身内の個人情報をもらすようで何だが、実は私の母は能登出身で、母方の親族の多くが今も能登で暮らしている。伝え聞く限りでは震災で亡くなった人はいないようだが、中には避難所暮らしを余儀なくされている人もいるらしい。母方の親族とはもう何十年会っていないかというレベルで疎遠になっているのだが、そうは言っても少なからぬ縁がある土地だし、子供の頃には母に連れられて何度も能登に遊びに行った。そういうわけで、大災害になると常に心が痛いのだが、今回は余計に心を痛めている。と同時に、わざとやってんのかと言いたくなるくらいの政府の対応の遅さ、ボランティアは迷惑だとがなりたてるクズネトウヨ、ここぞとばかりに限界集落廃村論を唱えるゴミ政治家(室井佑月の亭主の米山!)に激しい怒りを覚えている。
ときに、石川県は一向一揆の本場として知られ、武家権力を農民が放逐し「百姓の持ちたる国」だった歴史を持つ。そういう抵抗の歴史を持つがゆえに、強く頭を押さえつけられて今では日本屈指の保守県になっているのかなと思う。例えば幸福の科学というクソみたいな右翼宗教の布教が最も盛んなのは沖縄であるように、そういう例は今でもある。もっとも母いわく、一向一揆の伝統は今も能登の人々の心の奥底に息づいている、舐めない方が良いとのことだが…。
大災害やら金銭腐敗政治やら芸能スキャンダルやらに気を取られているうちに、1月も下旬に入りプロ野球のキャンプインも近くなってきた。阪神のキャンプメンバーも発表されたが、ドラ1の下村が2軍スタートなのは少し驚いた。でもまあ、1軍でいきなりばりばり投げるには少し身体ができてない感はあったから。174cm74kgだったっけ?かなり小柄だよね。やはり体重80kgくらいないと1年もたないという判断で2軍スタートになったのではないか。一般人の感覚だと身長マイナス100くらいの体重だとむしろ太り気味な感じだが、そこはプロ野球選手になると感覚が違うわけだからね。と、偉そうなことを言っている私は2年くらい前まで体重107kgだった。身長は207cmもあったはずもない。今は身長マイナス100以下の体重に落ち着いているが、よく死ななかったものだ、まったく。
共産党の民主集中制が批判された時、党内運営の問題なのだからどんな風にしようが共産党の自由であり、外部から批判すべきではないなどと言ってかばう人を複数見かけた。もし仮に共産党政権になったら党内を統治するのと同じように日本を統治することになる可能性が高いのだから、共産党の非民主的な党内運営をそんな言い方で擁護するのはおかしいのではないかと思う。この党はゴルバチョフ的な人が出てこない限りもう先は無いだろうと前々から思っていた。田村智子がそうなれるかどうかは知らないが、引っかかるのは田村が小池晃に公の場でパワハラを受けた(私も当該場面の動画を見た)件だ。党内の女性差別体質の表れなのではないかと思ったが、それと同時に、次期委員長に公開パワハラをする行為がまかり通るような党なのか?上意下達の民主集中制の党なのに?と疑問に感じた。あれを見ると田村智子の党内での威信はあまり高くないのかなと思う。田村が日本のゴルバチョフになってペレストロイカを断行し、共産党を政権を狙える党に脱皮させる…ということをあまり期待しないほうが良さそうだ。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78798
「松本人志は笑いの天才だ。たとえ私生活で不行状だったとしても、彼の才能は否定できない」といった物言いを見るたびに、所詮私にはお笑いを理解するセンスがないのだなとすねていたので、いや松本は天才なんかじゃないぞという主旨の文章を読むと正直ホッとする。桂枝雀の努力によって形作られた本物の話芸はダウンタウンの暴力イジメ芸なんかとは比較の対象にすらならない!と言ってもらえると、だよねー!俺もそうじゃないかと思ってたんだよ!と100回くらいうなずきたくなる。しかし、一応平成の世を生きてきて時代の空気感を知っている者からすると、古き良き昭和のお笑い、つまり内輪ウケを排した練り込まれた笑いが復権するのはなかなか難しいだろうなとも思う。ただ、テレビに内輪ウケのお笑いを持ち込んだのは『オレたちひょうきん族』のフジテレビだろうが、かつては内輪ウケお笑い番組で隆盛を極めたフジテレビも今はテレビ東京にさえ視聴率で抜かれてジリ貧状態だ。時代の空気は徐々に変わりつつあり、松本人志の失脚はその象徴である…というのは甘い見方なのかねえ。
