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石原友明「SELFIES」展&石原友明芸術資源展|2024.3.20〜31|京都市立芸術大学C棟7階(「SELFIES」展)&5階(芸術資源展)

先日フライヤーを拾いました。1980年代にデビューして以来、いわゆる“関西ニューウェーブ”の中心的な存在とされることが多い石原友明(1959〜)氏、「SELFIES」展は関西初公開となる近作も含む回顧展、芸術資源展は(同展のために作られた)「〈作者自身による言説〉をまとめたもの」と「美術批評家ら〈作者以外の書き手による言説〉をまとめたもの」という二冊の本を軸にして、「さまざまな相貌を持つ(あるいはもたされた)複数の作者像」について考察するものになるそうで。特に芸術資源展の方のトリッキーな構成は、吉と出るか凶と出るかはともかく、興味深いところ。さて……

あたしか さんがブースト

指揮者の小澤征爾さん死去 「世界のオザワ」と評され活躍 88歳 | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240209/k10014354011000.html

小澤征爾(1935〜2024)。謹んで、ご冥福をお祈りします。

個人的には小澤御大のベストバウト(ベストバウト?)というと、トロント交響楽団を指揮しての武満徹「ノヴェンバー・ステップス」でして。何種類もある録音の中でも、初演からまだそんなに経ってない頃のこの録音には、その後何度も演奏されていく中で洗練されることで落ちていった、この曲の別の可能性が響いているように思われ、依然としてこれ以外の録音を聴く気になれないほどすこ。

武満徹:ノヴェンバー・ステップス / 鶴田錦史(琵琶)横山勝也(尺八) / 小澤征爾・指揮 トロント交響楽団 / 1967年
youtube.com/watch?si=-pmizzDaR

染色家の柚木沙弥郎さんが101歳で死去。「民藝」との出会いをきっかけに、染色や版画、立体作品なども手がける tokyoartbeat.com/articles/-/sa

柚木沙弥郎(1922〜2024)。当方、彼の実作には、昨年夏に難波の髙島屋での展覧会(「柚木沙弥郎と仲間たち」展)で接した程度なのでアレですが、ここ数年東京や京都などでエラいフィーチャーされていた様子なのは横目に見てまして。まぁでも最晩年における突然の大ブレイクはその職人芸が認められたからという以上に、民藝運動の一員でありつつ戦後のモダニズム/フォーマリズムとの交差点上に位置する/位置しうる人物ということで、企画者側がいろいろ「いいとこ取り」できる存在だったから重宝されてたんじゃないかと邪推したくなり…… :sticker_dangerous_items:

あと「ゆのき さみろう」と読むんですね。ずっと「ゆずき しゃみろう」とシャミ子っぽく読んでた :ablobcatgooglymlem:

なぜか参照先で画像がうpできないトラブルが発生しているので、フライヤーの画像だけこちらで…… :kao_oyo: [参照]

あたしか さんがブースト

(京都芸術大学では──引用者)4月よりソフトスカルプチャの授業が始まりました。
近年、立体造形の新たな前線(フロント)としてぬいぐるみ(ソフトスカルプチャ)(とアクリルスタンド)が出てきているのではないかと思っていたら、京都芸術大学が昨年からそこにアクセスしたようで、(学校法人名の瓜生山芸術大学に由来する蔑称な)ウリ(売り)芸」とは言い得て妙だよなぁと感心するやらなんやら。というかそこは大阪芸大が先に手を出すべきところやろがぃ:blobcatnervous2:

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あたしか さんがブースト

「ファイバーアート、サイコー」展|2024.2.19〜3.3|京都芸術大学ギャルリ・オーブ

・出展作家:青谷徳子、岩﨑萌森、碓井ゆい、大谷史乃、岸田めぐみ、酒井稚恵、佐々きみ菜、塩見友梨奈、武田梨沙、寺村サチコ、天牛美矢子、土井直也、長田綾美、濱田菜々、マツムラアヤコ、宮田彩加、村田のぞみ、山下茜里、吉本直子

先日フライヤーを拾いました(なぜか画像がうpできない……)。現在京都国立近代美術館で「小林正和とその時代─ファイバーアート、その向こうへ」展が開催中なこともあってか、「ファイバーアート」という(サブ?)ジャンルに改めて光が当たっていると思われる中、この機を逃さずに企画された展覧会といったところでしょうか。確かに「小林正和と(ry」展は、小林正和(1944〜2004)や彼と同世代〜次世代のファイバーアーティストたちの作品を──次世代のアーティストたちの(同展のための)新作も交えるという奇手すら使って──ふんだんに紹介することで、ではそんなファイバーアートとやらの現在はどうなっているのだろうかと来場者に思わせるに過不足なき出来となっており、その点でも画期的ではあるのですが、この「ファイバーアート、サイコー」展は、出展作家陣を見るに、確かにファイバーアートなるものの現在をまずは包み隠さず幅広く見せることに特化しているように思われます。

