「ナベツネ」こと渡邉恒雄氏が亡くなったことで、かつての川淵三郎氏との確執(その後、和解したそうですが)が再びクローズアップされていますが、あれから30年以上経って、何が問題だったのかがよくわからない人も多いと思いますので、この記事の一読をお勧めします。
改めてまとめると、渡邉氏の主張は、
1.Jリーグのクラブ名に企業名をつけることを認める
2.放映権などの権利をクラブ側が管理する
…というもので、それは絶対認めないとする川淵チェアマン(当時)との対立が激化し、「独裁者」と罵倒する事態に至ったわけですが、今から振り返れば、川淵氏の主張に理があったことは言うまでもないでしょう。
もし1.が実現していれば、Jリーグのクラブはプロ野球と同様の「企業クラブ化」が進むことになり、親会社の経営難によって潰れるクラブが続出したでしょう。2.が実現した場合は、現在JリーグがDAZNと締結している独占契約は不可能だったわけです。渡邉氏の言う通りにしていたら、Jリーグのクラブが60まで増えることはあり得なかったし、サッカー日本代表もここまで強くなってはいなかったでしょう。
韓国のニュース見てたら昨日から「南泰嶺でデモ」というのをよく見かけて「どこかな?戒厳令に関わった人の家の前とかかな?」と思ってたら、全国農民会総連合が南の方の色んな地方から、ユンソギョル退陣要求運動のためトラクターで行進しながらソウルへ向かったんだけど、ソウルの外れの南泰嶺というところで警察車両に道を封鎖されて、もう丸一日対峙中ということらしい。昨日からそこへ市民が2万人くらい詰めかけて、不当に道を塞ぐのをやめろとデモをしていると。そこへもカイロやら飲み物やらクッパの出前やら、全国から物資の支援が届いていると。
「若者たちが自分にとって一番大切なペンライトを持ってデモに行くのと同じように、農民たちも自分の持ち物の中で一番価値のあるトラクターに乗って上京するだけだ。ユンは装甲車を国会に送っといて、トラクターを塞ぐのはどういうことだ」
https://n.news.naver.com/article/028/0002723031
社会的に主流の見方に疑問を持つ人の場合、マルクス主義をベースにした思想に流れる人と、自己中心的な陰謀論に流れる人とがおり、芸能人というか、メディアに登場することを仕事にする人の多くが後者である。
https://www.bbc.com/japanese/43917821.amp
この事件のことを思い出していた(性犯罪の内容の詳細が記事内にあります)スペインで強姦罪での無罪判決がでてスペイン全土で抗議が起こった。(その判決後2019年に最高裁で強姦罪に対し有罪判決がでて15年の刑が加害者全員にかされた)法は真空に存在するわけではなく、法律上の手続きは尊重されるべきなのは当然として、法律は市民の理解と対話の上で納得と信頼を得ながら判例を重ねて形成されていく面もあるはず。その形成のプロセスに不信感を募らせる状態は改善されるべきものだと思う。
たかだかオンライン署名程度、それで世の中が変わったことなんてほとんどないですし、ほかのパターンでも炎上気味に広がるオンライン署名は多々あるのに、そこまで慎重さを求めることからは、「思慮の足りない女」を教化してやらねばならぬ、といういつものパターナリズムを強く感じるところです。
教化されるべき、思慮の足りない女たちが、社会的な権威や地位のある男性に歯向かい、ましてやその地位や評判に傷をつけるなど断じてゆるさるべきではない、というアンコンシャス・バイアスは極めて強いので、それに基づく反発であろうと思います。
それによって男性個人がダメージを被ることは許されてはならないことなのですよね。
オープンレターの一件も、いつまでもしつこく言われるのは、この根深いアンコンシャス・バイアスが原因であろうとも思います。
坂東から帰洛したみやこのムジナ