関東大震災の朝鮮人虐殺、否定論やまず 公的記録、相次ぐ「発掘」
https://www.asahi.com/articles/ASS8Z2J1XS8ZUTIL02TM.html
「歴史修正主義」の著書がある学習院女子大の武井彩佳教授の話
虐殺など大きな人権侵害が起こった後、年月が経ち、生存者がいなくなると、発生当時は当然のように共有されていた事実について「十分な事実確認ができていない」といった言説が生まれやすくなる。歴史的事実は意識的に継承していかなければ、簡単に埋没する。
ホロコーストですら否定論があり、欧州の多数の国は、戦争犯罪やジェノサイドに関する否定の禁止を法制化している。法規制の妥当性には議論があるが、日本は最低限の事実の共有が不十分で、それ以前の段階にある。 歴史の資料を検証し、地道にたどる営みなくして、後の時代に事実は残らない。地域に残る記録や証言を集約する機関や場所をつくるのが、国や自治体の役割だろう。