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『ミッドナイト・クロス』(1981年)を観た。

 途中まではすごく面白くてワクワクした。
 主人公が録音した音を聴きながら事件を思い出したり、コマ割り写真を切り貼りした映像にくっつけていく作業のシーンが見事でおおおっと思ったり。
 でもいかんせんサリーが愚鈍すぎてイライラするし、駅でレポーターと会う計画について無防備すぎる。レポーターと会うならサリーと一緒にジャックだって一緒に行けばいいのに、なぜジャックがこそこそ盗聴していなければならないのか?
 パレードに車で突っ込む危険運転の意味も分からないし、救急車から飛び出して誰も追いかけてこないのおかしいし、警察に捕まってないのが不自然すぎる。
 「いい悲鳴を探している」伏線が、最後こんな形で回収されるのにはびっくりしたけれど、な、なぜ、こんな悪趣味な…とも思う。
 そして何より、ジョン・リスゴー演じる犯人が何者で、黒幕は誰なのか、が一切明かされないまま終わったのはあまりにも消化不良。えっ、大統領選挙にまつわる陰謀についての話じゃなかったのーーー!?




国際航空宇宙展を血まみれにするな!
9.5抗議アピール&官邸前アクション

9月5日(木)
◆17時~17:45 日本航空宇宙工業会前
(17:15 代表が要請書提出の申し入れ) 
ヒューリックJP赤坂ビル前に集合
sjac.or.jp/aboutsjac/access/

↓徒歩移動↓

◆18時~19時 首相官邸前(国会議事堂前駅)
呼びかけ:国際航空宇宙展を虐殺兵器展にするな!キャンペーン
[連絡先]
☎ 090-6185-4407 
✉️ info@noheikiten.shop

〈以下、貼り付け〉

 10月16日(水)~19日(土)に有明の東京ビッグサイトで「2024国際航空宇宙展」が開催されます。海外ブースには、ガザ大虐殺に使われている兵器を製造・輸出している多数の軍需産業が出展を予定しています。
 主催の日本航空宇宙工業会は、イスラエル軍需企業(エルビット・システムズなど)、ロッキード・マーチン、ボーイング、BAEシステムズなど、パレスチナをはじめ中東での虐殺や様々な暴力に武器を供給している加害企業の出展を止めるべきです。日本政府は、主催団体に責任を押し付けず、後援を出すのを見直し、国際法違反や戦争犯罪に加担する企業の兵器展示を止めるべきです。
 


オアシスが再結成だとすごい騒ぎになっているけれど…
オアシスと並行して生きてきた10代のいろいろ複雑な記憶がフラッシュバックしてしまって好きだけど好きじゃない状態で、笑顔になれない。
あと、あの2人が仲直りなんて、どう考えても「気の迷い」だし、ツアーが始まる前に「やっぱり解散」ってなる可能性の方が大きいことを、なぜみんな分からないんだろう。みんなさんざん、彼らの罵り合いを見てきたでしょう?2人がそれぞれどんなキャラなのか、分かってるでしょう???



東京新聞の夕刊が廃止されてしまった。
今日から毎日新聞の夕刊が届く。安堵。

正気で生き抜くためには、夕刊が不可欠。




『アウトサイダー』(1983年)を観た。

 みんな若い。。。エミリオ・エステベスがあどけない。トム・クルーズもぷにぷにしている。パトリック・スウェイジはすでにマッチョだけれど、それでもまだ若い。
 

 不良映画、基本的に好きではないのだけれど、主人公2人が「こんな暴力まみれの生活から抜け出したい」という優しいまっとうな感覚を持っていたので救われた。ジョニーの殺人については正当防衛が成立するから普通に警察に出頭して話せばいいだけなのでは(貧困層の不良の言い分など警察が信じてくれるはずないから逃げるしかない、ということなのか?)、と思う。唐突に『風と共に去りぬ』が朗読されておかしかったけれど、でもまぁ、良い。
 序盤、ドライブ・イン劇場でのダラスのチェリーに対するセクハラ的な嫌がらせは本当にイヤすぎて不快。なのでなんの同情もしない。ジョニーの死にショックを受けて強盗をはたらくというくだりも、そこまで優しい奴だったっけ?と違和感。
 ジョニーはかわいい。『ベスト・キッド』の子だったのか!どうりでかわいいわけだ。





