石川直樹 K2 / Broad Peak / Nanga Parbat

@渋谷・SAI

saiart.jp/exhibition/exhibitio

1/31火観覧。石川直樹さんが2022年夏のヒマラヤ登頂時に撮影した写真が、THE NORTH FACEの協賛により原宿〜渋谷の複数の会場で展示されている。今回観たのは渋谷。標題の3つの山の登頂時の写真と、現地で拾ったきれいな石が展示されている。

ミヤシタパークは頻繁に行く場所ではないが、展示空間の意外な広さに驚いた。ちょっとした美術館に匹敵するほどの充実感があった。大判の写真にはどこまでも深く没入できるし、スナップを少し引き伸ばしたたくさんの写真は旅の小さな喜びを伝えてくれる。くっきりと広がるヒマラヤの山々を見ていると、己の小ささを感じた。これこそがまさに旅の醍醐味。

今回の展示作品は、SLANTほかから写真集として刊行されている。ギャラリーの受付で配布しているリーフレットには、ヒマラヤ登頂の記録と写真、THE NORTH FACEとのタイアップによる展示の詳細が美しくまとめられているので、ぜひ手に入れてほしい。

straightree.com/

killdisco exhibition|Happenstance
@代官山・Luft MUSEUM

lurfmuseum.art/blogs/current-e

1/27金観覧。最初から行くつもりではなく、蔦屋書店への通り道でたまたま見つけて中に入った。ギャラリーの存在自体はネットで見て知っていたが、こんなに入りやすい場所にあるとは知らなかった。店内は広くて、喫茶スペース主体のゴージャスな内装。

killdiscoさんの名前も前から聞いてはいたけど、今回初めてちゃんと作品を観ることができた。とても絶妙な線で描くイラストレーターだと思った。コマーシャルな仕事もたくさんしていて( のヴィジュアルなど)、どれも一貫して完成度の高さが感じられる。

killdisco.work/

展示名の「Happenstance」は、偶然の巡り合わせを指す言葉だそうで、今回この展示を知ったきっかけと全く同じ。10年以上ほぼ毎月続けてきた、これから行きたい展示をチェックしてから出かける習慣を、しばらくやめてみようと思った矢先だったのでとてもラッキー。

坂本龍一『12』リリース記念ギャラリー
@代官山蔦屋書店

store.tsite.jp/daikanyama/even

1/27金観覧。アルバムリリースにあたってのいわゆるフェアであり、厳密には「ギャラリー」ではないのは行く前から承知していたが、今回のアルバムが好きすぎて毎日聴いていることもあり、久しぶりに代官山まで足を運んでみた。事務所が外にあった頃は、足を伸ばして代官山の蔦屋書店までよく通っていた。

写真がトレペに印刷され、部分的に重ねて貼られているのが洒落ていると思った。ほかにグッズや音源の販売も。

『12』のアルバムアートワークは、もの派の作家・李禹煥が手がけている。李禹煥は教授の敬愛する芸術家で、フランスのポンピドゥー・センター・メスでの個展に教授がBGMを提供するなどの交流がこれまでにもあった。

今回、李禹煥関連の展示はなかったが、『12』に内在する喜びにも悲しみにも支配されない感覚は、李禹煥の作品にも共通するものではないかと改めて思った(新国立美術館の李禹煥展に行かなかったのを今更後悔している)。

junaida展「IMAGINARIUM」 @⁠PLAY!MUSEUM(立川) 

play2020.jp/article/junaida/

1/12木観覧。妻と娘がジュナイダの絵本が好きで、何冊か家にあったのを読んでいた。

絵本原画のほか、画集、広告、装幀に使われた作品が400点。どれも緻密な描き込みに目が奪われるが、絵のサイズが小さいうえに展示が密集しているため、駆け足で観ていくとあっという間に終わってしまう。

1つ1つの絵にかける執念が物凄くて、このエネルギーはどこから来ているのか、小さい頃の絵やここまでの歩みをもっと知りたくなった。公式の図録よりも、広告やポスターの仕事など様々な作品が俯瞰できる画集『I'M ME』(玄光社)がおすすめ。

会場内やモールの飲食は高価だったので、すぐ近くのIKEAでプラントカレーとドリンクバーを昼食にした(約500円)。

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