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樫谷棚田俳句大会、審査員を務めさせていただきました!
兼題は「稲刈り」「天高し」
まさに「天高し」な日和で、素敵な句達、人達にたくさん出会えました!
皆さま、ありがとうございました!!

富山から新米の鱒の寿しが届きました!「髙芳」は大好きなお店。晩に日本酒でいただきましょう!

荒谷大輔『贈与経済2.0』(翔泳社、2024)、読了。
第一章から第三章までのジョン・ロック、アダム・スミス、ジャン=ジャック・ルソー、カール・マルクス、マルセル・モースについての読み解きは丁寧で勉強になった。
第四章からはブロックチェーンを使った「贈与経済2.0」について。ざっくり言えば、「贈与」と「感謝のトークン」を編集不可能なかたちで記録することで、「贈与」がまた生まれるという内容。しかし、このシステムを使いこなすには「健常性」あるいは認知的能力が必要であり、言語化能力が必要であると感じた。
「熟議民主主義の失敗」により、理性主義的前提を受け入れない人々の間で「分断」が起こっているのは、著者の分析通りだろう。
しかし、著者の主張する「対話」の形態、即ち「自分の価値観の前提を取り外した発言がより強い説得力をもつ」なるルールも、また能力による分断を生むだろうと思った。
これも「正しさ疲れ」からきているシステムの改変案なのだろう……。

今晩は牛蒡ハンバーグ、人参とピーマンの揚げ浸し、玉葱とパプリカと胡瓜のピクルス、梨。

牛蒡ハンバーグは、牛蒡1本と胡桃40gをFPで撹拌。玉葱1個はみじん切り。豚肉200gと卵2個、焼麩6g、塩小匙3/5にナツメグ少々、黒胡椒少々をFPで撹拌して、牛蒡らと合わせ、 8等分の俵型に。中火で両面2分づつ焼き、水を100cc入れて蓋をして強火1分蒸し、火を消して、蓋をしたまま15分蒸します。
その間に、小鍋に赤ワイン150cc、バルサミコ酢大匙3、醤油大匙1、蜂蜜大匙2をサッと煮立て、火を消してバターを10gを溶かします。酸味がやや残るくらいが、牛蒡と合う。蒸し終わったハンバーグにそのソースを絡めて、サッと煮込んで出来上がり!
この蒸す方法だと、いかなる厚みのハンバーグでも生焼けなしで、ふっくらと仕上るのが良い……。ソースはバルサミコ酢のほのかな酸味と蜂蜜のコクある甘さが、牛蒡と相性抜群!!
揚げ浸しは米油を熱して、サッとくぐらせて出汁に。人参、甘い……。ピーマン、みずみずしい……!!
ピクルスは少し浅め。ディルが利いていて、箸休めとして最高……。

ワインはカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨン。

食後の梨は「あきづき」。「あきづき」の黒糖みには唸ります……。


『俳句』10月号、「新刊サロン」で岩田由美さんが『醒睡』の評を書いてくださっています。
〈写生という言葉自体は、俳句の魅力 を伝える力を失ってきているかもしれない。(中略)一見狭く不自由に見える俳句だが、その中に広 い天地が広がっている、と信じたい。〉
是非、お手に取ってご覧ください!

小川軽舟『藤田湘子の百句』(ふらんす堂、2014)、読了。
藤田湘子の俳句は有名な句はいくつか知っていたが、こういう編年体的に追ったことはなかった(『藤田湘子全句集』(角川書店、2009)は永らく積読……)
湘子が「写生」という技法を見直す機会となった、3年間に及ぶ「一日十句」の期間の俳句が、個人的には好きだった。ただ、湘子も軽舟も、私とは違う「写生」観だなとも思った。作風は華麗で佳句も多いが、私の感覚としてはやや粗いかなと……(あと、やはり昭和的な「ジェンダー観」がかなり出てくるので、読むのにやや疲れた……)

オルガンはるおんおろんと谿の雪 藤田湘子
音楽を降らしめよ夥しき蝶に
口笛ひゆうとゴッホ死にたるは夏か
筍や雨粒ひとつふたつ百
うすらひは深山へかへる花の如
蠅叩此処になければ何処にもなし
藤の虻ときどき空(くう)を流れけり
芹洗ふ流れ三尺ゆきて澄む
両眼の開いて終りし昼寝かな
夏濤も影ひくころのジヤズ喫茶
凍蝶になほ大いなる凍降りぬ
あめんぼと雨とあめんぼと雨と
死ぬ朝は野にあかがねの鐘鳴らむ (無季)

あと、
柿若葉多忙を口実となすな
湯豆腐や死後に褒められようと思ふ
ゆくゆくはわが名も消えて春の暮
冬晴やお蔭様にて無位無官
などは、俳人の業を感じて、切ないなと思った。

宇多喜代子『句集 雨の日』(KADOKAWA、2024)読了。
あとがきを読むと、体調を崩してらっしゃったとのこと。しかし、佳句がたくさんあった。平明な「普段着」の言葉で書いても、こうやって読者に染みるものになるのだな、と(私はどうしても格好つけた表現になるので……反省)

夏柳普通の雨がゆつくりと 宇多喜代子
永日や一日と一生入れ替る
良夜良し老いも楽しとこれは嘘
一掬の水飲み下す立夏かな
葉に跳ねて光を散らす夏の雨
薄紙に透けて雛の耳や鼻
曳く杖を分身として五月の野
亡き人らみな戻り来よ白障子

小川軽舟『名句水先案内』(KADOKAWA、2024)読了。ベテランならではの信念を感じた。どうしても結社的な仲間や、歳が近い俳人の句しか読まない俳人の風潮に対して、こんなに風に橋渡しをしたら読まれるようになるのではないか、という誠実さに貫かれている。やや人生読みかなとも思うし、ちょっとジェンダー感覚が昭和だなとも思うが、丁寧で奥深い鑑賞だった。

今晩はお好み焼き!
十六夜の満月に丸いお好み焼きだよ!

今晩はバジル蛸焼き!!

キャベツ150gと生姜1片、それにバジルたっぷりはFPにかけて、7mm四方のピーマンとパプリカと、セロリ2本、干し海老、茹で蛸どっさり(蛸は小さく切った方が旨味が行き渡る)、「魔女の杖」唐辛子。チェダーチーズをどっさりと。
美味い……!!

ソースは馬路村ポン酢赤キャップとおたふくのお好み焼きソース&タバスコ。「魔女の杖」唐辛子がいい香り……。

いつもはセロリと蛸焼きを合わせるのだけど、生バジルも大変美味しかったです……!!

皿ヶ嶺へ。
外界は残暑が厳し過ぎるが、たしかに秋がきていた。
鳥兜の花、伶人草、釣舟草、犬升麻

ちょっと遅めの誕生会。
いつものフレンチ「テロワール」で。いつも美味しい……。
デザートの中山栗のモンブランには「HAPPY BIRTHDAY」のデコレーションを。
48歳。
俳人は50歳までが「若手」らしいのですが、そろそろ中年としての責任もあるなと思っています。
HAIKU,for its own sake.
今後ともよろしくお願いいたします!

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