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「落下の解剖学」のネタバレ含む感想とか 

ミステリー物かなと思ったらそういうお話ではないのだな…と気付いてからも人と人の会話や法廷劇に食い入るように見てた。(ダニエルの建物に貼ってあるテープの感触の違いでこれがミステリーの鍵かと思っていました)
夫婦の録音された会話、お互いにこれくらい自分を犠牲にしているという意識で不満があって、そして会話が成り立たないこの堂々巡りの感じが本当にリアルというか…互いに相手は自分の話を聞いて理解してくれないと思っているのが伝わる。俺は息子を勉強も見てるしこれだけやってると話すサミュエルに私はほとんど何もやってないて言いたいの?みたいな返事するサンドラの、この対話したいのに出来ない感じ現実でもあるあるでひやひやした。
法廷の場も真実を探る場所でなく「どの仮説が妥当か」を決める場で、弁護士も「真実は関係ないどう周りが捉えるか」なことに、現実に見た訳でなければそう決めるしかないのかという納得と少しだけ釈然としなさもある。保護官の「(2つの事柄があるとしてどちらか選ばないといけない時は)心を決めるの」という言葉も印象に残った。それを「信じる」と表現しないのが何か良いなとなった

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