行かなかったけれどメルボルンにはブダペスト・カフェなる店があり、もちろん『グランド・ブダペスト・ホテル』をインスパイアしているそうです。
ここは日本の食文化もオマージュしている様子でした。レトロ、ミニマル、暖色で中間色のパステルカラーを追求すると、ウェス・アンダーソン監督作品になり、明太子うどんを出すようになる(確かにミニマルで暖色のパステルカラーですが)
https://www.instagram.com/the_budapest_cafe?igsh=MXVkaDZ4MDI0Y3IyZA==
行きの飛行機でウェス・アンダーソン監督の『アステロイド・シティ』を観て、かなり好みだけどなんじゃこりゃ(メタフィクションでSFです)と思いました。
ところで、ふとメルボルンの宿も最終日に一泊だけするシドニーの宿もウェス・アンダーソンっぽい色合いだと気づきました。中間色パステルが好きです。
メルボルン最終夜は、倉庫を改築してフードコートにしたEziStreatに行ってきました。アジア夜市風。ところがスマホでQRコードを読みこんで決済する際に、なんとオーストラリアの携帯番号の入力が必須。
交渉すればいけたかもしれませんが晩飯も済んでいたので、おとなしく冷蔵庫や棚から自分で取って会計する“Konbini”ゾーンだけ利用することにしました。
日本や韓国の飲み物は2~4倍の値付けなので、オーストラリアのジュースを試しました。StrangeLoveのLO-CAL SODA「Yuzu from Japan」味です。さほど甘くなく飲みやすく、リフレッシュしました。裏には「ニンジャの生産者の元から特急電車でやってきました」みたいなことが書かれていますが。
柚子はオーストラリアで流行っていて、日本や韓国の柑橘として認識され、調味料やお菓子によく使われていました。
【祝】ジョン・スラデック『チク・タク×10』(竹書房文庫)がSFが読みたい!2024年版[海外篇]の第1位となりました!
竹書房からは初の1位ということもあり、それも含めて嬉しいです!
投票してくださったみなさんありがとうございました!!
それにともなって、『SFが読みたい!2024年版』では竹書房の水上志郎さんを聞き手にした鯨井久志インタビューと、鯨井監修によるジョン・スラデック邦訳作品全レビュー(鯨井、坂永雄一、白川眞、林哲矢、伴名練、鷲羽巧。敬称略)が掲載されています。
そちらもよろしく。
スペルは"Smoky Mouse"でした! しっぽの手入れを入念にしていました。
https://www.theguardian.com/environment/2016/jan/15/smoky-mouse-could-go-extinct-without-us-looking-say-victorian-scientists
3. The Ian Potter Centre: NGV Australia
オーストラリア国内作家に特化した、ヴィクトリア国立美術館の別館です。トリエンナーレをやっている本館より人出はぐっと少ないです。
まず印象的だったのは、20世紀中頃にオーストラリアでは世界大戦の不安を背景にシュルレアリスム絵画が流行り、Sam Atyeo, Russell Drysdale and Jean Belletteといった当地の画家を生んだという話。
また、何人もクィアな現代作家が収蔵されているのですが、Drew Pettifer (1980-)の
動画Untitled (Bram) Untitled (Ruel) (2020)は青年ふたりがじっとこちらを見てくるだけの動画作品でした。解説によると、オランダの西インド会社の船が、1727年に若い水夫2人を同性愛の罰として東オーストラリアの島に置き去りにした記録があり、「この残酷な事件が、オーストラリアの西欧系クィア史の始まりである」件が忘れられないように作られたものだそうです。
会社員ときどき文筆業。
Japanese SFF book reviewer & anthologist