毅郎さんと遠藤やすこさんが夏休み。
今朝は武田砂鉄さんが代打。
武田砂鉄さん自体にはなんの文句もないのだけれど、毅郎さんの代打だからといって必ず男性でなければならないワケではないのだから、もっと女性の代打を増やしてほしいなと思う。毅郎さんが体調不良の時はだいたい毎回土井敏之アナが代打を務めていてめっちゃ安定していてさすがだなと思うのだけれど、女性アナにも門戸を開いてほしい。
明日はたぶん女性(アナ?)が代打のはずで、リスナーの人たちも「女性がキャスターでもいいんだ」「そういえばこの番組、男性がメインで女性はサブって役回りが根深いんだな」と気づいてくれるといいな…




関東大震災の朝鮮人虐殺、否定論やまず 公的記録、相次ぐ「発掘」
asahi.com/articles/ASS8Z2J1XS8

「歴史修正主義」の著書がある学習院女子大の武井彩佳教授の話

 虐殺など大きな人権侵害が起こった後、年月が経ち、生存者がいなくなると、発生当時は当然のように共有されていた事実について「十分な事実確認ができていない」といった言説が生まれやすくなる。歴史的事実は意識的に継承していかなければ、簡単に埋没する。
 ホロコーストですら否定論があり、欧州の多数の国は、戦争犯罪やジェノサイドに関する否定の禁止を法制化している。法規制の妥当性には議論があるが、日本は最低限の事実の共有が不十分で、それ以前の段階にある。 歴史の資料を検証し、地道にたどる営みなくして、後の時代に事実は残らない。地域に残る記録や証言を集約する機関や場所をつくるのが、国や自治体の役割だろう。



  

正義への依存云々、「空っぽ」としか感じない。
私は普段、「正義」なんて言葉は使わないからみんながこんなに「正義」について考えてることにびっくりした。

欲しいのほ人権保障と民主主義。滅ぼしたいのは暴力・貧困・差別。憲法に忠実な社会を作る。これだけよ。何もブレることはない。

こんな空っぽな悶々を抱えてる余裕があるって、ほんと暴力も差別も貧困も他人事なんだなぁと思う。こっちは差別を野放しにしてると人生つぶされるんだよ、正義だのなんだの言ってる場合じゃないんだ。


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以下貼り付け
  ↓
【行き場・避難先の無い方はご連絡ください】
抱樸は、北九州市と協働で自立支援センターの運営とホームレス状態の方々への巡回相談事業を行なっています。

現在、台風10号が北九州に近づいてきています。そのため、北九州市と連携し、安心できる住まいのない方の緊急避難を受入れしています。また、巡回相談スタッフが、安全確保と避難の呼びかけのため、北九州市内のホームレス状態の方のところを順次回っています。

ご相談は「093-571-1304(巡回相談)」または自立支援センターでお受けします。





(続き)
 何の疑問も抱かずに映画を見続ける大衆は、いつの間にか、女性は客体であり、常に「観られる側」「撮られる側」「評価される側」「品定めされる側」「搾取される側」であると、無意識のうちに刷り込まれていく。
 ・性暴力の果てに加害者に恋愛感情を抱く女性
 ・性暴力を受け入れる女性
 ・性に積極的な少女
 いずれも男性の妄想だが、その妄想を具現化した作品を繰り返し観ることで、大衆(男性)は「No means Yes!」とレイプ神話を信じ込むようになる。
 ヒッチコックの『めまい』、スコセッシの『レイジング・ブル』、タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、果ては『風と共に去りぬ』まで、Male Gaze=男性のまなざしは女性の身体の上で暴力的に跋扈する。

 たぶん「オレの大好きな作品にケチつけるな!!」という気持ちを克服できずに難癖つけて拒絶する男性陣は少なくないと思う。そういう人間に与しないためにも、自戒を込めて学び続けなければならない。



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『ブレインウォッシュ BRAINWASHED: Sex-Camera-Power』(2022年)を観た。

 映画のカメラワークというか取り方、「まなざし」が、どれだけ男性目線で、どれだけ性搾取的か、という…これでもかというほどのエビデンス(実際の映画のシーン)を用いて証明するドキュメンタリー映画。
 アリス・ギイはじめ、ハリウッドにはそれなりに女性監督や女性作家がいたにもかかわらず、立派な産業に成長した代償として(?)ウォール街(金融界)がハリウッドに進出したことで圧倒的に男性監督・男性作家・男性プロデューサーが支配する世界になった、という。
 女性の身体に沿って、まるでレンズが身体をなめるように、女性の胸、から下半身を映しているシーン。よくよく考えればどの映画にも女性の登場シーンには当たり前のように存在する。『プリティーウーマン』のヴィヴィアンの初登場シーンもそれだ。ソフィア・コッポラですら、『ロスト・イン・トランスレーション』でそう撮っている。。。
 なぜそう映す必然があるのか?というような、文脈や役柄と無関係に女性の胸とお尻をやたらと強調する映像が溢れている。
(続)



