江戸時代の平均的な武士って役職についてれば一応の仕事(週休4日ぐらいの...)はあるけど、無役だと無職同然だからね。(激務なんて幕末の奉行ぐらいじゃないか?)そして役職はほんのちょっとしか枠がないから奪い合い。必死でコネを作り、つけとどけまでしてやっと役職を得ても、役職に就いてやる仕事がない。前近代社会で人口の5%も官吏いらねぇんだわw (1%でも多い)そして仕事が早く終わったから早く帰っていわけではないから、なるべくダラダラやらなくてはならない。お茶のんだりもあんまりできず、無駄話などもってのほか。笑っちゃダメだからな武士はw 気分転換といえば厠に立つぐらいがせいぜい。非番の日でもダラダラしてると世間体が悪いから好きでもないのに仕方なく学問っぽいこと・剣術っぽいことやる。もし無役だったらそれ以前に貧困。みっともないとバカにされつつ内職なんかもやらなければならないし、当然それでもお家は守らなければならない。やりがいのない人生。そりゃ井伊家じゃなくてもクズになるよね人格が。
映画『切腹』(1962) のレスバ(笑)本当に素晴らしかった
映画『切腹』(1962) のレスバ(笑)本当に素晴らしかった。脚本が計算されつくして、ずっと緊張を高めながら劇的なラストにもっていく力の配分の技巧がすごい。画面は静かなのに!アクションなんか最後だけだものな。もういい加減しゃべっただろ、って言われて始末されそうになるたび「あいや、しばらく」って止める力よw 井伊家のほうでの確認のために充分すぎるほどの時間をとらせて、裏でもさんざんわちゃわちゃやらせて、最後に完封するっていう津雲の胆力が説得力あるものな。終わりを覚ったものの悲しい胆力だけど。見てる方も「リアリティないなー、どうせ死なす気の相手にあんなに喋らせねーだろw」って最初は思うかも知れないけど、気づくと家老の斎藤が言い返さないといられないのとおなじように話に引き込まれてしまって、あきらかに予想されるカタストロフィがいつ来るかいつ来るかと唾も飲み込めないでいる。
ゆうきまさみ「白暮のクロニクル」が3巻分無料なので読んだことない人読んで読んで読んで!めちゃくちゃ面白いから!!!
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『切腹』
念願の『切腹』を観た。
井伊家に現れ切腹を念願する浪人の仲代達矢と井伊家家老の三國連太郎との緊張感に満ちた論戦を通じ、武士道の矛盾と欺瞞を明らかにしていく作品である。
譜代大名の家老として武士道の論理を貫徹し、弱い立場の浪人を論破しようとする三國であるが、仲代の「Yes,But」話法によって次第に追い詰められていく様が非常に面白い。
ついには自家撞着に陥り暴力という解決を選ぶシーンは三國が背負う武士道の破綻と欺瞞を示しているとともに、三國の立場も危うくするものとなる。
だが、三國は不都合な真実を記録の捏造により、隠蔽する。仲代は精神に異常のある者として記録され、犠牲になった井伊家中の者は「病死」として、あるいは「病死」を強いられ、武家の体面は公式には傷つくことはない。まさに、「ペンは剣よりも強し」と言うところだ。
2時間以上の作品だが、緊張と謎に満ちた展開は飽きさせない。
mastdonに移行してみました。
昨日よりも少しでも立派な自分になりたい。