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NHKのクロ現で、関東大震災での朝鮮人大虐殺の特集が組まれていた。今更ながら、安倍政権では絶対にあり得ない特集だな、と、そしてNHKの現場スタッフの中には粘り強くメディアの職責を果たせるチャンスを探り続けた動きがきっとあるんだろう、と、敬意を払いながら番組を見た。

そんな日に、松野官房長官のヨタ発言です。
松野官房長官、朝鮮人虐殺「記録ない」 関東大震災:時事ドットコム
jiji.com/jc/article?k=20230830

現在の自民党というのは、政治的なポジションが先に決まっていて、事実かどうかはその姿勢に合致するかどうかで選択される姿勢が強い。クロ現で挙げられた数々の事実は、どう受け止める気だろう。

ところで僕は福島原発からの排水は危険度の低い「処理水」だと理解している。しかし、様々な批判があることも知っている。その批判の要因の一つに、今の政権の発言は信用できないというのがある。まあ、オオカミ少年のようで、嘘も言うが本当も言うという輩は信用できないに決まっている。クソも混ざっているが味噌汁なんですよと言われても、どのみちそれは飲めないのだ。結局事実よりもポジションが大事だということが分かっているから、いざというときに信用されない。

リテラシーが大事だという、きれい事では片付けきれないもどかしさ。

やっとクーラーなしで朝まで寝られる季節が到来…かな。

クーラーなしでは熱中症、あるいは寝付けない、しかし付ければ冷えすぎるという温度調整で苦しむ人たちが自分以外にもたくさんいるはず。

この気候ならいくらでも眠れそう。

昨日帰宅してから全然疲れが取れない、という時のスリランカカレーです。

山口県岩国市にある大般若経の調査、写真撮影に同行した。大般若経は全600巻あり、院政期〜鎌倉期のものに近世のものが補完されて現代まで残っているようだった。

同行した先生によれば、大般若経は国家鎮護に関わりのある仁王経や最勝王経とは違って、民衆が厄払いや願掛けなどのために祭事として残すケースが多いという。奈良の興福寺全国、至る所に大般若経は残っているようだ。ただし、日本語学者が喜ぶような書き込み(訓点)がついているものは、1/100程度であるという。今回調査した文献はまさにその1/100であって、貴重なものだった。

それはそれとして、印象に強く残ったのは、博物館や文庫ではないお堂に残した文献の保存状態が非常に良かったことだ。虫食いやカビによる破損がほとんどない。

地域では古来から旧暦の7月に転読を行う。これが文献の側からみれば、虫干し、風通しの役割を持つようだが、それだけでこんなに保存状態が良くなるものか。近代的な設備で温度や湿度が管理されていても、状態が悪くなることだってあるのに。

しかし考えてみれば正倉院だって、最初から近代的な設備だったわけではない。適切な風通しや虫干しだけでも、これだけの状態がキープされる。和紙とは保存に向くものであるということがよく分かった。

若き血、「陸の王者慶應」はどうして陸なんですか?という素朴な疑問に、元々は陸=六で、六大学の王者を意味しているというYahoo知恵袋の説に深く納得する程度のリテラシーの持ち主です。

じゃあ海の王者は?と続けなくて良かったです。

痛ましい事故。山形に長く住んでいた感覚からすると、起こりえただろうなという気もする。ひとつには、日本一暑い記録を持っていたことがある山形では、暑さをどこか許容する雰囲気があったこと。でもそれ以上に思うことは、もうひとつ、強烈な部活文化、熱心な地域と親、精神論的な雰囲気が今も残っていること。

山形 熱中症疑いで中学生死亡 部活前に「暑さ指数」測定せず | NHK | 熱中症
www3.nhk.or.jp/news/html/20230

女子中学生熱中症疑いで死亡 米沢市教委が対策案報告 ペットボトルの持ち込みなど(YBC山形放送) - Yahoo!ニュース
news.yahoo.co.jp/articles/7b5e

子どもが体験する学校文化の中で、中学校がいちばんしんどいんじゃないか、と高校生、大学生の子どもを持つ親としては思う。特に山形では。のんびりしていた世界から急に軍隊式になる。部活を夜10:00までやる、朝は6時台から朝練、というのもざらに聞いた。あれで子ども達の何かが急激に育ち、あるいは急激に壊れる。

そういう雰囲気の中で死亡事故が起こることは全然不思議じゃない。ネット上の批判には、いまさらペットボトルという声も。そうなんですよ。

まあでも部活のそういうやばさは、地方社会では全国共通じゃないかな、と思う。

というわけで、日付は13日となったので、隔離は解けた!ゾコーバも予定していた分量は飲みきった!