たぶん、「なぜラッパーがやらかすたびに俺がコメントしなきゃならないんだ」と怒るかもしれないし、そんな役割は担わせたくない、けれども、縁故からいってさすがに宇多丸さんはこれにはコメントしなきゃいけないと思う。
 私はまだDさんの方は「特に読んでないけど惰性で指が動いていいねしてしまった」可能性を捨てていない(捨てたくない)んだけれど。




  

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家族が『インディペンデンス・デイ』を観ている(その隙に外出)。懐かしい…アメリカ中心主義のおめでたさは目をつぶって、映画館でひたすら巨大すぎるUFOにびっくりした日を思い出す。
ビル・プルマンが目立つ役をやってるー!と言う驚きもあった(いつも三角関係で負ける男性の役だったから)。
ジェフ・ゴールドブラム絶好調の時期。おかしな研究者の役ばかりだ(笑)。





これから『朝日のような夕日をつれて』@紀伊國屋ホール。
自宅には2014版朝日のチラシが貼ってある。もう10年経ったのか…不思議すぎる…。




『カリートの道』(1993年)を観た。

 「仁義もへったくれもない世界で、怖かったです。」のひと言…。

 いつになったらショーン・ペンが出てくるんだろうと思っていたら最初っから出ていたこいつが…!という衝撃。たしかにこの顔どこかで…と思っていたけれども。。。弁護士の風上にも置けない。
 足を洗ったはずなのに、ズルズルと、恩があるだの、貸しがあるだのと…結局ギャングの泥沼に戻る。やはり、「一度麻薬取引などに手を染めてしまったけれど、人生やり直したい」のであれば、一度でも地元に戻るなんて厳禁で、可能な限り他国に移住するくらいの行動をとらないとダメだと思う。仁義とかいってると命取りになると、気付いてるならさっさと逃げればいいのにーー

 地下鉄~グランド・セントラル駅でのチェイス、めちゃくちゃ怖かった。たぶんカメラワークが上手なんだと思う。一番緊張感走る見せ方してる。エスカレーターだけれど、さすが『アンタッチャブル』っぽくてすごい。



『ツイスターズ』を4DXで観てきた。

 最高の4DX鑑賞で、ただただ笑った。あれは映画鑑賞というよりアトラクション体験。油断すると椅子から落ちそうになる!

 (つながってはいないけれど)『ツイスター』が好きになれなかったのは、科学者のくせに冷静な判断ができず、周囲を振り切って「実験したい」エゴを爆発させていたところ。こんなのは科学者として(人としても)失格だ、と不快だった。なので、今作の方がストーリーもキャラクター設定も良い。むやみやたらと竜巻に接近する若者の、「竜巻をナメていた」がゆえの失敗。それによる代償の大きさとトラウマ。

 えっ、こっちが「まとも」で「いい人」だと思っていたのにーーという構図、単純に、いい。
 そうなんだよね、よくよく考えたら男性ばっかりで、竜巻カウボーイの方は、老若男女いて。
 いずれにせよ賢い女性たちの活躍、爽やか。
 「あっという間に恋に落ちる」展開がなかったのも、とても良い。最後まで「この2人は今後どうなっていくのでしょう、気になりますね」程度だったし。

 それにしても今年はグレン・パウエルの年のようで… なんなの、今の時代はグエン・パウエルとかライアン・ゴズリングとか、ああいう顔が「イケメン」っていうことになっているの??



『運び屋』(2018年)を観た。

 主人公アールが、とても不思議なキャラクター。
 「家族をないがしろにしてきたツケで、家族から見捨てられた老人」というのはクリントイーストウッドが意識的に(?)繰り返し演じてきてはいるけれども、『グラン・トリノ』とちがって、世間体には好人物で、社交的というところが新鮮。
 しかも、麻薬の運び屋になって手に入れた大金を、そこに使っていくのか!…というところ。
 自分の車にはりつくギャングたちが職質かけられてるときに咄嗟に助け船を出す、賢さ&優しさ。
 その世代の白人男性にしては珍しく、黒人やレズビアンへの差別意識は特にない(Nワードを指摘されればすぐに直す)。
 他方で、アンディ・ガルシア(←が登場したからびっくりだった)に招待されて酒池肉林で「心臓の薬をくれ~~」とベッドに倒れ込む、アホっぽい側面もある。演じてて楽しかったろうなと思う。新車かっこいい。

 私だったら「今さら懺悔されても手遅れだ」、と突っぱねるので妻より娘に共感するけれど、まぁそれでも懺悔がないよりはあった方が救われるなぁと思った。裁きを受けたアールの「その後」が、とても穏やかな光景で、ホっとさせてくれて終わる。



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