今日は小正月なので、季節行事が大好きな私は朝早くから眠い目しょぼつかせつつ起き出して小豆粥を炊いた。七草粥ももちろん野趣があって美味いし良いものだが、小豆粥も良いよ。土井勝(善晴氏の父)の古いレシピに従って作ったのだが、小豆も柔らかく炊けていてじつに美味かった。小豆が多いほうが好きなのでレシピの倍量使ったのだけどね。
小正月は別名で女正月とも言うそうだが、向田邦子の『阿修羅のごとく』に『女正月』というエピソードがあったのを覚えている。劇中で鏡餅を崩したものを揚げて食べていたが、小正月にそういう風習は私の住む地域には無いので、へーえと思って見たものだ。女たちが心の中では鬼みたいなことを考えながら、ニコニコ和気あいあいと揚げ餅を食べるのである。こわー。