「サイエンス・フィクションは、ぼくにとってマイノリティの声だ。その声を聴く者もまた、マイノリティだ。マイノリティの、マイノリティによる、マイノリティのた めの文学。そこにこそ、サイエンス・フィクションを読む悦びが生まれる。親の因果か、星のめぐりあわせか、ぬらりひょんのいたずらか、ぼくは、何をどうころんでも、多数派には属せぬからだ。多数派にまぎれこんだとわかったとたん、窮屈にな る。身動きがとれなくなる。息ができなくなる。もがき、あえいで、なんとかして水面から顔を出そうと試みる。
(略) サイエンス・フィクションも『スター・ウォーズ』この方、売上ではメジャーだが、本質的にはマイノリティの声である。サイエンス・フィクションは日常感覚が構築する世界ないし世間に異議を唱えるからだ。その世界ないし世間の「外」に場を設定するからだ。
サイエンス・フィクションのこの性格はサイエンスから生じている。サイエンスはわからないことをわかろうと活動する。サイエンスは未知と既知の境界の上で綱渡りをしている。その綱渡りにたずさわる人びとは未知を前にするとわくわくする。そういう人はマイノリティだ。」(大島豊)
大阪にある海外コミックスのブックカフェ、書肆喫茶moriさんが刊行されている海外マンガ情報誌『漫海』Vol.4(編集は書肆喫茶moriさん&げそにんちゃんさん)に書評を寄稿しました。刊行は先月です。台湾のアーティスト、A ee miのジェンダーSF『Platonic Love』(Paradice System、2023※繁体字からの英訳)について、鈴木賢『台湾同性婚法の誕生 アジアLGBTQ+燈台への歴程』(日本評論社)などと絡めた文章を寄稿しています。『Platonic Love』英語版はブックギャラリーポポタムさんの通販などで購入できます。いまこの時代に、多くの人に読まれてほしい秀作です。
https://popotame.com/items/64422eb5029af1002c15a118
アイヌ文化紹介Youtuberの関根摩耶へのインタビューより。
https://forbesjapan.com/articles/detail/28565/page2
「例えば、子どもが水をこぼした時、日本語では単に叱ったり、「あらあら」と思うだけでしょうが、アイヌ語だと「そこに水が飲みたい神様がいたんだね」と表現するんです。あらゆる事象を人間ではなく神の意思だと考える価値観が表れています。
狩猟にしても、日本語では「動物を矢で射る」と表現しますが、アイヌ語では「正しい人間には動物側から矢に当たる」と表現します。アイヌの考え方では、神と人間は対等かつ取引関係にあると考えられています。神は神の世界では人間と同じ姿をしていて、人間界に来るときに毛皮などのお土産を持ってやってくる。そして正しい人間のもとに(矢に当たる)ことで行き、そこで盛大にもてなされて人間からもらったプレゼントをもって神の世界に帰る。というような物々交換と考えられています。」
【告知】「SNSなどで参加!ハッシュタグ企画「私の大好きなルビ」チャレンジ」の募集を開始しました。期間は2024年12月22日(日)まで 。奮ってご応募ください(詳細はリンクを参照)。
https://note.com/jem_site/n/ncccd6e9bfc19
@Lolitakillsyou 自分も「冷凍できますよ~!」と送ろうとしていました。ラップにぴっちり包んでからジップロックに入れるとか、少し工夫すると風味が落ちづらいはずです。
@GenGen 突然すみません。草野さんと同じ大学、つまりK大学SF研のOBです。共通の知人が何人かいるかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします…。
お待たせいたしました、創刊号の詳細な内容紹介をnoteにアップしました!ぜひ多くの方に手を取ってもらいたいです。
https://note.com/jem_site/n/nf77b1c528294
本好き、旅行好き。 海外詩/翻訳文化論/日本文学普及/社会言語学etc.文章のアップはSNSよりも主にブログのほうで行っています。よろしくお願いします。https://air-tale.hateblo.jp/