明日から通常業務に、というか貯めている仕事を少しやっつけなければならない。

隔離中は新書2冊、映画8本、漫画の読み返しなんかもしてた。

反省かたがた、発見が一つ。Facebookって今や広告めっちゃ多いじゃないですか。僕の場合、どこかの検索結果が読み取られて、以後釣りやDIY、料理やダンスなどの動画が延々と流れるんですが、これほんと時間がびっくりするくらい溶けますね。

気づくと2時間、3時間平気で過ぎていく。やばい。ああいう動画を回すことでFacebookは潤っているわけでしょうが、とんでもなく時間が無駄になるな、と。

またそれを駆動する欲望が、実態のない欲望というか、欲望が欲望を量産していく仕組みなので、まるでポルノ。終わりがない仕組みになっている。これ本当にやばいですね。

スマホって、それで何かをやるという目的がないと、ブラックホールになるね、ということでした。普段からそういうやばいものを所持しているってこと、気を付けようと思ったことでした。

森部豊『唐—東ユーラシアの大帝国』読了。この本で学んだことは何なのかというと、長安が国際的なメトロポリスだったとはいえ、所詮漢人の国だったんでしょ、という思い込みをすっかり変えてくれたことかな。そもそも唐を打ち立てた李淵からしてソグド人コミュニティと密接な関連があるとか、血縁あるとか。全く疎いので、これがどれほどの定説かは分かりません。

日本語史と関わりがあるところ、つまり朝鮮半島を巡る動乱との距離感だとか、渤海だとか、長恨歌に描かれる玄宗皇帝のくだり、空海・最澄、円仁のあたりは楽しく読めた。知ってるところは楽しく読めるんだから、「知ってる話が出てきて嬉しかったです」という学生のコメントは今後もやっぱりバカにできません。

遣唐使として訪れた日本人も、唐という国の国際性は存分に感じたことでしょう。円仁『入唐求法巡礼行記』にもそう思わせるくだりがいくらかあった。

で、ただの感想としては、長い。史学の書き方がこうなのだと思うが、時系列に事実を丁寧に記していく教科書的な書き方は新書ではちょっと辛いなというのが正直なところ。やはり新書の読みどころは、新しい価値観なり世界観を示すところにあって、そのへんがmake senseということになるのではないか。もっとも、読む者の知的関心やレベルにもよるのでしょうが。

同じタイミングでコロナに罹患した同僚は、隔離中ドラクエ2をやっていたらしい。ロンダルキアの洞窟、大変だよねえ、せっかく抜けたのにブリザードに全滅させられるなんてあるよねえ、なんていう話をLINEで交換している。

同僚はほんとはスパルタンXがやりたいんだけど、とのこと。SwitchのNintendo Onlineで来てない?バルーンファイトやりたくて加入したときに、あった気がする。でも、ないと。ないのか。じゃああれは何だったのか。

ところで30台の初め頃、山形で単身赴任中にエミュレータでDQ3を取り憑かれたようにやっていた。神龍6ターンで倒したっけな?覚えてない。

そう、エミュレータです。SNESとか。調べたらまだあるんですね!大学院生の頃に教わった悪い遊びです。おおっぴらに言うことではないが院生の頃、遊びに限らず研究ツールも本も、海賊版を使ってた。コピーもたくさんした。研究書、高くて買えなかったもんな。ごめんなさい。仕事に就いてしばらくして、色々正規版を購入するようになった。

Wordにお金がかかるのが嫌でTeX始めたんだっけな。Linuxも使ったもんな。

こういうのって、今ならTwitterなら炎上するネタですかね。でもあの頃、金のない学生はよくやっていたと思う。

■ゾコーバ
かかりつけの内科医がお薦めくださったので、即応。広い意味で実験段階だそうだが、かまいません。僕には副作用がなく、効きも良かったです。処方に際して厳重な説明と同意書取られたのは驚いたけれど。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬ゾコーバ®錠125mgの一般流通開始について|塩野義製薬
shionogi.com/jp/ja/news/2023/3

これ、本当は1錠で7400円します。初日に3錠、残り4日は一日1錠だから、合計で7錠必要で、約5万2千円かかるのですね。ただ9月末までは国がお金を出してくれるということで、実質無料でした。副作用が出なかったという僕のデータも利用されるのでしょう。保険適用されたとしても、なかなかの金額。カロナールで充分!という声もありますが、やはり専門薬を誰でも広く選べるようになって欲しいとは思う。

明日から隔離が解けますが、しばらくは慎重に過ごしたいと思います。(2/2)

コロナのことも少しメモしておきます。たぶん職場のお疲れ会で感染したんじゃないかと思われます。FBで感染報告したら、職場内外の色んな人から自分も!という声があり、こりゃあ第九波ですかねと思います。

■症状と後遺症?