今日は小正月なので、季節行事が大好きな私は朝早くから眠い目しょぼつかせつつ起き出して小豆粥を炊いた。七草粥ももちろん野趣があって美味いし良いものだが、小豆粥も良いよ。土井勝(善晴氏の父)の古いレシピに従って作ったのだが、小豆も柔らかく炊けていてじつに美味かった。小豆が多いほうが好きなのでレシピの倍量使ったのだけどね。
小正月は別名で女正月とも言うそうだが、向田邦子の『阿修羅のごとく』に『女正月』というエピソードがあったのを覚えている。劇中で鏡餅を崩したものを揚げて食べていたが、小正月にそういう風習は私の住む地域には無いので、へーえと思って見たものだ。女たちが心の中では鬼みたいなことを考えながら、ニコニコ和気あいあいと揚げ餅を食べるのである。こわー。
ジャニーズや松本人志など芸能界の性加害問題について何かと騒がしい昨今だが、最初に告発がなされた先駆けと言えるのは映画界における性加害問題だった。その映画業界での性被害者を迎えての討論番組の動画を昨日2本見た。
https://www.youtube.com/watch?v=CMXXf-nWG50&pp=ygUJYXJjIHRpbWVz
https://www.youtube.com/watch?v=u-AeB9-R9T8
見ていて思ったのは、つくづく日本はムラ社会だなあということだった。“お笑い芸人ムラ”では女性を強姦することがさほど悪いこととされておらず、それ故に芸人仲間やお笑いファンがおぞましい松本擁護論を唱えていて酷いものだが、一方で“リベラル文化人ムラ”では森達也の加賀賢三氏への脅迫的な二次加害発言が特に問題視されていないし、“サブカル文化人ムラ”は一度はお仲間の園子温の肩を持って被害者に二次加害を加えた。町山智浩と水道橋博士はそんな“サブカル文化人しぐさ”を表向きには神妙に謝罪していたが、自分の属するムラ自体を真に批判的に総括することはできていないように見えた。
とりあえずarc timesについて思うのは、性加害問題を重大視して動画をシリーズ化するのは良いが、だったらなぜ宮台真司を準レギュラーで起用するのかをひと言くらい説明してしかるべきではないか。宮台は自分達と同じ“ムラビト”で仲間だからか?
https://mainichi.jp/articles/20240113/k00/00m/040/061000c
やはり大山鳴動してゴキブリ一匹も出なかったか。池田とかいう議員が捕まったじゃないかって?そんな屁みたいな陣笠議員なんかゴキブリどころかダニみたいなもんだ。まあ、そもそも検察に世直ししてもらおうという発想自体が間違っているので、安倍派五人衆はじめ裏金を作っていた議員はちゃんと有権者が選挙で落とさないと駄目ということだな。「そうは言っても○○先生には色々と世話になっているからねえ」とか「共産党に入れろと言うのかお前は?」とか、そんなこと言ってる奴が駄目なのだ。裏金だぜ裏金。国家の寄生虫の犯罪者だぜ。そんな奴らは四の五の言わずに落とさんかい。
「お酒はぬるめの燗がいい…」確かにそうかもしれない。だが、私は日本酒はちびちびとゆっくりいただくタイプなので、ぬる燗だと一合を最後まで飲む頃にはすっかり冷めてしまっている。なのでいつもとびきり燗で飲む。それだと最後のひと口を飲む頃にはちょうどぬる燗くらいの温度になっているから。というか、それでも相当急いで飲まないと最後には冷えてしまうから、燗酒を飲む時はいつもかなりオーバーペースになってしまう。お燗は好きなのだけど冷酒で飲むことが多いのはそういう理由なのだな。
