多分なんですけど、男性キャラ同士の恋愛ものって「少年愛もの」つってそれこそ萩尾望都とか竹宮恵子が少女漫画でやってて
でも少女漫画ジャンルからはなんかふわっと消えて
その間今で言うBLが読みたかった人は何を読んでいたかと言うとJUNEつー小説雑誌だったんですよね
で、JUNEっていうのもなんか不思議な雑誌で、別段セックスしない恋愛もない話も扱ってたし、執着する相手が人間じゃなくて植物だったりするようなのもあったりしつつ、なんとなく「結末が悲劇的」とか「耽美」みたいなのがテーマよね、という共通認識があったんですよね
それが90年代あたりでJUNEですごい明るいお話を書く作家がデビューし、その流れで「ボーイズが明るくラブコメする」みたいなテーマの雑誌とかが創刊してBLっていうジャンル名が生まれ、BL、ML、JUNEものみたいに分岐し、雑誌JUNEの衰退とともにジャンル名がBLに統合されていった…みたいな
かつて一次創作BLがオリジュネと呼ばれていた時代もあったんですよ…
BLも元々は男性キャラ同士の恋愛のうちハッピーエンドで特殊な舞台じゃないやつのみを指していたのが、いつの間にか男性キャラ複数の恋愛やセックスを描くもの全般を指す言葉に変わっていったので、おそらく夢も出発地点は恋愛で、今はそれよりもうちょっと広い範囲をカバーする言葉になってるんじゃないかなあという気がする
「夢は恋愛だけじゃない!」って憤慨してる人、けっこう見かける
夢の話とか
元々というか今もですけど夢ってもっと広範囲をカバーする言葉なんですよね
部外者からのイメージで「好きなキャラと恋愛したいだけだろ」みたいに言われてますけど、「作品の世界に、原作にはいないキャラを投入したら既存キャラはどう動くか」みたいなifものって感じで、登場人物の友達になるルートもあれば原作で起きた事件の目撃者になるだけのやつもある
進撃のゲーム(エレンの決意を目撃して調査兵団に入ることを決意したプレイヤーキャラを操作して巨人と戦う)なんてモロ夢だな!と思ったし
なろう転生系も夢だよなあと思ってる(あれも主人公と他キャラの恋愛は必須ではない)
ただ、難しいなあと思うのが、じゃあ夢をやってる人たちはみんなお互いをフラットな目で見てるか?と言われたら必ずしもそうじゃないってところかなと思う
女性が女性差別しないとは限らないのと同じで、世の中にそういう価値観がはびこってるからそれを知らないうちに身につけていて、自分自身を差別的な目で見てしまったりするやつ
あと、BL好きな人が夢もやってる、夢も好きってパターンも全然ありますからね…(そしてそういう人がBLも夢もフラットに見てるかと言われたらそうとは限らない)
刀さに♀はいいのにBLは隠れろの話
商業BLと二次創作BLは一緒にすると話が混乱するのはわかっているものの、商業漫画の市場規模考えただけでも「そうは言ってもBLを愛好する人間は少数派」という事実は覆せないんじゃないかしら、と思ってる
そんでそれは二次創作の世界でも、そこまで大きく比率が変わることはないんじゃないかなあ、という疑念もずっとあります
数えたことがあるわけじゃないんですけど、X見ててもフォロワー数多いのって刀さに♀やってる人が圧倒的じゃないですか?
別に数が少ないから私を優先しろと言いたいのではなくて、男女カップルといういわゆる王道を進んでるのに、なんでそこまで自分を傍流だと思ってるんだろうな…というのが不思議なんですよね
刀さに♀はいいのにBLは隠れろの話
ブルスカで話すのもなんだかという気がするのでこっちに書こう
ちょっと前に腐女子って言い方はどういう価値観に基づいて自己を卑下する言葉として機能してるのかを考察するXの投稿をはった記憶があるんですけど、あれへの反論として「特に男女カプを愛好する夢女子は腐女子にずっと馬鹿にされてたり無視されてきたし、それ以外のオタクからは女性のオタクというだけで腐女子とひとくくりにされ、常にいないものとして扱われてきた」という投稿を見かけたんですよね
確かに携帯小説全盛期はそういう動きが確かにあったなというのは肌感としてめっちゃあるものの、じゃあそれ今も続いているか?と言われると、「いやSNSで二次創作のうち夢女子が男性キャラと絡むやつは何故かキャラ名が伏せられずに放流されてるじゃん?BLは特殊性癖だからちゃんと隠れろって言われてるのに?」という被害者意識みたいなものがずーっとあります
ま、どっちも女のアホみたいなキモい趣味だと馬鹿にされていることに変わりはないんですけど、それでも「いやぁヘテロノーマティビティまじ強いわ」というのを感じない日はない……
ドラゴンカーセックスその後産卵話
「何、簡単な話さ。僕が離れた場所にいる坊主と話したいと思ったとする。僕は道具なんぞ使わなくたって離れた場所にいるお前さんと話ができるが、お前さんはそうは思っちゃいない。だが」
と則宗はかまぼこ板を振った。質感も画面も、本物のスマホにしか見えない。
「これさえあれば離れていても僕と話せる、とお前さんは思ってる。まじないみたいなものさ」