症状は、熱は初日だけ38度、あとはほぼ平熱。喉がやや痛く。背中のだるさ。食欲は万全。あとは関係あるか分かりませんが、飛蚊症的なやつが増えた。偏頭痛持ちのかたなら分かると思いますが、閃輝暗点のようなものが眼球の動きと共に現れることがある。

新型コロナウイルス感染症患者の眼症状 | 新型コロナ関連情報 | 公益財団法人 東京都医学総合研究所
igakuken.or.jp/r-info/covid-19

新型コロナウイルス感染後の目:網膜血管障害 | たける眼科 | 福岡市早良区 高取商店街[西新駅/藤崎駅]
takeru-eye.com/blog/02252022-c

ホントかいな。しばらく後遺症が続くようなら眼科に行ってみます。その昔あったCMに「芸能人は歯が命」とあったことになぞらえるならば、「研究者は目が命」。(1/2)

(続き)
■エターナルサンシャイン(2004)
娘のお薦め。ふざけてないときのジムキャリーには名作が多いというので。幻想的で切なく、インディーっぽいのが娘の好みと把握。

■ものすごくうるさくてありえないほど近い(2011)
娘のお薦め。スペクトラムの少年が911で亡くなった父の秘密を探る。これはめっちゃ良かった。ハートウォーミング。病床でこそ観るべき。サンドラブロックがいい味を出してます。

■トゥルーマンショー(1998)
娘のお薦め。だがこれは全然だった。でもなー、テレビしかない当時なら面白かったかな。今は模倣的作品がたくさんあって、楽しめなかった。90年代にデビルマン読んだときと同じ感覚。やっぱ時代ってある。

■OLD(2021)
娘がいまいちと思うけどと。いまいちだった。シャマランには期待していたのだが、アイディア一発じゃねえか!って突っ込んだ。出落ちです。

大人になると、一日に映画を複数本観るのは疲れるんすよ。娘は一日3本くらい余裕みたいですけど、こいつ勉強もせずに死ぬほど映画観てるんですね。まあ一芸に秀でるのはいいことだろうと思ってはいますが。この他、ガンガンにお薦めが来ているんですが…本日はやれて「インベージョン」一本くらい。もうお薦めはいったん辞めてもらいたい笑(2/2)

コロナの隔離最終日なので、総括してます笑

ふだんはほとんど観ないNetflixを結構観たのですよ。それもメモしておきます。

■チャウシンチーの熱血弁護士(1992)
くだらん。最強にくだらん。だがそれがいい。時代らしく今のコンプライアンスではアウトなシーンに苦笑。少林サッカー以来ファンになるのは70年代生まれの宿命ですね。なおゴーストハッスルは最初の30分で挫折。90年代の中国(香港)好きなんですけど、若い頃のチャウシンチーは雑過ぎて気持ちが続かない笑

■悪人伝(2019)
マ・ドンソク兄貴がかっこよすぎる。韓国のヤクザも警察も銃使わないんですね。ナイフと腕っ節だけです。半分だけ観て寝ようと思ったのに2時まで寝られませんでした。

■犯罪都市(2017)
マ・ドンソク兄貴にしびれる。正直、悪人伝と何が違うのかよく解らないがしびれる。ヤクザと警察とマドンソクはたぶん金太郎飴なんだろうと見切って、一度マ・ドンソク兄貴から離脱。

■しあわせの隠れ場所(2009)
ドンソク兄貴ですさんだ気持ちをどうにかしたいと思って、ポジティブな気持ちになれる映画を娘(高校1年)にお薦めしてもらった第一弾。ホームレスの少年を引き取ってアメフト選手に育てたという実話。サンドラブロックがかっこよすぎる。(1/2)

コロナ中に読み出して、まだ半分しか行ってないのが森部豊『唐—東ユーラシアの大帝国』。分厚い!まもなく安禄山のところ。新書って書き手の口調なども何となく想像できるところが面白いですね。いずれ感想書きます。

