローグ』『るん(笑)』、高山羽根子さんと倉田タカシさんとの共著『旅書簡集ゆきあってしあさって』。SFマガジンで「幻視百景」連載中。