池澤春菜さんの文章、今まで『サンリオSF文庫全解説』の『時は準宝石の螺旋のように』の紹介くらいしか集中して読んだことがなかったのですが、「東京人」に連載されている「東京異国ごはん巡り」は面白いです。11月号はイスラエル生まれのパレスチナ人のオーナーによるアラブ・パレスチナ料理「アルミーナ」のお店の紹介。社会情勢への言及があって、パレスチナ人は東京に12人、日本全体でも82人のみといった(わたしの知らなかった)統計的情報が盛り込まれています。12月号はロシア・ジョージア料理の「カフェロシア」。この記事も歴史的な視点からの記述を含んでいます。どの回も写真がいいですね。