朝から庭木の伐採をやりまくったところ、居場所がなくなったカマキリ先生ににらまれた図。
本日は昼過ぎまでバッサバッサと切り倒して、さあ昼休みというところで、謎の流しの植木のおじいさんが3トントラックで通りがかる。「俺植木屋だけど、庭みてやろっか」、からの素人では伐採できない5メートルくらいまで育ったやつを綺麗にしてもらうことにした。
80歳のご老体でゆっくりゆっくり、午後いっぱい全部使って作業をしてくれている。作業しながら昔話もしてくれて面白い。「イチゴ」の頭高型アクセントで、やっぱり群馬ご出身の方だった。
埼玉も群馬も、語法はだいたい似ていて、若い人なら「あるみたいだね」というところ「あるようだよ」というのも、関東のやや古めかしい発音で気持ちがいい。「したんだよな」の「したんだいな」という発音も。暖かな午後の日差し、ゆっくりとしたおじいさんの手仕事、のんびりしたひととき。
その話し口は、あとで国立国語研究所の方言談話資料で確認してしまった。
地名というのは、支配者が権力で変えてしまうことが往々にしてあるわけですが、表記がハブになって、違う音が生まれる事例として台湾でよく知られるのは、「高雄」です。
この地名は1895年から始まる日本時代以前は、文字を持たない原住民によるtakao的な音声を、後の漢族が聞き取って漢字で記した「打狗」としていました。
しかしこの「イヌを打つ」とでも理解される字面がよろしくないと考えた日本政府は「高雄」という表記を与えた。1945年の光復を経て、国民党はこの漢字を中国としての発音「GaoXiong」と呼んだ。かくして地名の発音が変わってしまった。
というエピソードは授業で時々話題にするのですが、実際に文字にされた「打狗」を見るのは初めてです。
お馴染みいらすとやのAI生成機能です。
https://aisozai.com/irasutoya
言語学世界ではよく知られた例のあれのパロディで「頭が赤いウナギの猫」で得られた結果がこの画像です。ちょっと突拍子もなかったか。
途中で「赤毛の」とか「水中照明」とかのワードに書き換えられてしまった。
新所沢にあるパルコが次の2月に撤退する。約40年、不毛の地埼玉笑の生活に彩りを与えてくれていた。この近所には中学校2年生の時に引っ越してきたが、普通の子どもはしまむら、ませた子どもはパルコだったのが記憶に残る。僕はもちろんしまむら派です。
新所沢パルコの営業終了について
https://www.parco.co.jp/news/detail/?id=1780
全国のパルコを少しずつ撤退させる動きがあるらしい。地方の店舗をたたむリストの中に、我が不毛の地も含まれていたということで。
https://news.yahoo.co.jp/articles/64120691c5d23ea012f8452a16131582ada42d9f?page=4
たかがパルコ、されどパルコ。80年代のパルコ文化もあって、子どもながらにやっぱりちょっとおしゃれな感じはあったと思う。市民としては、夏を惜しむような気持ちです。
今年はさよなら企画でいろんな催しをやっています。
残念ながら2023年はほとんど空梅雨で、傘の出番など数えるほどしかなかった。パルコと時代がきっとずれてしまったように、せっかくの傘も決まり悪そうに展示されている。
日本語学の研究者です。漢字音史、漢語アクセント史を文献ベースで狭くやってます。自己紹介的な論文に、「アニメ『ドラゴンボール』における「気」のアクセント─漢語アクセント形成史の断線から─」(日本語学2022年6月号)あり。データベース作ったり、自転車に乗ったり、珈琲を飲んだり、ジャム作ったりしています。https://researchmap.jp/read0135868