『悪魔と夜ふかし』をみた 

・生まれていないので70年代のことは知らないが、ブラウン管で流れていそうな映像の質感がよくできているし、アメリカの深夜番組(トークショー)ってこんな感じなのかもという内容がおもしろい 生バンドがBGM演奏してて……って、SNLって今もそうだったよね?たしか
・司会者だしテレビ番組の設定なので、みんな英語が聞き取りやすい
・もっと派手な出来事が起きるかと思ったら、そうくるかという感じのオチ ホラー見慣れてないのでどういう心構えで見ればわかってないところがあるなーと思った

『イコライザー3』みた 安定した面白さ 

・こっちも主演俳優のための映画だと思うけどよくできてるしおもしろいですね(あと予算が違うと思う 犯罪都市シリーズと同じで主人公がとにかく強いので安心して見られる、ただし暴力は容赦がない
・マフィアが市民を脅迫するやり口とマッコールがマフィアを脅迫するやり口が同じなのは笑ってしまった
・トニー・スコット強化期間に『マイ・ボディーガード』見ていたのでダコタ・ファニングの共演は感慨深い
・ところで原題は3なのに邦題はThe finalでもし続編が来たらどうするのか

『ファイナル・プラン』みた 

・主演俳優のための低予算アクション映画としてはこんなもんじゃないかと思ったけど、割に誰も彼も行き当たりばったりで行動してる感じでもうちょっとどうにかならなかったのかとは思う
・ヒロインのバックグラウンド(大学で学び直ししてる)はいいなあと思ったけど、調べたらそれでも15歳差なのか……
・なお完全にアンソニー・ラモス目当てで見ている
・端役だという話だったけれど出始めてからはきちんと役割あって、思ったよりは出ていた 唐突に死んだが……(このシーンはあそこでいきなり主人公が敵味方の関係を暴露しなければ全然生き残れたのではと思ってしまった
・ARは今まで見た中で一番髪が短かった気がします

『モンキーマン』みた 

・中盤くらいまで合わないかなという感じだったけど、川に落ちて拾われた後のトレーニングあたりからよくなって、前半のいまいちな感じは演出だったのねと得心がいった
・復讐を目指した主人公が一度失敗し、トレーニングで力をつけて再び敵に向かうという筋書きもそうだし、敵役が主人公と相対したときにいきなり戦わずに、ゆったり喋りだすあたり、なんか少年漫画っぽさを感じた
・『グリーン・ナイト』のデーヴ・パテルとは違ってひ弱そうなところは全然ないが、足がとにかく長くてでも愛嬌があってかわいいところがあるので、ちょっと目線があっただけの人に助けられたりとかは うん まあわかるな…という
・TGMの鐘(冒頭のゴーン)と同じ音を使っているところがあり、それだけはTGMを見すぎた弊害で変な気分になったりした

『ヒズ・ガール・フライデー』みた アマゾンプライムはクラシック作品が結構ある 

・記者が殺人以外ならなんでもした時代……という言葉から始まる通り、元夫である新聞の編集長が無茶苦茶な手しか使わない あと見た人全員言うと思うが、全編ものすごい早口
・ただアマプラで見られるやつはフィルムの状態が悪いのか役者の顔がほとんど白飛びしてしまっていて表情はほとんどわからない
・1940年公開の映画ですが、あれだけ弁が立って職業もあり男と対応に渡り合える女性キャラクターがいるというのは単純な感想だけどすごい ホークス的女性像で色々批評もされているようだけど
・なんでいきなり見たかというと、ツイスターズ(ドハマりしてる)にハワード・ホークス作品の影響がある……というのを見かけたから ほんとはハタリ!の方が直接的な引用があるっぽいので見た方がよさそうではあるんだけど

『デッドプール&ウルヴァリン』みた 本当にひどい感想しかないのだが…… 

・衣装仕立てるセクハラシーンで尻ってかわいいんだな……という人生初の気づきを得た
・ヴァネッサに振られているせいなのか、他の人間(主にウルヴァリン)にも性欲を向けているようなセリフもあり、シリーズで一番パンセクシュアルっぽいなという気がした ウルヴァリンのマスクの耳を掴んでブロウジョブしたいと言っていたのとか……
・ブレイドは大昔にチラッとテレビで見た記憶しかないし、リアルタイムで追ってなかったのでテイタムのガンビットについてもよく知らなかったが、なんとなく話にはついていける 『The proposal』ネタは見た人間いるよ!と一人で笑った 縦横無尽のパロディ、オマージュで元ネタ全部わかろうとするのは不可能だと思うので、ある程度X-menのことわかっていれば大丈夫なんじゃない?という気がする

『ターミネーター』をみた 1984年の第一作 

・大学生で要領の悪いウェイトレスだったサラがたった一晩をカイルと過ごしただけで強い母に変わってしまうというストーリーライン、なんだかプロライフっぽい話だなと思った
・最後に女だけが生き残るというシチュエーションはエイリアンを思い出す と思ったらキャメロンはエイリアン3撮ってましたね
・アイルビーバックというセリフが出てからのスピード感が予想の三倍くらい早くて笑う

