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『無垢なる花たちのためのユートピア』文庫版、本日発売です!
価格は900円+税。
いつでもどこへでも持ち運んじゃってください。

男性がコルセットを締めて色鮮やかなドレスを纏い、女性が黒いスーツに身を包む近代とか、男性が脚線美を誇示していた中世から服装がそのまま発展していた場合の近代とか、映像かイラストで見てみたいのよね。

近代市民社会において、男性は外に出て働き、女性は家庭を守るという役割分担ができた、まではわかる(納得できる、ではなく理解できるという意味)んだけど、それに伴い男性は実用的な服装をする一方で、女性は夫の経済力や地位を表すために美しく着飾るようになった、というのがよくわからないな。男性がみずからのステータスを誇示する豪華な衣服を纏って職場に出掛けていくというパラレルワールドはありえたのだろうか?

水仙のすでに重さのなかりけり
たはぶれに美僧をつれて雪解野は
くらければ空ふかきより落花かな

『田中裕明の百句』(岩田奎・著)より

短歌朗読ワークショップ、申込開始しました!
wardrobe-ws.peatix.com

『衣裳箪笥朗読会 短歌を声にするWS』
開催日 2024年11月3日㈰
場所は御茶ノ水。
① 13時~15時40分/②18時~20時40分
各回内容は変わりません。
短歌の朗読&3月に開催した の上演台本を使った朗読のWSです。

読んでた英文で全然意味わからない箇所があってずっと調べてたんだけど、非常に下品な罵り言葉であるらしいことだけがおぼろげにわかってきました。

な、なんにもしたくない〜という気分に突然なったのだけど、朝5時に起きて英語の授業の教材を読みながら出勤し、短歌の授業を2コマやって、図書館で短歌を作り、比較文学の授業に使う資料を読みながら最寄駅まで帰ってきてこの時間、これは「店仕舞い」というやつじゃないか?

ウィリアム・モリスの仕事量のことと塚本邦雄の仕事量のことを考えてしまう。

昨日は紀伊國屋書店笹塚店で謎に満ちた短歌集団「TOM」のトークショーを聞いてきました。楽しかったです。「穀物」とかだと一切謎がないからこうはならないよねえ、と思いつつ。平さんと佐クマさんとは一応同期なのにこれまでほとんどお話したことがなかった。

夜の廊下に妹とわれはち合へばをーんをあーんと挨拶をかはせり
秋なれば光澄みつつある昼を妹の婚告げられてゐつ
睦月都『Dance with the invisibles』

ドアを覆う絵画の中のドアノブに記憶のような蔦が巻きつく
永井亘『空間における殺人の再現』

「事実は小説より奇なり」って言葉嫌いなんだけど、出典はバイロンらしい。そして私がこの言葉が嫌いな理由をマーク・トウェインがとっくに表現していた。「小説は実現可能性にこだわらざるをえないが、事実はそうでないからだ」

この言葉が嫌いなもうひとつの(同じといえば同じ)理由として、小説ってそういうジャンルじゃん、リアリズムをベースにした新しい文学ジャンルじゃん、事実は叙事詩より奇なりとか事実は神話より奇なりとか言える? という点があるのだけど、原文はFact is stranger than fictionであると知り、fictionか……それならまあ……と思いました。バイロンが書いてるのも小説ではなく詩なので。

そしてバイロンおまえ事実より奇なフィクションいっぱい書いてるじゃん、と思うのだけど、これは『ドン・ジュアン』というフィクションの一節であり、フィクションの出来事に実現可能性が低すぎることに対して「事実なんだから仕方ないじゃん」と嘯いているのであって、別にバイロンがフィクションの力を軽視していたわけではない。

こちらのアンソロジーに参加します。「郵便」をテーマにした5首連作のアンソロジー。予約しておくと定形郵便の値上げ前に郵便で届くらしいです。
かつて手紙魔、いまは税金と年金の督促状を大量に溜め込んでいるわたしより。
t.co/hkYcZVnjG4

戦争の餓鬼がまた来る人類の血をあますなく欲《ほ》る餓鬼が来る
前川佐美雄『捜神』

懶惰なるわれの生活《くらし》はわれ知るも汝ごときに責められてならず
前川佐美雄『白鳳』

いいねえ。

それは
夕光《ゆふかげ》のなかにまぶしく花みちてしだれ桜は輝きを垂る
なんて歌も作りますわね……。

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みづからの光のごとき明るさをささげて咲けりくれなゐの薔薇
曇日のすずしき風に睡蓮の黄花ともしびの如く吹かるる
夕雲の輝くごとき菊の花その比喩ひとつ抱いてねむる
ひややかにゆふべの光輝きて銀杏の立てるところを行けり
佐藤佐太郎『帰潮』

全体的には渋めの歌が多いのに、輝き(と植物)を歌った歌のまばゆさがすごい。

まあわたしはsheyにしようかなと思ってるけど、その場合目的格は何にしたらいい? sherかな? あと日本語では彼方(かなた=かの方)にしたいと思います。ついでにthouも復活させない?

自分の呼ばれたい三人称代名詞がある人がそれを尊重されるようになるのはいいことだけど、みんなが自分の三人称代名詞を提示することが正しいことだともし思われたらそれは英語中心主義的だなと思う。母語じゃない言語でしっくり来る呼び方なんて選べない。母語である日本語においては三人称代名詞の出番なんてほぼなくてそれより個々人の選択が表れるのは一人称代名詞の方だし……。thの音よりshの音の方が馴染みがあるな〜という気持ちでsheを選択した場合に、代名詞を選んだのみならず自分のジェンダーアイデンティティをも表明したことになってたらやだな〜と思う。

あっ、『無垢なる花たちのためのユートピア』文庫版の書影が公開されてますね! 単行本とはがらっとおもむきが変わって、こちらもとっても素敵。
tsogen.co.jp/sp/isbn/978448880

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