やちぐささんのオーディオコメンタリー、終始和やかでふんわりした声が印象的だったな。当時の「先輩も後輩もみんな一緒に」だった撮影の雰囲気を「とてもね、こう、リベラルな感じがねえ、ありましたね」て言葉も印象に残ってる。あと「一緒に撮影してる時に途中でね、(土屋さんから)「八千草さんね、ガス人間なんて言うけどね、この映画はね、もっとね、もっとなんかね、深いね、いい映画になると思いますよ」て言われたことがね、印象に残ってるんですけどね」てつちやさんからの言葉もいい。
あと(雨の時の場面で)「(水野が)ちょっとフッと笑うところが怖い(笑)」て話されてて、わかるうううて当時の自分が書いてて笑った。
『ガス人間…』は水野と藤千代の思いが同じにならないままで(藤千代は「踊り」が一番なので)、それでも(それなのに)あの結末になったのは悲劇なのは明白で。ただ藤千代にそう行動させたもの、情なのか哀れみだったのか諦めだったのか、とか。とても仄暗い感情寄りの好きが湧いてしまう