『X』を見た 2011年、タイ・ウェスト監督 

・ミア・ゴスがマキシーンとパールの両方を演じているので二人は似た存在だと示しているのはわかる ただそれの意味するところがよくわかっていない
・ドラッグをやりながら自己暗示をかけてポルノ映画の撮影をするマキシーンはどう見ても破綻しており、逃げ出したはずなのにいずれパールに追い付かれるのか
・これは芸術なんだとポルノ映画の撮影をしていたRJが、ロレインが女優として映画に出たいと言い始めた後の流れはいかにもという感じで良かったです

『ドラゴン・タトゥーの女(2011)』を見た ※性暴力の話があります 

・職業がスパイからジャーナリストに変わったくらいで、ダニエル・クレイグのやっていることがボンドとほぼ変わらないじゃないかと思った(女にモテて男に拷問される)
・性暴力に対してあれだけの苛烈さで対抗するリスベットがミカエルにころっと惚れてしまうのはちょっと都合が良すぎないかと思う 原作小説だとどうだったんだろう
・リスベットがレイプされるシーンは今ならポルノ的な消費をされうる撮り方だって批判をされるなと思った ボンドガールを脱がさなかったカジノロワイヤルより後の映画なんですけどね

『羊たちの沈黙』をみた 

・終盤に近づくにつれて明らかになる犯人の正体意図が現代の観点から考えると結構ありえない設定で、急速に陳腐化しちゃった話だ 異性装とトランスジェンダーと同性愛をごちゃまぜにしているし、その適当さでプロファイリングされてもこじつけとしか思えない(見てから『トランスジェンダーとハリウッド』で取り上げられていたのを思い出した)
・クラリスがFBIの訓練生の中でも一際小柄で弱々しいように見られてしまうというのを視覚的に示したエレベーターのシーンは面白いと思ったけど、周囲の人間に舐められ軽んじられるばかりでうんざりする セクハラの絶妙に嫌な感じはバリエーションが揃っている

『異人たち』の話 

・ある意味最後は開かれた終わり方で、アダムがどうなったのかはわからないわけだが、80年代を生きたクィアが若い世代の苦しみに寄り添うというのは、苦しみの中にも暖かさのある終わり方だったと思う
・なのでとってつけたような感じだったケイがハリーに翻案されたのはうまいですね
・再会した両親に対してアダムがカムアウトをしたというのは、言っても言わなくても辛いんだということで、すごく切なる話だ
・撮影がとてもよく、あのマンションのロケーションも(合成らしいけど)とてもよく、このくらいの予算感で『エゴイスト』もやって欲しかったなーとちょっと思った 『エゴイスト』を思い出したのはどちらも家族の話だからだと思う

『異人たちとの夏』とか『異人たち』の話 

・大林版→ヘイ版→原作小説 の順に見たり読んだり
・原作と大林版は浅草が舞台という要素が強くて、開発で失われつつある故郷と両親の記憶を重ねて、忘却に抗う話なのではないか
・これがお盆の話なんだというのは町山智浩の映画評で気付いた そりゃ夏に死者が帰ってくるんだからお盆の幽霊譚だ そういう日本的な要素は『異人たち』では捨象されていた
・大林版は最後とってつけたようなホラーで終わるなあと思ってたけど小説も同じような感じ 小説の方が多少ケイのバックグラウンドに言及があるのでまし……なのか?(ところでケイがそもそもクィアっぽいというのはそういう読みもできなくもないなと思う)
・最初にケイ/ハリーが訪れるところでは彼らはまだ生きていたというのは、大林版だとそんな印象を与える程度だったけどヘイ版だと割とはっきり言及があってそうだよねと腹落ち
・日本版としては浅草という舞台が大事な話なんだけど、翻案されてそういう固有性はなくなったかしら……と思いきや、両親の家はかつて監督が子供時代に住んだ家でロケをしたとのことで、文化的な文脈がわかる人が見ればより深い意味を汲み取れそう

ガンダム劇場版三部作みた 

・ウォッチパーティーで見た
・ガルマが死ぬ時は早くない!?と驚いたしララァが登場して死んだ時も早くない!?なんだったの!?となった
・ララァのシャアへの盲信を見て、地球へ…のトォニィとジョミーを思い出したのだった それもESPが覚醒した新人類対旧人類みたいな話だったので当時の流行りだったんだろうな…… スターレッドも似たような話だった
・結局シャアがザビ家をほぼ全員抹殺することで本懐を遂げるという……敵役が勝って終わり!でいいのか? まあアムロに強い目標は特にないしな……と思っていた
・なんだかんだで、劇場版Iのかろうじて脱出したけど政治的空隙に置かれてしまったせいでホワイトベースに救援が来ない、自力でジャブローに向かわなければならない というあたりが個人的には一番おもしろかったかもしれない

