ある場面で、ぎゅっと心を掴まれました。苦しいくらいに。
デーリン・ニグリオファ『喉に棲むあるひとりの幽霊』(吉田育未訳)は、ジャンル分けするのが難しい、けれど、読む楽しみに満ちた小説でした。
基本的にはアイリーン・ドブ・ニコネルという実在する詩人を追いかけるデーリン・ニグリオファのお話なんですが、著者であるニグリオファがそもそも魅力的で、情熱的で、好きにならずにはいられない人なんですよね、惹きつけ方もうまいし。やることリストで共感させつつ(リストを削除する快感ってなかなか書かれたことのない喜びじゃないですかね)、謎めいた搾乳器に振り回され(説明をなかなかしないの上手いですよね)、すっかり好きになっちゃったころ、ぎゅっと心臓を握られちゃうんですよ。
公営医療の看護師が訪問検診にやってきたとき、詩人について調べているのを知られてしまう。そのとき、看護師は、こんなことをいう。以下、引用。
〈「夜間授業でも受けているのですか」。わたしは首を横に振る。「じゃあ、これは何のために?」〉
何のためにと聞かれて、でも答えられない。簡単には答えられないけれど、自分にとっては切実に大切で、大事で、どうしても手放せないものごとは誰にでもある。
最後に〈イスラエルの国内では人質解放のデモが行われている〉場面を流して終わる。
大抵の場合は言いたいことを最後に持ってくる。印象に残るからだ。
「あなたは乱暴だけど八つ当たりはしない」と「あなたは八つ当たりはしないけど乱暴だ」は、情報量は同じですが、印象は違う。
多くのメディアは公平なようでいて、イスラエル擁護の論調で、ずっと報じていた。
誰でもそうなんだけど、詳しく知らないことはメディアからの情報が基準になってしまいます。そして、その基準から外れていることに違和感を覚え、否定しようとします。
それは、旧日本軍のころも、今も、まったく変わってないのかなと。
あのイスラエルの若者は、今の日本の鏡なんだと、ほくは思う。
昨日も原爆ドーム前のスタンディングに参加しました。
昨日は、大阪市の街路樹撤去を考える会のお二人がジョインしてくださいました。ありがとうございます。
雲が出ていたので夕焼けがやたらと綺麗でした。
終わり間際になって、若いイスラエルの男性が話しかけてきました。英語が通じないならスマホで翻訳してでも話すタイプでした。激昂するわけでも、罵倒するわけてもなく、ただただ粘り強く「ジェノサイドではない」と繰り返すタイプ。「自分はガザにいて見てきたんだ」の一点張りで、イスラエルが子どもを殺していることも完全否定していました。
ぼくは以前にも似たタイプと話したことがあるので、あまり話さず、遠くから見ていました。昨日はメンバーにイスラム教のかたはいなかったので強くは止めなかったんですが、もしいたらヘイトスピーチになるので強引にでも追い払わないといけなかったと思いますね。
とても若かったし、イスラエル国内ではガザの状況をメディアも伝えず、人質の情報しか流していないので、ああなってしまうんだろうなと思う。
日本もメディアが「どっちもどっち」の論調だったので、無関心な人が多くなっている。
前にも書いたけど、ニュースの構成が〈ガザの人々がテントで暮らしている〉場面を流した後、死者の数を発表して最後に、
今日の体重。
じわじわ減ってるよー。でも明日はデートだから、たくさん食べちゃうよー。
筋トレメニュー
図書館まで自転車
往復15分
プッシュアップバーを使った腕立て伏せ
30秒3セット
バックレッグランジ
30秒2セット
マウンテンクライム
30秒1セット
昨日も原爆ドーム前のスタンディングに参加しました。
昨日は雨上がりからのスタートで、かなり空気が蒸していました。
みんなで歌をうたっていると、親子の観光客が足を止めてくださいました。写真も撮ってくれていたので、お子さんにステッカーを渡すと、とても喜んでくれました。ご家族さん、一旦、離れていったのですが、少し時間が経ってからまた来てくださり、そのまま最後まで一緒にいて、集合写真にも加わってくれました。
雨上がりの空は刻一刻と変化して、見事でした。 [添付: 6 枚の画像]
今日の体重。
じわじわ減ってるよー。でも明日はデートだから、たくさん食べちゃうよー。
筋トレメニュー
図書館まで自転車
往復15分
プッシュアップバーを使った腕立て伏せ
30秒3セット
バックレッグランジ
30秒2セット
マウンテンクライム
30秒1セット
今日の体重。
昨日たくさん食べちゃった影響はエコーのように響いてますね。こっからこっから!
