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随分前に、イギリスの蚤の市でいい写真のポストカードを見つけ(1904年に送られたもの)、この舞台女優のHilda Trevelyanが出演していると知って初めて「三十九夜」を見たのだった。下宿屋のおかみを演じていた。

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カバー下などもゴーリーづくしですばらしい。
解説:戸川安宣 濱中利信、企画編集: ㈱みにさん・田中優子事務所、装幀:岡本洋平(岡本デザイン室)

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ジョン・バカン著 エドワード・ゴーリー 画 小西宏訳 『三十九階段』(東京創元社)をお送りいただきました。ヒッチコックの「三十九夜」の原作なんですが、なんとゴーリーの挿画版! しかも1頁サイズの緻密な線描の絵が、けっこうな数収録されていて素晴らしいです。1月26日頃発売。

川野芽生さんの『Blue』(集英社)、すごくよかったです。「人魚姫」を翻案して上演する高校の演劇部員たちが、人魚姫の表象するものを深く読み解いていく(いろいろはっとさせられた)につれ、最初は台本のように名前と台詞のみで書かれていた部員たちが、トランスジェンダーの真砂を軸に奥行きを増していく。人がいかに表層的な枠に相手を押し込んで真っ平らに均そうとするのか、それがどれほどの苦しみをそこに収まらない人に与えるのかを体感させられる。

『本の雑誌』2024年 2月号の「新刊めったくたガイド」で、大森望さんが『奏で手のヌフレツン』を取り上げてくださいました。励みになります。

いろいろ本を買いました。
小山田浩子さんのエッセイ集『パイプの中のかえる』『かえるはかえる』、吉村萬壱さんの写真と言葉集『萬に壱つ』(あゆみ書房)、『ランバーロール06』(タバブックス)、左岸 Life for booksのZINE『少女宣言』 [添付: 5 枚の画像]

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大阪の本町にあるtoi booksさんで、著書にサインをさせていただきました。『奏で手のヌフレツン』『宿借りの星』『金星の蟲』『るん(笑)』

『漂巽紀畧』、むちゃくちゃ面白いですね。ジョン万次郎の言葉を、河田小龍が絵とともに記したもの。漂流して鳥島でサバイブするくだりがすごい。耳で覚えた英語の音が妙によくて。ヌーヘツホー(ニューヘッドフォード)、メセセベ(ミシシッピー)。

朝倉世界一 絵: 朝倉世界一 作: 二宮由紀子の『ホットケーキのおうさま』が最高でした。

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『はみだす。とびこえる。絵本編集者 筒井大介の仕事』展の最終日に滑り込み。スズキコージ、五十嵐大介、網代幸介、坂本千明、町田尚子、マルー、マメイケダ――等々、見たかった原画の数々を堪能。こんな機会は、なかなかないのでは。色校に書き込まれた赤字なども興味深く拝見しました。

KCI(京都服飾文化研究財団)から届いた目が冴える年賀状。ロエベ(ジョナサン・アンダーソン)

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

絵は、新刊『奏で手のヌフレツン』の歩く太陽。

立原 透耶編『宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選』(新紀元社)
モアメド・ムブガル・サール 野崎歓訳『人類の深奥に秘められた記憶』(集英社)

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『君たちはどう生きるか』絵コンテ。インコ大王のダメ押し破壊が好き。

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第11回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作 矢野アロウ『ホライズン・ゲート 事象の狩人』(早川書房)を頂き読みました。巨大ブラックホールを探査する者たちの物語が、詩的でいてソリッドに描かれていてよかったです。日常的に描かれるウラシマ効果のずれや、探査に伴って発生する仮想実体の狙撃(着弾までに一週間、時には一月を越える)、右脳に祖神を宿した狙撃手の女と時間を同時的に見通せるパメラ人との愛情の在り方――などの要素を面白く読みました。

今年は、『るん(笑)』文庫版、『金星の蟲』(『オクトローグ』改題文庫版)、そして宿願だった長編『奏で手のヌフレツン』の三冊も刊行できました。お読みくださった皆様ありがとうございました。

『ユリイカ 2024年1月号』の「特集*panpanya ―夢遊するマンガの10年―」に、エッセイを寄稿しました。インタビュー、往復書簡、エッセイ、論考、オマージュマンガ等々、読み応えがすごい。12月26日発売。

『SFマガジン』2024年2月号は特集「ミステリとSFの交差点」。話題の、第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作、間宮改衣「ここはすべての夜明けまえ」も一挙掲載。連載46回目となるイラストストーリー「幻視百景」では、機種変更の話をかきました。

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