(続き)もう1つは2021年に世間を賑わせた、マックスプランク人類史科学研究所が中心になった国際研究に関することで、例の「日本語の原郷は中国東北部西遼河流域の農耕民というやつ。言語学畑からは冷笑的に受け止められた節もあり、言語学界隈からは続報を耳にすることはあまりない。
studyu.jp/feature/theme/japane

結局の所、進化人類学と言語学では研究対象を観察する解像度というかスコープが違うので、ただちには双方が納得するシナリオには合意できないだろうけれど、うまいこと着地できれば嬉しい。で、本書に拠れば、確かにDNA的根拠と文化人類学的な知見を重ね絵のようにしてみると、そういうシナリオが見えてくるのは分かった。

言語学の実証的な記述研究からこれに直接に接続できる研究があるとは知らないけれど、高句麗地名と日本語のつながりを見いだそうとする研究、伊藤英人氏が追いかけている「濊倭同系論」などは遠いつながりを感じる。

いやー、それにしてもレビューにこれだけの投稿数を使うことからも分かるように、大変刺激的でした。日本語研究界隈では日琉祖語がホットで、日本語系統論はあと数年のうちに違うステージに進むでしょう。その時には今以上に進化人類学者と幸福な共闘が進んでいるんだろうなと思ったりしました。(3/3)

(続き)この本が教える最も重要なことは、ホモサピエンスがネアンデルタール人やデニソワ人と交ざり合って成立してきたこと、ホモサピエンス自体も一本道に歴史を歩んだのではなく、離合集散と消滅、上書きなどを繰り返していることを、DNAから明らかにしたことです。一昨年だかに宇宙生物学の本を読んだが、その時と同じ、分子生物学の知見は、長い生物学の歴史の答え合わせをやっているかのように受け止められる。これほど知的好奇心を揺さぶられる話はないな、って思います。

さて、本書では言語についても若干触れている。DNAから答え合わせできるある集団が、言語によって社会集団となり得ていたことは想像に難くない。言語は本質的にはDNA的根拠を越えて広がりうる、上書きしうるものではあるけれど、実際にはあるDNA集団と強固に結びついていたことは、改めて認識させられる。

話題として出てくる1つは、DNA的には4-5000年前と考えられるヨーロッパ集団の成立です。これまではカスピ海南部のヒッタイトなどアナトリアをヨーロッパ諸語のふるさとと考えてきたようだが、これが北部のステップ地帯、あるいはウクライナにかかるあたりにいたヤムナヤ集団とやらに措定されるべきという。(2/3)

コロナ前から読み進めていた、篠田謙一『人類の起源』を読了。これは2023年の新書大賞第2位に相応しい新書だと感じます。

サブタイトルは「古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」」とある。これまで人骨化石に基づいた、形質的な手法から描写されてきた人類史を、DNAから組み立て直すという一冊。新書なの?という濃密さ。

古代人のDNAを調べる手法は80年代に始まるようだが、「次世代シーケンサ」という手法が2006年に実用化されてから、核のDNA情報全てを読み取ることができるようになって、精度の高い研究が飛躍的に進んだらしい。母系ルーツの分かるミトコンドリアDNA、および父系が分かるY染色体DNA、両方をうまく使ってDNA配列の類型的特徴をグルーピングした現代人のハプログループと、古代人のDNAを比較しながら離合集散のルートがかなりな程度明らかになっている。

2-30万年前にホモサピエンスが誕生して、6万年前ごろにアフリカを出発してというストーリーの具体的な肉付けがDNAを根拠として、これでもかというほどに描かれていて、良質の満腹感が得られた。

すごいなと思ったのは、2022年の出版なのに2021年の知見をたくさん入れ込んでいること。進歩著しい領域なのだろう。著者の姿勢に感服します。(1/3)

お馴染みいらすとやのAI生成機能です。
aisozai.com/irasutoya

言語学世界ではよく知られた例のあれのパロディで「頭が赤いウナギの猫」で得られた結果がこの画像です。ちょっと突拍子もなかったか。

途中で「赤毛の」とか「水中照明」とかのワードに書き換えられてしまった。

流行に乗ることがなんでも遅い私ですが、しっかりと陽性判断が下されました。噂のゾコーバの実験台になってきます

本日から大学がシャットアウトとなり、教職員がいわゆる夏休みの時期に突入する。さて研究の掻き入れどきですぞ

そのタイミングで高熱です。職務に忠実な身体か!頭痛と発熱とだるさと、いよいよ世間を賑わせる例のアレですかね。ということで病院の外で検査待ちです。

コロかんとかでも、インフなんとかでも、どっちにしても勘弁してほしい〜

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