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突然なんですがここ数年はこの2人の関係や背景について考えるのが特に楽しかった……というのを地味に表明しておきます(?)
本当にいきなりだね

小説「十二国記」のシリーズより📚

これまでキャラクターのイラストがそのまま印刷されたグッズはあんまり購入しない(広くいろんな場面で使えそうなアイテムの方が個人的に好きで)という姿勢でいたのですが、この絵のアクスタは置き物としても綺麗だし欲しくなってしまって!

買って以来長財布に入れ、旅行先の各地を連れ回しており、今年の春頃からは手前の人物の故郷であることから瀬戸内海周辺の地域をうろつき始めました。
下の写真も有明~徳島へ向かう船の中で撮っております。

彼らをとても好きになったことでゆかりの地に足を運びたくなり、あらためて移動の際には長距離フェリーや寝台列車を利用してみよう、という積極的な気持ちになれたのもありがたい効果。
感謝。

個人ブログのサイドバーにマストドンの最新フィードを埋め込みできないかな?
と思って(旧TwitterもといXの公式ウィジェットは仕様変更のため、ログイン済ユーザーでないと表示されない場合がある……)調べていたら「Mastofeed」というサイトで簡単HTML生成できるのを見つけました
mastofeed.com/

リンク先の各欄に必要な情報と好みの数値を入力していくとできる。私のは
・幅=250
・高さ=800
・UIスケール=85
・テーマ色=Light
・ヘッダーを表示:しない
・リプライとブーストを表示:しない
という設定で埋め込んでみました、楽ちんだったのでおすすめです

"船員達は胴切りにしたトビウオの身に枸櫞(クエン)を絞り、上を向いて大口を開けるとつまみ上げた身をすとんと口の中に落として骨ごとかみ砕いて飲み込んでいる。
トビウオは透明に澄んだ身の詰まった淡泊な味で、すでに塩味があって酸味をつけるだけでちょっとしたご馳走になった"

高田大介「 第三巻 (講談社文庫)」p.234 Kindle版より

文字で読むからこそいっそう食欲をそそられる箇所……!
ここに登場する枸櫞(クエン)はシトロン、柑橘系の果物の一種である。

私は釣ったばかりの魚をそのまま捌いて食べる文化圏で育っていないので、正直なところ、引用部分と同じ光景が目の前で繰り広げられたら惹かれつつも尻込みすると思う。
しかし、小説に出てくるこの生魚の魅力的なこと。

海水と潮風によってもたらされた塩気、それをまとった艶めかしい透明なお刺身に、枸櫞の酸味が加わる。魚の身は果汁との対比でほんのり甘くも感じるに違いない。
慣れるまでは喉に引っかけてしまうという小骨も、現実なら食べにくいことこの上なさそうだが、こうして文章に書かれていれば食感に適度な歯ごたえを添えてくれる存在となる。

やがて食道から胃袋へ、つるりと滑り落ちていくお刺身の冷たさ。

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友人達からor会社でもらった のメモ。
自分が何か選ぶ際にも参考にする~

・VANILLABEANS(バニラビーンズ)
2007年からフェアトレードチョコを導入。チョコレートサンドは柔らかめのチョコがサクサクしたバタークッキーで挟まれていて、色々な風味があった。はちみつ入りハニークランベリーサンドはコクと深みのある糖分を欲している時にぴったり。
なぜ現物ではなくパンフの写真しかないのかというと、すぐ食べてしまったため……。

・ビスキュイテリエ ブルトンヌ
もらったのはクッキー缶(小)のブルターニュ・クッキー・アソルティ。
発酵バターとラム酒が香るガレット・ブルトンヌ ドゥミ、噛むほど甘酸っぱさが滲み出るフランボワーズなど、いずれも「硬派」というか落ち着きのある堅実な味わいだった。秋口のピクニックとかで食べたい。

・鎌倉レ・ザンジュ(LESANGES)
「プティ・フール・サレ」の名から予想できるとおり、すべて塩味なのが特徴。バジル、トマト&オレガノ、チェダーチーズにゴーダチーズ……公式サイトにはワインやシングルモルトなどお酒に合うと記載があり、確かにウイスキーとか出してきたくなるな、と思う。
壁にかけてあるボウモア蒸溜所の絵(これまた人からもらったお土産)が私に圧を送ってくる。

「野ばら姫」もしくは「眠れる森の美女」としてよく知られた童話。
その内部に農民の青年が入り込み(不遜にも〈侵入〉し)、でも姫の眠りの魔法を決して解くことなく、ただそこで長い時間を過ごす……。

……ル=グウィンの短篇選集から《The Poacher》を読んだ。
原著を電子で購入したので日本語版は手元にないが、調べると「狼藉者」「密猟者」が代表的な邦訳らしい。
これは、著者がS・T・ウォーナーの詩に影響を受け執筆した一編。

