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みづからの光のごとき明るさをささげて咲けりくれなゐの薔薇
曇日のすずしき風に睡蓮の黄花ともしびの如く吹かるる
夕雲の輝くごとき菊の花その比喩ひとつ抱いてねむる
ひややかにゆふべの光輝きて銀杏の立てるところを行けり
佐藤佐太郎『帰潮』

全体的には渋めの歌が多いのに、輝き(と植物)を歌った歌のまばゆさがすごい。

それは
夕光《ゆふかげ》のなかにまぶしく花みちてしだれ桜は輝きを垂る
なんて歌も作りますわね……。

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