ファイバーアート、ファイバーワーク、ソフトスカルプチャ、テキスタイルアート…これまでさまざまな呼称で呼ばれてきた繊維を使った造形。現代アートはあらゆるものを包括し、繊維を使って表現する作家にとって、これらの呼称は意識せずとも、表現することに不自由のない活動の場は用意されています。ただし同時に、ファイバーアート隆盛の「その後の作家たち」にとって、繊維を使って作品をつくることは、自分の表現する領域がどこなのか、常に立ち位置を確認しながらの作業であり、その足場の不確かさに根を張ることができずにきたようにも思います。
ファイバーアートが再興される日が、そこまでやってきています。再びファイバーアートが注目されようとしている今、「その後の作家たち」が、あらためて繊維の造形について再考し、新たな基軸を立てられたなら、「ファイバーアート最高!」と声高に叫べるようなおもしろい景色が広がるのではないかと期待しています。
──このあたりの問題意識や意図がどの程度まで出展作家たちによって共有された上で作品が出ているか、まずはそこに注目してみたいところ。さて……

あたしか さんがブースト

【本日お救いした文物】能條純一(半藤一利(原作)、志波秀宇(監修))『昭和天皇物語』第14巻(小学館)、はまじあき(原案)、くみちょう(作画)『ぼっち・ざ・ろっく外伝 廣井きくりの深酒日記』第1巻(芳文社)

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展覧会めぐり、本日も京都。今日から始まった京都市立芸術大学の作品展を見て回りました。昨年大学自体が京都駅の近くに移転してから初めての作品展ですが、各校舎内の移動が狭いエレベーターと階段だけなので、フロアの上下移動が思いのほか大変。この点に関しては京セラ美術館時代の方が……:blobcatnervous2: まぁ施設がまだまだピカピカなのは良かったですが。あと、狭いようで意外と広いですな

おまけ。京都国立近代美術館の常設展フロアから見下ろす向こう側の様子 :blobcatnervous2:  並んでるのは9割がた転売ヤーです? :blobcatthink: :kao_oyo: [参照]

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【本日お救いした文物】土屋誠一、富澤ケイ愛理子、町田恵美(編)『沖縄画 8人の美術家による現代沖縄の美術の諸相』(ART DIVER)

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東京、雪降ってるんですね(こっちは雨……)。金井美恵子女史でしたっけ、「東京に雪が降ると、翌月の文芸誌に載ってる小説の作中でも雪が降っている」と言ってたの :blobcatnervous2:

「コミティア」の出張編集部でマンガの持ち込みしたら「マジでいいと思った」話 nlab.itmedia.co.jp/nl/articles

「アフタヌーンがいちばん人気ですな」って、1990年代に寄生獣や岸和田博士の科学的愛情、ディスコミュニケーション、深く美しきアジアetcで、ゼロ年代にげんしけんや蟲師でガッチリ(?)作り上げたブランドパワーが今でも健在ってことなんでしょうか。まぁでもgoodアフタヌーンと分割されて以降何が連載されているのかよく知りませんが :blobcatnervous2:

日本の巨大ロボット群像 ―巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現―(神奈川展) artexhibition.jp/exhibitions/2

昨年から始まっているこの展覧会、2.10から横須賀美術館で開催されるそうで。当方は今夏巡回してくる京都文化博物館で接することになるでしょうけど(2024.7.6〜9.1)、巨大ロボットという架空の存在の「リアリティ」を映像表現はどのように探求していったかという点にフォーカスしたこの展覧会的に、現クールにおける『勇気爆発バーンブレイバーン』の望外な(?)スマッシュヒットはなかなか予想外な事態かもしれず :blobcatnervous2:  ミリタリー回りの解像度を高めることで巨大ロボットどころかロボットアニメというジャンル自体のうさん臭さを極端な形で見せているブレイバーンの存在は、この展覧会における「リアリティ」に対する強敵であるように見え…… :ablobcatgooglymlem:

ひさしぶりに仕事のない土曜日。体調が良ければ京セラ美術館を様子見して、先日見かけたクソコラ感MAXなポスターの節分会(新京極通沿いの誓願寺が出してました)を覗いてみようかなぁと思ってたんですが…… :blobcatnervous2:

【国立国際美術館】「コレクション1 80/90/00/10」 関連イベント 特別対談 村上隆×篠原資明(前編) youtube.com/watch?si=5UEaA32hh

(後編) youtube.com/watch?si=qyzFGjEV8

明日から京都市京セラ美術館で個展(「もののけ 京都」展)が始まる村上隆氏ですが、昨年国立国際美術館で開催された篠原資明氏との対談が知らん間にうpされてました。村上氏が東京藝大で博士号を取る際、博士論文の副査を務めたのが篠原氏である(ちなみに主査は加山又造)ことはよく知られていますが、そんな篠原氏とのトークということもあってか、特に後編においては1980年代後半〜1990年代前半──つまり「DOB君」とかの持ちキャラが生まれる前夜──の自身の作品群についてかなり率直に語っており、それだけでも貴重な記録となっているのではないでしょうか

なんとか出勤して、だましだましやってる :kao_oyo:

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