Wes Robertsonという英語圏の社会言語学者による日本のネットスラングについての記事なのだけど、この紹介の手つきはすごい。かなり笑えるし、こういうアプローチの仕方がありえるとは。https://wesleycrobertson.wordpress.com/2023/08/31/japanese-slang-review-august-2023/#Fujikoru
泉鏡花を訳し日夏耿之介を研究する気鋭の日本文学研究者ピーター・バナード氏、慶應大学で「怪奇的文体論」「怪奇小説と人種差別」などの授業を受け持っているようで、シラバスみてると「世界一受けたい授業」という感じが勃々と湧いてくる。「日本近代怪奇幻想小説通史」では金井美恵子や松田青子らの作品もテキストに選ばれている。「Students are welcome to consult with the instructor for suggestions if they are interested in reading more about modern Japanese literature.」とも!!
スカイプでスロヴァキアの本好きと話す。すごくびっくりしたのが、注文していた英語の本を受け取るために今度ほかの国まで列車で旅行しに行く、とうれしそうにしていたこと。どの国にもAmazonがあるわけではないことは知っているけれど、いったいどういうこと?!家まで送ってくれるネット書店があるのではないの?!どうしても気になったので間を置かずもう一度オンラインで話して、こちらの質問に対して返ってきたのは以下。
1.スロヴァキアにはAmazonはなく、洋書を買う時にAmazon.de(ドイツ)かAmazon.fr(フランス)を使うことがある
2.ただし、以上のふたつだと同じヨーロッパ圏でも「外国」への輸送費が高くかかる
3. スロヴァキア在住だが、チェコまでは近い。片道90分かからないくらい。megaknihyというチェコのオンライン書店を使って、指定した受けとりポイントで本を受け取る
プライム配送という選択肢もある私たちの状況からすると、こうしたプロセスには大変な労力がかかるようにみえるかもしれない。でも、はずんだ声で説明をもらうと、届くまで待つそのタイムラグは憧憬の種に水をやる愛しい時のようにも響きはじめるのだった。
@ikumitranslates そうですね、野鳥がお好きでしたら『鳥のために』などぜひ…とか、まあそれはhalf-jokeなのですが、もし本当に翻訳されることがありましたら、掲載誌を拝読したいです。応援しています。
【情報募集】辛島デヴィッド『文芸ピープル』によると、アメリカでは2019年、女性作家の作品がliterary fiction上位100位の売り上げのほぼ7割を占めた、とあります。2020年以降はどう推移しているか、ご存じの方はいらっしゃらないでしょうか。
@ikumitranslates いきなり失礼します。日本の現代詩、たとえば高貝弘也『高貝弘也詩集』(思潮社)、河野道代『花・蒸気・隔たり』(panta rhei)、山崎佳代子の詩集など、とてもおすすめです。山崎佳代子さんの詩は、東欧では文学賞を受賞されていますが、英語圏ではまとまって紹介されていないのではないでしょうか。
近年は残雪が頻繁に候補に挙がる国際ブッカー賞のロングリスト、数え間違いでなければ2023年はアジアの作家の人数は減って2人か。この賞については、
トーキョーブックガールさんの記事が毎年参考になります。
本好き、旅行好き。 海外詩/翻訳文化論/日本文学普及/社会言語学etc.文章のアップはSNSよりも主にブログのほうで行っています。よろしくお願いします。https://air-tale.hateblo.jp/