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『異人たちとの夏』とか『異人たち』の話 

・大林版→ヘイ版→原作小説 の順に見たり読んだり
・原作と大林版は浅草が舞台という要素が強くて、開発で失われつつある故郷と両親の記憶を重ねて、忘却に抗う話なのではないか
・これがお盆の話なんだというのは町山智浩の映画評で気付いた そりゃ夏に死者が帰ってくるんだからお盆の幽霊譚だ そういう日本的な要素は『異人たち』では捨象されていた
・大林版は最後とってつけたようなホラーで終わるなあと思ってたけど小説も同じような感じ 小説の方が多少ケイのバックグラウンドに言及があるのでまし……なのか?(ところでケイがそもそもクィアっぽいというのはそういう読みもできなくもないなと思う)
・最初にケイ/ハリーが訪れるところでは彼らはまだ生きていたというのは、大林版だとそんな印象を与える程度だったけどヘイ版だと割とはっきり言及があってそうだよねと腹落ち
・日本版としては浅草という舞台が大事な話なんだけど、翻案されてそういう固有性はなくなったかしら……と思いきや、両親の家はかつて監督が子供時代に住んだ家でロケをしたとのことで、文化的な文脈がわかる人が見ればより深い意味を汲み取れそう

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