ときに、八代亜紀というと小学校だか中学校だかの同級生に麻原彰晃がいたという話が非常に印象に残っている。あの松本くんがあんな事件を起こすなんて…というコメントを地下鉄サリン事件の当時残していたような記憶があるが、あいまいな記憶だからもしかしたら違っていたかもしれない。ひょっとしたら夢か何かで見たコメントで、現実にはそんなコメントは残していなかったかもしれない。まあとにかく、八代亜紀がそのようなコメントを残していたような記憶が私の脳裏にこびりついているというだけの話だ。オチはない。
阪神大震災の時、のちに西宮市長になる某氏(名前は忘れた。ただ、新聞記者相手に「てめえ殺すぞ」と暴言を吐いて市長をクビになったのは覚えている)も被災者だったとの事で、当時のことを回顧しているのを読んだことがある。曰く「一番感謝しているのは自衛隊。彼らには感謝してもしきれない。逆に一番恨んでいるのはボランティア。奴らは被災地へ物見遊山に来ているだけで迷惑でしかなかった!」と。迂闊なことに私はこのコメントを一度は真に受けてしまい、相当のスキルがあって尚且つしっかりと準備ができる人以外はボランティアなんかしない方が良いのかなあなどと思ってしまった。その後、様々な大災害を見聞きするに及んで、こういう「ボランティアは迷惑だから来るな!」という言説は一種のネトウヨ言説なのだと理解するのにそれほど時間はかからなかった。例の西宮市長も結局はトンデモ市長だったわけだし。
それにしても、今度の能登の震災ではいつもに増してボランティア迷惑説が猖獗を極めているなと思う。政治家がその手の言説に同意するに至っては何をか言わんやだ。これはもちろん与野党6党首会談で国会議員の被災地視察の自粛を決めたことを言っている。我々は被災者を見捨てますと言わんばかりの決定をしたクズ6党の中に共産党も入っているというのが面白い。…いや、面白くない。
何度でも言うが、私は愚民思想こそが現代日本で最悪の思想だと思っている。「私以外の日本人はみんな馬鹿だ。ああ〜私以外の馬鹿な日本人のせいで日本は滅ぶ」みたいなことをほざく奴は他の事についてどれほどまともそうな事を言っていようが一切信用しない。例えば、今度の能登の震災で志賀原発は「全く異常なし」と一度は発表されながら実は電源が半分消失するなどかなり危ない実態が後に明らかになったが、なぜ隠蔽を図ったのかを責任者に問いただしたら何と言うと思う?絶対、「本当の事を言ったら馬鹿な住民がパニックを起こすから」と言い訳するに違いないのである。さらに言えば、地震以後の総理大臣記者会見で原発関連の質問が記者から全く出ていないそうだが、なぜ質問しないのかと記者連中に問えば「馬鹿な国民がパニックに(以下略)」と答えるに決まっているのだ。一事が万事この調子だ。こんな愚民論者連中こそが実は最も馬鹿であることは言うまでもない。
こう言うと、リベラル派の嘆き系愚民論者はちゃんと政府を批判しているぞ、一緒にするな!と言われそうだ。だが、もし仮にいま立憲や共産中心の政権だったら、こいつらも馬鹿な国民には知らしむべからずとか言い出すに決まっているのだ。実際、野党系市長の横浜あたりでは妙な話が聞こえてきているわけだしね。
初春の陽光眩し二日酔い
#俳句
ある政治家が突然松葉杖姿で支持者の前に現れたとの事で心配する声を耳にしたが、ギプスも何も足につけていないのに松葉杖をついていたと聞いて瞬時に「痛風じゃないの?」と疑った。一般に痛風はぜいたく病という偏見があるが、ヘルシーな食材は高くつくしそれを調理するのにも時間の余裕が必要なので、貧困層が痛風や糖尿病にかかるのは不思議でも何でもない。くだんの政治家もコンビニ弁当に頼る食生活だと以前どこかで聞いたことがあるので、それではいつか病気になってしまうのでは…と心配していた。かく言う私も一昨年に痛風を発症して、横になっていても激痛が走り、それでも何とか起き上がらなくてはとそばにあった本棚に手をかけたところバキッと壊れてしまい、その時壊れた本棚は今も壊れたままだ。それをしげしげと眺めては不健康な当時の生活への戒めにしなくてはいけないなと思っている。というわけで、今年も健康第一に過ごしたいものだ。
風の音より甲高きかな除夜の鐘
#俳句
愛と正義を信じるおじさんです。 酒好き。阪神タイガースファン。 差別主義者と冷笑主義者が大嫌い。