『醉いどれ天使』を改めて観てた。松永君が真田先生の医者としての言葉を聞くには真田先生の物言いが穏やかではないし松永君はそんなすぐに素直になれない程にヤクザの性質が身に付いていたのかなと思うので、二人が何とか言葉を交わしてたぐり寄せていく様というか、そういうのを見れる前半はやっぱりとても好きだな。後半も好きなのだけど松永君ー…の気持ち強くなってしまうのでいかんともしがたく。
喀血した松永君を往診しに行って、目覚めた彼に穏やかな口調の真田先生の場面どうしても涙腺にくる。先生にはこの時の松永君はどう映ってたのかなとか、「がきの自分の夢でも見るんだな」と言われた松永君にはそういう一時はあったのかなとかぐるぐる考える。
見る度におんなじこと言ってるなこのひと…
言葉で説明しすぎなのかもだけど、真田先生が「今は男女同権なんだ」「人身御供なんて今どき流行らねえんだ」「日本人て奴はとかく下らないことに身を捨てたがっていけねえ」ときっぱり言っているのが好きだ。真田先生はそのまま監督の言いたいことなんだろうなあも伝わるので個人的にはそこにも安心している自分がいる。それが戦時での自分の行動の反省から来ているもの(だったと思う)なのも含めていいなとなってる