『醉いどれ天使』を改めて観てた。松永君が真田先生の医者としての言葉を聞くには真田先生の物言いが穏やかではないし松永君はそんなすぐに素直になれない程にヤクザの性質が身に付いていたのかなと思うので、二人が何とか言葉を交わしてたぐり寄せていく様というか、そういうのを見れる前半はやっぱりとても好きだな。後半も好きなのだけど松永君ー…の気持ち強くなってしまうのでいかんともしがたく。
喀血した松永君を往診しに行って、目覚めた彼に穏やかな口調の真田先生の場面どうしても涙腺にくる。先生にはこの時の松永君はどう映ってたのかなとか、「がきの自分の夢でも見るんだな」と言われた松永君にはそういう一時はあったのかなとかぐるぐる考える。
『不思議惑星キン・ザ・ザ』テンポがゆっくりなためか体感とても長く感じて途中力尽きながらもちまちま観終えた。どこか地球の砂漠のはずなのに移動装置や建物や装飾で違う惑星に見えるのがすごいなとなったし若干マッドマックスの雰囲気を感じた。世紀末でもありつつ違う文化圏の場所に見える。第一章終の内容にええええとなったので二章、本当の物語の終わりは切なくも温かみあってほっとした。ただ過去に戻ってからの結末の流れをよく理解できてないのだけど…地球人二人のこの何とも言葉に上手く出来ない繋がりみたいなのよかった。マシコフがギンザザの二人をあんなことこんなことありながらも最後には「友人」として見捨てたりしないところもなんかよかったな。
差別も階級もある世界と「神様」のように振る舞うひと達のいる世界とか、ヘンテコな宇宙を眺めながら人の色々な面を見せるおもしろいお話でした
今年やりたいことが増えてわくわくする気持ちになってきたのが嬉しい。焦り始めると途端にやりたくなくなってしまう面倒で怠け癖ある性格なので、マイペースにやるようにしたいなー
出演された映画館で唯一行ったことあるのシネ・ヌーヴォで、監督が一番通われてる映画館と冒頭聞いてそうなんかーとなったりしていた。入口の鉄?のお花と館内天井のシャンデリアみたいなのあってこんなオシャレな映画館あるのか…!と驚いたことを覚えてる。場所も私も知らなければ行かないだろうなという所にあってそこも印象的だった(周り神社あったりお店もあったり賑やかなのだけどその通りから隔てた場所にあった記憶が)あとどの映画館も館内の座席で撮影してたけど、一つとして同じ座席でないことに(いえそれはそうだろうなんだろうけども)すごいーっ!てじわじわ興奮していた。映画館の座席というか、空間を見るのだけでも楽しかった。
沖縄の一番古くからあった映画館(館長が亡くなられて誰も後継がいないのもあり閉館した映画館)、火事で全焼して今建設中の映画館とか全国に色んなところがあるのを知れた。
「ここの映画館が無くなったら映画を観れなくなるよーて話す年配の常連さんの言葉で継続を決めた」な内容の話をされる別府ブルーバード劇場の館長に少し泣いた。そう話した人の気持ちの切実さみたいなのを感じたのだと思う。
一昨日「ディス・マジック・モーメント」を観てきた。全国のミニシアターを巡るドキュメンタリーと聞いて。支配人や館長、出演されたスタッフの方々から映画館の成り立ちやお金や客層についての話、どれも興味深くて、どの映画館一つとして成り立ちも違うのがその地にある「場所」なのをとても感じた。どの方も語る言葉や理由は様々だけど(ここにどうしても無くては!だったり、先代から継いでしまってなんかこれやらなくてはいけないかなーと思ってとか)「この場所から映画館を無くしてはいけない(ここに映画館を造らないと)」と話してるのがとても良くて印象に残った。そして自分がそこまでミニシアター行けてないので申し訳ない気持ちになってしまったりした
やちぐささんのオーディオコメンタリー、終始和やかでふんわりした声が印象的だったな。当時の「先輩も後輩もみんな一緒に」だった撮影の雰囲気を「とてもね、こう、リベラルな感じがねえ、ありましたね」て言葉も印象に残ってる。あと「一緒に撮影してる時に途中でね、(土屋さんから)「八千草さんね、ガス人間なんて言うけどね、この映画はね、もっとね、もっとなんかね、深いね、いい映画になると思いますよ」て言われたことがね、印象に残ってるんですけどね」てつちやさんからの言葉もいい。
あと(雨の時の場面で)「(水野が)ちょっとフッと笑うところが怖い(笑)」て話されてて、わかるうううて当時の自分が書いてて笑った。
HDのデータを見てたら、『ガス人間第一号』にとてもはまっていた時期に観たオーディオコメンタリーの書き起こしのメモがあり読んでみたら、やちぐささんの「(自分の)台詞がなんかこう、子供っぽくて恥ずかしいです(笑)」て言葉の脇にそんなことないよおおお!!て自分のメモが添えてあって笑ってしまった。
でもそれはそう…藤千代のやちぐささんは最高なので…。
自分のその時の熱量になんかよかったなーとなってしまった。
「落下の解剖学」のネタバレ含む感想とか
ミステリー物かなと思ったらそういうお話ではないのだな…と気付いてからも人と人の会話や法廷劇に食い入るように見てた。(ダニエルの建物に貼ってあるテープの感触の違いでこれがミステリーの鍵かと思っていました)
夫婦の録音された会話、お互いにこれくらい自分を犠牲にしているという意識で不満があって、そして会話が成り立たないこの堂々巡りの感じが本当にリアルというか…互いに相手は自分の話を聞いて理解してくれないと思っているのが伝わる。俺は息子を勉強も見てるしこれだけやってると話すサミュエルに私はほとんど何もやってないて言いたいの?みたいな返事するサンドラの、この対話したいのに出来ない感じ現実でもあるあるでひやひやした。
法廷の場も真実を探る場所でなく「どの仮説が妥当か」を決める場で、弁護士も「真実は関係ないどう周りが捉えるか」なことに、現実に見た訳でなければそう決めるしかないのかという納得と少しだけ釈然としなさもある。保護官の「(2つの事柄があるとしてどちらか選ばないといけない時は)心を決めるの」という言葉も印象に残った。それを「信じる」と表現しないのが何か良いなとなった
洋画や旧作邦画を観たりしてます/ツイッターからの避難先 /無言フォロー失礼します