宝塚雪組観劇してきました
東京宝塚劇場の感想から行きます。
駅から近いね~!日比谷駅ほぼ直通。地下でちょっと歩きますが地下だからセーフ判定。
いろんな人が言ってますがキャパのわりに見やすい。帝劇(1900弱)より人が入る(2000
ちょい)んですが客席の傾斜がものすごいついてて高低差があるんですよね。毎回B席ですが、前の人の頭でステージが見えない!っていうのは経験したことないです。あ、でも手すりで銀橋の上の人が見えないっていうのはあったな。2階席最前列の手すり、ジャストフイットで綺麗に銀橋の人の顔が隠れて逆に面白いレベル。
今回最後尾でしたが、見切れたのはショー後半のスノーフラワーの人の頭の上の方だけでした。あれだけ客席に高低差あるのにステージ上方まで見えるのすごい。TDCのバルコニーはステージ上方が完全に死角になる(ので見切り席として売られる)ことを考えると、客席からの見え方と舞台セットの組み方やらを把握してるんだろうな。専用のハコ持ってる強みだなと思います。
宝塚雪組観劇してきました
その一方、高低差のために客席内はかなり動きづらいです。座席の前後間隔もものすごく狭い。パフォーマンス中に席を立つ、とかはかなり厳しいです。今回開幕15~20分くらいに着席した方が私の近くにもいらしたんですけど、気持ち的にもだいぶ入りづらいだろうな~って感じでした。
二階席上方は傾斜のきつい階段を上ることになるし、スタッフさんも大変そうでした。(スカートパンプスの制服を変えるだけでかなり楽になりそうなのになんでそうしないんだろ
う)
客席の外も階段がめちゃくちゃ多いです。客席~ロビー~トイレと二、三段の階段がちまちまある。
もう一つ、ここに来ると音楽で耳と頭が痛くなります。ほかの劇場やライブ会場では経験したことないので原因を解明したい。友人は「毎回サイドで壁の近くの席だからでは?」という仮説を立ててますが、センターよりの席につかないと比較もできないしな…
対策にコンサート用のイヤープラグを持って行っています。
もう一つ今回びっくりしたのが、隣の人が動くと座席が揺れること!
今までにここの劇場で3回観劇して、その時はなんともなかったんですが今回すごく揺れました。なんでだ。
宝塚雪組観劇してきました
観客が一緒に踊るという曲があったんですけど、お隣の人がミニシャンシャンみたいなやつを振るたびに椅子がぐらぐら…あと拍手でも椅子がかなり揺れました。なんだろ、上の方の席だから…?謎深まる。
さてさて、本編の感想も書くぞ!
いや〜〜〜〜〜ようやく現地で好みの脚本に当たったよ〜〜!!!
「蒼穹の昴」
原作読了で行ったけどとにかくめちゃくそ長い話をぎゅぎゅっと端折ってるし主人公を変更してる、ついでに歴史ものだから人も山ほど出てきて全体的にすごい薄味だった。いやよくまとめたな、とは思ったんですけど…。
「応天の門」
色気がムン……てしてた!ムン……大人……みたいな感じ。でもこれも原作が長い上に完結もしておらず(原作は6巻くらいまで読んだ)1エピソードをうまく切り抜いたとは言えやっぱり消化不良はちょっと否めなかった。あと初めてショーをフルで観たせいでディープシーに全部流された。ディープシ〜〜〜
「ライラックの夢路」
キャラがいっぱいいる割に何がしたいのかよくわかんないというか、ストーリーがどこに向かってるのかがよくわからないせいでフラストレーションの溜まる舞台だった。
宝塚雪組観劇してきました
今回は宝塚特有の「なんか知らんけど微妙に重要なのかな?と思える感じのセリフ量の人が大量に出てきてごちゃごちゃしてる……」がなくてかなりストレスフリーでした。ペン売る人とか大臣とかはいたけど、ドイル夫妻と編集長とホームズだけ把握してたらあとはまあいらんでしょ、というのが早々にわかったせいかも。
……ていうかこれ、雪組のメンツがわかるようになってきたからなのでは…!?
いやでも和希そらさんがあれだけフィーチャーされてたのって、単に番手の問題ではなく退団されるから、ですよね?
場数を踏んでないからまだ宝塚の相場感がわかんないな〜。
ストーリーもかなり明快でした。あと明るかった。そう、私はシンプルでハッピーなお話が好き。
作家として鳴かず飛ばずのコナン・ドイルがホームズ作家として大当たりしたけど、さてそこからどうなる…?みたいな展開にイマジナリーフレンド的な存在であるホームズが絡み、紆余曲折を経て作家として成長する過程が、ドイルの過去の家庭環境を織り交ぜつつ描かれていました。
セットもすごく良かった。本を積み重ねた上にあるドイルの部屋に、壁には踊る人形も。
宝塚雪組観劇してきました
セリとか銀橋とか階段とか、ミスったら命取りみたいな装置が多い中短期間の準備でここまで仕上げるのは、さまざまな芸能の訓練を積んでいる人たちだけが選抜されているという基礎力の高さもあるんでしょうけど、一日あたりの練習量がめちゃくちゃ多いからでもある、というのがごく当たり前に想像できます。
提供するものが芸という無形のものであろうが、その場がどんなに華やかに見えようが、労働は労働としてきちんと対価と休養が手に入る環境を、劇団はすぐさま整えないといけないと思います。結果チケットが値上がりして公演数が減ったとしても、歌劇団が続いていくために必要なのは何より劇団員ですからね…