筋トレメニュー
プッシュアップバーを使った腕立て伏せ
30秒3セット
バックレッグランジ
30秒2セット
マウンテンクライム
30秒1セット
土曜日も原爆ドーム前のスタンディングに参加しました。
スタートは15時からだったんですが吉美は仕事のため18時から参加でした。
安藤さんが音楽に合わせてコールしていると、若い人が「すごくかっこいいです」と足を止めて感想を言ってくれたり、外国人の方々がたくさん集まったりしました。
集まった中には好意的ではない、おそらく親イスラエルの男性が英語で安藤さんとアンディさんに話しかけてくる場面もありました。しばらく英語と日本語が飛び交い(後から聞いたところによると、やり方について何かを言ってきたそうです。不毛な方法論に持ちこむやり方はどこでも同じですね)、しばらく後に男性は離れ、それでも近くに立って安藤さんを見ていました。
すると集まっていた外国人のうち3人の女性たちが男性と英語で話し始めました。ぼくらに加勢してくれたようで、しばらく話し合った後に解散しました。男性も納得してはいないものの、そのまま立ち去って行きました。ぼくは3人の女性たちを追いかけ、ステッカーを渡すと「ありがとう」と日本語で返されました。素敵な笑顔でしたね。
で、少し時は遡るんですが、安藤さんたちと外国人男性が話しているとき、3人の若者が安藤さんに味方するようにコールし始めました。で、男性が離れると、安藤さんがコールして、
今日の体重。
昨日は寝る前にシュークリームを食べましたが、ポテトチップスは食べませんでした。一歩前進している(ポジティブ)
筋トレメニュー
プッシュアップバーを使った腕立て伏せ
30秒3セット
バックレッグランジ
30秒2セット
マウンテンクライム
30秒1セット
#運動ドン
昨日も原爆ドーム前のスタンディングに参加しました。
昨日は、今後どうすべきなのかを考える日になりました。
個人的に動くのも視野に入れて活動するのもありかなと思ったりしました。
終わってから、さるじゅんさんに北原モコットゥナシさんの『アイヌもやもや』を読んだ感想を伝えました。めちゃめちゃ良かったんですよ、『アイヌもやもや』。本の中で金明秀さん『レイシャルハラスメントQ&A』が紹介されていてとても嬉しかったんですよ。この本も良かったので。ただ『レイシャル〜』では「聖化」が具体的によくわからなかったんです。でも『アイヌもやもや』を読むと、これが「聖化」なのかとはっきり理解できて、とても良かった。
実際にぼくも「聖化」されることがあったのに、というか、あったからこそなのかな、当たり前にあることだったから「聖化」が差別の一種だと気づけなかったんだなと。
さるじゅんさんのような若い人から読む本を教えてもらえるのは、こういう場だからこそかな、とも思いましたね。
この場は、色んな人が少しづつ力を寄せ合ってできている場だと思うので、それがありがたいし、尊いなと思う。
なお、この記事には担当した記者さんたちの名前が入っていません。この問題を扱うと、個々の記者さんへの誹謗中傷が度を越えた水準に達することを、経験上すでに朝日も理解しているからだと思います。
一方でそれは、この差別問題の深刻さを示していますが、しかし朝日新聞は、社会部の記者を守るためにきちんとした対応をとってきたのでしょうか。
前線に立つ記者さんを見捨てるような真似は絶対にやめて欲しいと思っています。いま、「LGBT」と「クルド人」という、オンライン上でもっとも差別扇動の材料にされやすい2つのマイノリティ集団について、どこよりも踏み込んだ報道を試みている社会部の記者さんたちが、右派からの激烈な攻撃にさらされているのを私たちは目にしてしまいました。
新聞社は現場の記者を守ってください。私たちは見ていますよ。
作家。第2回かぐやSFコンテスト大賞受賞。中訳版が〈科幻世界〉に掲載されました。SFアンソロ『新月/朧義果樹園の軌跡』に「盗まれた七五」が収録されました。メールアドレス:shun.yoshimi728@gmail.co