“ほっけは鮮度落ちが早く、生のほっけが食べられるのは、北海道などの産地に限られ”(北海道ぎょれんのほっけの解説より)
https://www.gyoren.or.jp/hokkaidos_fish/hokke/
小田急oxという沿線スーパーが充実した北海道フェアをやっていたので覗いてきました。
惣菜コーナーで「北海道産ほっけのザンギ」なる未知の食べ物を買ったのですが、これがなんと、味つけ濃いめのほっけの練り物を揚げたもの。ほっけの面影はとてもおぼろげで、しかしゼロではない。微妙に風味があります。
商品開発時に鮮度や運搬、北海道アピールなど多数の課題があったのは想像に難くないのですが、おお、ほっけよ、なぜこのような姿に……。
㊗️久永実木彦「天国には行けないかもしれない」が、中国のSF誌『銀河辺縁』16号に掲載されます🎉🎉🎉
翻訳を手がけ『銀河辺縁』に持ち込んでくださったのはRikka Zineなどでお馴染みの木海さんです。
久永実木彦「天国には行けないかもしれない」はこちらで公開していますので、未読の方はこれを機にぜひ‼️
『銀河辺縁』といえば、14号には稲田一声さんの「きずひとつないせみのぬけがら」が掲載されていましたね。
https://virtualgorillaplus.com/stories/tengokunihaikenaikamoshirenai/
Discordサーバー「かるい読書会(仮)」立ち上げ予告について ※長文
あまりアクティブでなくなっていたdiscordサーバー「定期的にワイワイSFの話をする部屋」(参加者約200人)を今年中に解体し、一部機能を新たなDiscordサーバーに移設しようと考えています。
新サーバーでは、1ヶ月単位で下記のことをやりたいと思います。
1-課題本(日本語)を設定する
-オフラインで貸し会議室でおしゃべりする。ひとまず東京/神奈川を想定。
-オンライン上に課題図書の専門スレッドを立て、書き込みだけの参加も可能にする。
2-課題作品(英語/中国語の短編)を設定する
-ボイスチャットや書き込みで解釈を話し合う
雑談チャンネルも一部分は残すつもりです。
3-本や小説が好きな人が本や小説以外のことを話すスレッド(食べ物、動物など)
4-活動の宣伝や募集用
こんなのあったらいいなというアイディアはお気軽にお知らせください。
VRChatでどこかへ行く待ち合わせなんかをこのサーバーに機能統合するか迷うところです。
#かるい読書会
極微量の触媒で抗がん剤を体内で大量生産 | 理化学研究所 https://www.riken.jp/press/2023/20230927_3/index.html
「血液中でも数日安定で、大量の抗がん剤を体内で触媒的に生産できる世界初の遷移金属触媒を開発し、マウス体内で本当に触媒的ながん治療を行うことに成功しました。」
「本研究成果は、少量の遷移金属触媒で実施可能な実用性の高い生体内合成化学治療の例であり、副作用の少ない次世代の治療戦略として大きく役立つことが期待されます。」
今週は5時頃から外で野鳥がピヨピヨ鳴き続けて起こされることが多く、両耳にしっかり耳栓をはめて寝る必要が出てきました。夏はこんなに延々ピヨピヨするやついなかったんですけど……。
ジャスティン・グレッグ 『もしニーチェがイッカクだったなら?』(的場知之 訳、柏書房)
流れてきた投稿を見て面白そうだったので購入しました。知性、功利、道徳などを人間とそれ以外を比べて語り、結局それって何なのか考えてみる本。主に動物の生態が語られるが、パラ見した感じだとときどきAIも引き合いに出されていそう。
https://honto.jp/netstore/pd-book_32548242.html
チューリッヒ大学の人が、日本の異世界トリップ/転生ものがどんな欲望を満たしているか、オリエンタリズムとオクシデンタリズム(西方主義)にまつわる論文を出したそう。ご本人のツイートからPDFをダウンロード可能です。
主に扱っているのは『ゼロの使い魔』や『Re:ゼロから始める異世界生活』で、現代日本人が中世ヨーロッパ風世界で無双するとは……という話運びですが、『ヘタリア』とその二次創作ファンダムなんかも言及されていて大胆でした。
https://x.com/scotthma/status/1706906298732728823?s=20
10/5発売、『ユリイカ』2023年11月臨時増刊号「特集 J・R・R・トールキン──没後50年──異世界ファンタジーの帰還」にて、大久保ゆうさん、逆卷しとねさんと座談会「トールキンに/から伸びる「道」──創られた世界で生きるということ」をご一緒しました。
一応トールキンを専門として研究している者なのですが、いま主に実作ばかり発表している身で研究者を名乗るのは力不足ではないかしら……とびくびくしながら参加しています。おてやわらかに……。
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3845&status=published
気になるイベント:池袋西口公園で「ミャンマー多民族祭り」2023年9月30日(土)・10月1日(日)
>ミャンマーに支援を届けるために、「ミャンマーの多民族祭り」というチャリティーイベントを開催します。
>ミャンマーに暮らす多民族の食文化、伝統舞踊、音楽、芸術品の展示などの紹介があります。
https://ikebukuro-times.com/archives/myanmar202309.html
紙幅の制約のため割愛となりましたが、ほかに2つ質問がありました。
ひとつは、弱者支援の難しさについて。エンリケスさんの「汚い子」や「隣の中庭」には恐ろしい子どもが登場するのですが、これが、弱者支援の場においていわれる、支援の対象が好ましい人物であるとは限らない(むしろ悪意をもっていたり攻撃的だったりする)ということのフィクション的な拡大なのではないかと思ったのです。こういう登場人物は、やはりエンリケスさんが現実に見てきた子どもたちの姿を反映しているというお答えでした。
もうひとつの質問では、抵抗運動や社会運動について、作中でそれらがきわめて無力なものとして描かれている、または描かれていないことについておたずねしました。
作品にはあらわれないが、現実におけるそれらのことはとても重視している、とのことでした。アルゼンチンにおいてそれらは日常であり、自分自身の生き方でもある。多くのことを成し遂げてきた。しかし、権力の横暴に屈する体験も重ねてきて、いま、なにが本当に社会を変えることができるのかわからず途方にくれている、と。それでも唯一の希望は人間にある、としめくくって下さいました。
WIREDのマリアーナ・エンリケスさんとの対談、ウェブでも公開されました。(何日かすると有料コンテンツになる模様)
https://wired.jp/article/about-sf-imagination-and-horror-imagination-mariana-enriquez-takashi-kurata/
気になる本:本田晃子『革命と住宅』(ゲンロン)
“革命は「家」を否定する──社会主義の理念を実体化すべく生み出された、ソビエト/ロシアの建築の数々。しかしその実態は当初の計画からかけ離れ、狭小で劣悪な住宅環境と、建てられることのない紙上の「亡霊建築」に分離していく。”
https://genron.co.jp/shop/products/detail/808
ちなみに
>※本書籍は、収録図版の権利上の都合により、電子書籍は発行いたしません。
鯨井さんのお許しが出ましたので、カモガワ奇想短編グランプリの最終候補作「おいしいはかいしのそだてかた」を公開します。
罰当たりなお話です。最近のではベストワークと思います。
会社員ときどき文筆業。
Japanese SFF book reviewer & anthologist