面白いのは、単なる童話の変奏ではなくて、その細部がかなり弄られていること。
ル=グウィン自身がエッセイ・対談集《Cheek by Jowl》の中で語ったように、この試み自体が狼藉であり愉楽なのだ。

数年がかりで茨の垣根を超えた青年は、眠りの城で「野ばら姫(眠れる森の美女)」に相当する物語を発見して読み、自分が今まさに何の魔法を目撃しているのか知る。
これはかなり外部的な視点で、ある物語の内部に入り込んだ人間が、その内部にいながら元ネタの物語を読む……という構造には作為がある。

しかもこの短編《The Poacher》自体が、おそらく読者に向けた手記の体裁を取っているのだった。
示唆的で色々な捉え方ができ、また別途感想をまとめる予定。
おすすめ。

そもそも「『建物好き』として通い始めた」って何?
……の部分を補足します!

横浜のホテルニューグランド、本館の方は昭和2(1927)年に開業した際のもので、近代化産業遺産に指定されています。
私は明治・大正・昭和初期のたてもの を愛好していて時々ぶらぶら国内を巡っており、その一環でこちらのニューグランドを訪れたり宿泊したりもしていました。

設計者は渡辺仁。
あの東京銀座にある「和光本店(交差点にある時計が目印の建築物)」や、もう閉館してしまいましたが「原美術館」なども彼の設計です。

本館のみどころのひとつはやはり大階段周辺。

上った先にはエレベーターの扉と、盤面の周囲に美しい石の彫刻が施された時計がある。壁の画は川島甚兵衛が製作した綴織だった。
階段の手すりはスクラッチタイルを思わせる風合いで、昭和初期に竣工した建物にはよく見られるものであることから、当時流行のモダンな意匠を積極的に取り入れていたのかな……とも思う。

全体的に洋風の雰囲気が漂うが、釣り灯籠風の照明や壁画など細部に目を凝らすとわかるとおり、東洋の細工もふんだんに取り入れられているのだった。
それが独特の華やかさと居心地の良さを生んでいるのだろう。
梁に施された文様の良さ。


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8月31日㈭までのサマーアフタヌーンティー期間中、限定でオリジナルブレンドのアイスティーが提供されるというので久しぶりにニューグランドへ。ロビーのラ・テラス。
実は「建物好き」として通い始めたのがきっかけですが、地元住民の贔屓目もありつつやっぱりここ好きです。

おかわり自由、日本紅茶協会の「おいしい店」認定店にも名を連ねていておすすめ。
もちろん、リストに載っていなくたっておいしいお店も沢山あると思いますけど、迷った時に選択の参考として……
tea-a.gr.jp/shop/

さて、どうせならスタンダード&フレーバーを制覇しよう、ということで
・ダージリン
・アッサム
・ディンブラ
・ウバ
・アップルクイーン
・アールグレイ
・オリジナルブレンド
……をどんどんおかわりしていきました!!
〈強欲〉とはまさにこのこと

これまできちんとウバ紅茶の特徴を味わったことがなく、メントール系ともいわれる爽快感のある後味ってどんなものなのだろう、とドキドキして飲んだら本当に爽やかで美味だった。

またスコーンはパイナップル風味で、クロテッドクリームと一緒についてくるのもパイナップルジャム。
甘酸っぱくて夏を感じる仕様。


耳は聞こえるが声を発することができぬ唖者のため、手話を用いて意思の疎通を行う《図書館の魔女》マツリカ。
そして、常人よりはるかに鋭敏な感覚を持っているものの、文字の読み書きができないキリヒト。

ある思惑によって邂逅した2人は、やがて「新しい手話」を編み出そうと模索する。

『──音声も文字も言葉の最後の拠り所ではない。
 そのどちらにも拠らず、なお言葉たりうる表現手段はいくらもあるんだから。
 ただね、単なる叫びとは異なる、象徴的な記号や図絵とは異なる、真に言葉といえるものなら必ず持っている性質が少なくとも二つある』
(高田大介「 第一巻 (講談社文庫)」p.105 Kindle版)

……ファンタジー好きとしては所々に「あああそこは惜しいな~」と思える要素が散見されたのが玉に瑕だったけれど、内容が面白いのには疑いがない。

多分、合う人には合うし、合わない人には合わないはず。
1の言葉で100を想像させる表現があるとするなら、まさにこれはその対極に位置している……と思った。
描写、描写、描写、とにかく描写、描写が延々と続く中に、確かな悦楽がある。
まるで、言葉は決して単なる道具などではない、そう「ここでは言葉そのものが世界なのだ」と言わんばかりの圧。

他のインスタンス(サーバー)から、こちらのFedibirdに興味を抱いてお引越ししてみました。絵文字リアクションが可視化されて新鮮。
今後ともよろしくお願いいたします🐱

始めましての方へ:
千野と申します。読んだ本などの感想、散歩・旅行ほか、日常に関係する投稿も多いアカウントです。
9月10日㈰ に合同誌の寄稿者として参加。
雑多な個人ブログを運営しています。
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