たかだかオンライン署名程度、それで世の中が変わったことなんてほとんどないですし、ほかのパターンでも炎上気味に広がるオンライン署名は多々あるのに、そこまで慎重さを求めることからは、「思慮の足りない女」を教化してやらねばならぬ、といういつものパターナリズムを強く感じるところです。
教化されるべき、思慮の足りない女たちが、社会的な権威や地位のある男性に歯向かい、ましてやその地位や評判に傷をつけるなど断じてゆるさるべきではない、というアンコンシャス・バイアスは極めて強いので、それに基づく反発であろうと思います。
それによって男性個人がダメージを被ることは許されてはならないことなのですよね。
オープンレターの一件も、いつまでもしつこく言われるのは、この根深いアンコンシャス・バイアスが原因であろうとも思います。
アメリカでトランプが再選し、Xのイーロン・マスクが影響力を強めているところから、アンチフェミニズムの流れは、今後しばらくアメリカとX発で強まることになるのだろうと思いますが、オンライン上の風潮に流されず、自分の判断できる礎を持っているかどうかが問われるところだろうと思います。
(人類はそんなに思慮深くも立派でもないので、みんなでそうしましょう、というつもりもないですが、自分自身の心構えとして。)