コリイ・ドクトロウが好きです。
“ユリシーズ協定[Ulysses Pact]」だ。古代のハッカー、ユリシーズにちなんで名付けられた。彼はセイレーンの海域を航行する際、通常のプロトコルを無視した。
(略)
将来の自分の弱さから身を守るため、強い意志を持っているときに予防策を講じること。それがユリシーズ協定だ。ダイエットを始めるときには、まずはオレオを捨てよ、である”
https://p2ptk.org/monopoly/5000
わたしはここまで徹底できないけど、かなり共感できる
Blueskyとメタクソ化 | p2ptk[.]org
https://p2ptk.org/monopoly/5000
2023年のブッカー国際賞、Georgi Gospodinovの『Time Shelter』の感想をブログに書いた。
現代社会が過去を理想化した時に起こる危険性についての風刺小説。
技術書典 17に売り子として参加し、計27冊の技術同人誌を入手して帰ってきた #技術書典 - Really Saying Something
https://toya.hatenablog.com/entry/2024/11/04/215606
ついに本邦でも小学生が主人公の児童向けSCP小説が。あと特殊能力者(小学生)の異能が結構危険な感じです。
>SCPハンター シャイガイを確保せよ!
>黒史郎/作古澤あつし/絵
https://www.kiminovel.jp/book/scp_hunter/
https://honto.jp/ebook/pd_33731020.html
『長安ラッパー李白』読み
表題作がまさかの反体制もの。唐詩(に限らないが)の押韻をラップに読み換え民衆の味方となって城壁に囲まれたまちまちを鼓舞するシーンは『両京十五日 天命』中盤の熱さを想起した。おかしさと悲しみのあるパンダSFも好き。多くが「文」にまつわる話だった。よく文を学び文を著せば立身出世に結びつく科挙制度(ざっくり言い過ぎだが)の浸透した時代ならではの物語群だなと感じると同時に、そんな制度があろうと自由になれない側にいる女性たちを語る「仮名の児」や「シン・魚玄機」が収録されているのも佳き。
好きの筆頭は巻頭の灰都とおり「西域神怪録異聞」。文章が飄々と歴史に穴を開け、未来も過去も織り交ぜて新しい「事実」に書き換えてしまうお話。文字を駆使したフィクションという小説の外見と内面の両要素を物語そのものに活かした手腕が見事だった。こういう、その媒体にしかない特徴を活かした「遊び」、好きです。この作品が巻頭でよかったなあ。
#読書
【告知】小学館の文芸ポッドキャスト「本の窓」から、11月27日に新創刊する文芸誌『GOAT』向け座談会が音源として一足先に配信されています。
『GOAT』第1号のテーマ「愛」に合わせて、4人の書評家が文学/ミステリ/ホラー/SFから国内外1冊ずつおすすめしました。
(ポッドキャストは3回に分けて配信、誌面では国内編のダイジェストが掲載されるようです)
https://shosetsu-maru.com/special/podcast/2024/24
北野勇作先生の『ザリガニマン』はアドレナライズから電子書籍化されています。
徳間デュアル文庫の北野作品、好きだったなぁ。
https://www.amazon.co.jp/ザリガニマン-北野-勇作-ebook/dp/B01N9XLS2W/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=
シュトーレンやパネトーネの話題が出る季節になりましたか。
かつての勤め先では、ドイツの取引先が毎年大量にレープクーヘンを贈ってくれたため、これをかじりながら残業していました。
こういう丸くてパックに入ったやつ。いま調べたら形は地方によってバラバラだそうです。丸いのはニュルンベルク式。
https://item.rakuten.co.jp/diegasse/jd0041/
会社員ときどき文筆業。
Japanese SFF book reviewer & anthologist