京都を舞台にした新たな村上隆の世界に注目。「村上隆 もののけ 京都」が京都市京セラ美術館で開催へ https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/27931
京都市京セラ美術館で村上隆展が開催されること自体は既に発表されてましたが、詳細がいろいろ出たようですね。2.4〜9.1って、当初は6月までと言われてたのに、2ヶ月以上も延びるのか…… 入場料は¥2,200とのこと。逆に穏当な価格に見えてしまうあたり、昨今の物価高にすっかり馴らされてしまったことになるわけでェ
「時代の解凍:時に窓を開け、風を通す」展|2023.10.28〜2024.2.4|芦屋市立美術博物館
フライヤーを拾ってました。
本展では、関西を拠点に国内外で活動する、藤本由紀夫、髙橋耕平、野原万里絵、黒田大スケの4名が、当館コレクションから注目する作家を選び、その作家像と併せて作品を様々な方法で読み解いていきます。彼/彼女らが創作者としての視点でもって、山崎つる子たち7名の思考や手業に近づきながら多様な方法でアプローチすることで、新たな作品解釈と共に、これまで表には出ていなかった個人史をも浮かび上がらせます。とのこと。同館は以前から数年に一回程度現存作家×コレクションという企画を行なってきていますが、今回「art resonance」なる新企画という形で──より調査/研究に重きを置いている作家を新たに招いて──再起動するようです。今回は藤本氏が山崎つる子を、髙橋氏が津高和一を、野原女史が山田正亮を、黒田氏が田中敦子・堀内正和・柳原義達・エミール=アントワーヌ・ブールデルを俎上に乗せるそうです。
空音央が語る父・坂本龍一 「完璧主義ではない素顔」と「ラストエンペラー秘話」 | “最後の演奏”をとらえた話題作『Opus』 | クーリエ・ジャポン https://courrier.jp/news/archives/339514/?utm_source=ranking
ぁれいつの間にか空音央氏が坂本龍一の息子である事実がオープンになったんですね。空氏が2019年の堂島リバービエンナーレにアルバート・トーレンと組んで出展していたときは、なんかそう噂されてるらしいけど……(とりあえず真偽不明ということで、よろ) という扱いだった記憶が
今回、過去作と比べてもなかなか異質な一点がありました。ストロークと余白は画面上でほぼ半々になっており、それゆえ、このシリーズの中でも最も「白い」作品となっていたのですが、ここにおいては、見る側は雄弁・饒舌と余白=沈黙とが同じものとして感得されることになるのではないか。普段饒舌な人が急に黙ると逆にそれが雄弁な表現として受け取られることは実生活でもよくありますが、この作品が印象的なのは、かような場面における言語実践が示しているような、雄弁と沈黙とが並行するばかりか端的に一致するような「言葉のように」描かれているところにあると言わなければならないでしょう。ここに松田氏の新たな達成を見ることも、不可能ではない。
ところで、もうひとつの《備忘録・日記》シリーズは、まさに鉛筆の赴くままにほぼ毎日正方形の上に描かれていますが、こちらも「(一時滞在していたインドネシアで見た)神木」をダイレクトに参照したフォルムが現われたり、逆に省筆が尽くされてミニマルな緊張感を持ったりと、より松田氏の肉声/心の動きに近そうな作品が並んでおり、こちらも見応えが大いにありました。15日まで。
それはさておき、《言葉のように》は既述したように、切り貼りされた複数の紙によって構成された下地に鉛筆で描くというものですが、かつてはほぼ完全に塗りつぶされていた画面は、しかし年を追うごとにストロークが可視化されていき、線と余白、そして切り貼りされた複数の下地がそれぞれに「言葉のように」露呈するものとなっていっており、天野画廊で一・二点瞥見するだけでもスリリングな鑑賞体験となっていたもの。で、今回は可視化されたストロークの粗密がさらに強調された作品が揃っていたのでした。《言葉のように》においては、画面上におけるストロークはパロール(私的な話し言葉)に、余白は沈黙に、下地は言語の領野に対応していると見ることができますが、そのような構造言語学の絵解きに終わらないところに、この《言葉のように》シリーズの重要性がある。
LADS Galleryで開催中の松田彰「言葉のように」展。関西において既に大ベテランである松田彰氏、当方が作品に接するようになったのは10年ほど前からですが、その頃からずっと、紙を切り貼りして作られた下地を鉛筆で塗りつぶす《言葉のように》シリーズを中心に様々なシリーズを展開しています。今回もその《言葉のように》シリーズの大作と、18cm四方の正方形のパネルにやはり鉛筆でいろいろな抽象画(画?)を描く《備忘録・日記》シリーズが出展されていました。当方、最近は天野画廊での「アーティフィシャルな位相」展でしか松田氏の作品に接する機会がなく、個展は数年ぶりだし、移転後のLADS Galleryもこれが初訪問だし
そんな中、Gallery H.O.Tが推薦した黒田麻紗子女史は、来場者にメモ片を配って近況やらメッセージやらを書いてもらい、その後手持ちの古い図鑑(魚介類のでした)から適当に魚を切り抜いてDMなどと一緒に封入して渡す──で、そのあとはすぐ立ち去ってもいいし、彼女や同席した来場者と雑談で盛り上がってもいい──というパフォーマンス(?)を行なっていました。このgallerismでパフォーマンスを作品として出してくるアーティストって、管見の限りでは初めてのような。
黒田女史、大阪市内でシルクスクリーンの工房を経営しながらたまにかような個展(個展?)を関西各所で開催してまして、今年も数ヶ月前に神戸のcity gallery 2320で開催していたそうですが(未見)、アーティストが作品に代えてこのような他者とのコミュニケーションの場を設定するという動き自体はありふれているものの、しかし黒田女史の場合、その場が何らかの目的のもとに/それを目指して設定されているわけでは必ずしもなく、しかもそうした目的の不在だけがある徹底性をもって具現化しているところに特徴があります。このgallerismは明日までですが、黒田女史はこの後10.23〜11.4にGallery H.O.Tで個展「数茶会」展が予定されておりまして、そこに臨席してから、また改めて考えてみたいところ。
PIASギャラリーで開催中のgallerism 2023 in 中津。毎年この時期に関西各所にあるギャラリー+有志(今回は11ヶ所+1コレクティヴ)が推薦作家を選んで作品を展示するというこのイベント、今年も絵画や立体など様々な作風の作品が雑然と並んでいました。個人的にはgekilin.推薦の高松威氏の鉄の作品とContemporary Art Gallery Zone推薦の吉田泰昌氏、MU東心斎橋ギャラリー推薦のいのとみか氏の絵画作品が良かったです。
こんな本が出るんですね。10月17日発売予定。著:西出ひろ子
とかで蛇蝎のごとく嫌われているマナー講師ですが、確かに現代日本における最も典型的なブルシットジョブ((C)デイヴィッド・グレーバー)なのは事実ですし さて……<BT
突然「失礼クリエイター」と呼ばれて https://honto.jp/netstore/pd-book_32802745.html [参照]
好事家、インディペンデント鑑賞者。オプリもあるよ♪