『マダム・ウェブ』みた 

・なんか爪の甘いところもあるし(あの状況でメキシコ往復できるのか?)最後は力技だが、キャシーが三人の子供を助ける流れとかはよくできてるな〜と思ったしいいところもあったなあという印象
・ネグレクトで大人(親)を信用できない3人が、ダイナーに突っ込んでまで救いに来たことでキャシーを信用するくだりとか好きですね
・鈍いのでベンおじさんか〜ベン……ベンおじさんじゃん!?と気づいた だから無事産まれた赤ちゃんはピーター・パーカーだね
・なおミステリーサスペンスではないと思う

『ようこそ映画音響の世界へ』みた 

・ジョン・ラセター(元ピクサーのトップ、セクハラのため解雇)出てきた時びっくりして、今改めて調べたけどディズニー解雇が2017年でこのドキュメンタリーが2019年公開だったのでもっとやりようあったんじゃないと思ってしまった
・歴史から解き起こしていくのだが、映画自体は元々トーキーから始まったから音響の地位が低くて……というのは言われてみるとそれはそうなんだよな
・ドルビーアトモスなど音響へのこだわりがあゆシアターが今では珍しくないけど、割と時代が下るまでステレオですらなかったのは驚いた
・バーブラ・ストライサンドのスター誕生も見ないとね(ジュディ・ガーランドとレディ・ガガのは見たのよ)

『ボーはおそれている』をみた 言語化に苦慮してる 

・色々比喩で考えるべきとは思いつつも、巨大ペニスはマジでなんだったんだ?という感想が強い まじなんだったんだ
・不条理コメディだけど所々撮り方がホラーだったし、正体がわからないものには襲われないけど ホラーだなあ…と思っていた
・ユダヤ教とかと絡めて論じてる映画評とかもちらほら見聞きしたが、「ユダヤ人のロードオブザリング」という発言に惑わされすぎていて、多分そこまで宗教的に厳格な家庭ではないしちょっと的外れでは?と思うものも多い
・でも当たり前にキリスト教徒ですよねと見なされる社会にあって、ユダヤ教徒として正しく振る舞おうとすることのジレンマとかはあったのかなと思う

YouTubeで『八つ墓村』(野村芳太郎版)をみた 15日まで無料 

・金田一(渥美清)が謎解きしている最中に当の辰弥が犯人に追いかけられて殺されそうになっているのは笑ってしまった
・オチの付け方はかなり強引だし、細かいことを気にし始めるとキリがない 双子の老婆はすごいメイクしていたけど、オチから考えるとすごく顔色が悪くて怪しげなだけのただの被害者になるし
・前半は割と求めていたものを見られた気がするのでよかった でも犬神家の方が色々とよくできていたような気はします

『哀れなるものたち』を見た 

・将軍に入れる脳みそをなぜヤギのものにしたのかをぼんやり歩きながら考えていたが、序盤の大学での講義でそういえば動物と人間の違いは?みたいな話をしていたよな…? 最近映画館に行っても集中するまでに時間がかかるのであまりよくない傾向
・リスボンに来たベラの奇矯な装い/ふるまいに対して、その場に居合わせた他人があまり反応をしない(エッグタルトの食べ過ぎでもどすところくらい?)のを意外に思ったが、まあ注視するのも失礼に当たるし私も似たようなふるまいはするだろうなと思った
・ハルクのせいか善人のイメージが強いマーク・ラファロが、自由人と見せかけて最後まで規範意識にとらわれたままな男をやっていましたがよかったですね

『コット、はじまりの夏』をみた 

・せっかくのアイルランド語映画なのに、英語が出てくるところが字幕でわかるようにはなっておらず、そこはちょっと不親切では……と思った ショーンに音読を教わるシーンでコットが学校ですらすら読めなかったのは英語ができない(家で勉強しにくい、またはフォローしてもらえていない)からだとようやく気付いたし 最初読字障害か何かかと
・あとラジオも英語でしたね
・コットがあれやこれやをご近所さんから吹き込まれた後、ショーンがアイリンについて人の長所を見すぎるというようなことをいったと思うのだが、言い回しがいいなあと思った
・ネグレクトの問題、女性の自己決定の重要性とか思うところはあるが、オチはもう少しはっきり付けた方が個人的には好み

『枯れ葉』をみた 

・ポスターのあおり「愛を、信じる」がぴったりなんだけどぴったりなのでほぼネタバレとなっておりオチが予測できてしまうため、ある意味安心して見られてしまう
・電話番号を書いた紙は無くすし、スマートフォンも出てこないが(そうだよね?)、ウクライナ情勢とか『デッドドントダイ』のおかげで現代の話だと示される
・フィンランドで聞くロシアによるウクライナ侵攻のニュース、戦地からの距離が近いというのもあるし、かつてロシア領になったこともある国なので、明日は我が身の憂鬱さが一層強いんだろうな
・ロッカールームのシーン、扉の色と衣装の色のコントラストがよかったなーと 日本版ポスターも好きですよ

古いものを表示
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。