「思い込みだけで回線が繋がってるってこと……?」
「さぁて」
則宗は楽しそうに肩を揺らした。
清光は頭を抱えた。
「そういうものだと思ってるからそうなるだけ」としか思えない則宗の説明をこれ以上掘り下げると、このスマホはもう二度と繋がらなくなってしまいそうだ。
清光は則宗を見た。
今の今まで、清光は則宗がたまたま自分好みの姿をしていたのだと思っていた。
だがもしかするとこの見目だって清光が勝手に作り上げたものでしかなく、傍目には清光がトカゲ人間と睦まじげにしていたり、あるいは何もないところに向かって話しかけているように見えたりするのかもしれない。
ぶるりと身震いをして清光はかぶりを振り、恐ろしい想像を追い払った。
一人暮らしの話
私は比較的家族との関係が良好だった人間ですが、それでも一人暮らしを始めるとすごい開放感あったな〜
他人と暮らす、生活するって擦り合わせなきゃいけない事項がめちゃくちゃあるけど、保護者と保護される人っていう関係からスタートした家族って絶対に親が敷いたルールが最優先になるわけで、そのルールが子には合わないことっていうのもめっちゃ多いはずなんだよね
そしてそのルールが全て正しい可能性はゼロなわけで
あと、本当に痛感するんですけど、親は子に対して(たとえ子が成人していても)めちゃくちゃ強権を振るうことが可能なんですよ
生活様式もだし、進学や就職結婚にまで親は「自分のやり方が正しい」という前提で話を絶対にしてくる(良かれと思って、というのがおそらく大半だし、方針が子と一致するなら幸いなことなんですが)し、子はその意見にめちゃくちゃ影響されてしまう
正反対の道を選んだとしても引っ掛かりが残り続けるとかね
なので、家を出たい、親から離れたいと感じることは全然悪いことじゃないと思います
もちろん親とずっと一緒に生活したいと思う人だっていると思うし、そういう人たちが間違ってるわけでもない
宝塚雪組観劇してきました
セリとか銀橋とか階段とか、ミスったら命取りみたいな装置が多い中短期間の準備でここまで仕上げるのは、さまざまな芸能の訓練を積んでいる人たちだけが選抜されているという基礎力の高さもあるんでしょうけど、一日あたりの練習量がめちゃくちゃ多いからでもある、というのがごく当たり前に想像できます。
提供するものが芸という無形のものであろうが、その場がどんなに華やかに見えようが、労働は労働としてきちんと対価と休養が手に入る環境を、劇団はすぐさま整えないといけないと思います。結果チケットが値上がりして公演数が減ったとしても、歌劇団が続いていくために必要なのは何より劇団員ですからね…
宝塚雪組観劇してきました
シャーロキアンではない私にはそれくらいしかわかりませんでしたが、多分もっと仕込みがあるんじゃないかな。他の方の感想を読んでみたい。
コスチュームモノとしても楽しかった!ヴィクトリア朝のドレスってやっぱりいいな〜!悩むドイルを惑わせる悪魔に扮するホームズや、ラスト近くではドイル自身がホームズの宿敵モリアーティになったりと、衣装もバリエーションに富んでいて眼福でした。
ショーも、今回のは私にもなんか…わかった…!
年越しに欠かせないイベントを擬人化したキャラクターたちが、新しい年を迎えるために集った場所をのぞいてみました、みたいな感じ。
「このネタでよく2月まで引っ張るな…」という思いはあるものの、ちょっと遅れて年越しパーティに参加させてもらえたみたいなお得感もあって楽しかったです。
しかしこのボリュームのステージを、長距離移動はさんで連日やるのすごいな…昔AKBのライブドキュメンタリーを観たことがあって、すごい数の人間が空調もろくにきいてないステージ下を駆けずり回っているさまにおののいたんですけど、舞台に立ってる人数考えたら舞台裏は似たような感じなんだろうか…
宝塚雪組観劇してきました
今回は宝塚特有の「なんか知らんけど微妙に重要なのかな?と思える感じのセリフ量の人が大量に出てきてごちゃごちゃしてる……」がなくてかなりストレスフリーでした。ペン売る人とか大臣とかはいたけど、ドイル夫妻と編集長とホームズだけ把握してたらあとはまあいらんでしょ、というのが早々にわかったせいかも。
……ていうかこれ、雪組のメンツがわかるようになってきたからなのでは…!?
いやでも和希そらさんがあれだけフィーチャーされてたのって、単に番手の問題ではなく退団されるから、ですよね?
場数を踏んでないからまだ宝塚の相場感がわかんないな〜。
ストーリーもかなり明快でした。あと明るかった。そう、私はシンプルでハッピーなお話が好き。
作家として鳴かず飛ばずのコナン・ドイルがホームズ作家として大当たりしたけど、さてそこからどうなる…?みたいな展開にイマジナリーフレンド的な存在であるホームズが絡み、紆余曲折を経て作家として成長する過程が、ドイルの過去の家庭環境を織り交ぜつつ描かれていました。
セットもすごく良かった。本を積み重ねた上にあるドイルの部屋に、壁には踊る人形も。
BL GL大好き。ReSoner。
現在作品はxfolioに再録作業中です。
パスワードは「yes」です。