人形歌集IとIIで歌に詠んだひとたちのほとんどはもうどこかのお家に棲家を定めていて、今回の展示に来るひとたちは出来立てほやほやのはじめましてのひとたちが多いので、その中でどの歌を朗読するかは直前まで決まっていなくて、二日間設営にお邪魔して展示の空間が出来上がっていくのを見ながら、歌を選んだり新しく作ったりしました。 ほぼまっさらな状態の会場から見ていて、最初はどの歌もしっくり来ないように感じていたけれど、お人形がひとりまたひとりと箱から出てきて自分の位置を見つけていくと、あ、この子には(別の子から詠んだ)この歌が似合うな、というのが見つかってきたり。 それでも『癩王のテラス』のジャヤヴァルマンと『ヘリオガバルス』のヘリオガバルスの存在感は大きかったので、このひとたちのために歌を書き下ろさないと、となって、この数日で原作を読むところから始めて設営の会場で歌を作っていました。 旧作だけでなく新作が出てきたら嬉しいんじゃない? と思っていたけれど、お客さんにとってはIIも新作なのを途中まで忘れていた……ので、朗読を聞いていいなと思ってくれた歌が、歌集を探しても載ってない、ということもあるかもしれません。それはすみません、最新作なので次巻を待っててください。
今日の「鳥葬声宴」で読んだ歌ですが、
・前回の展示に合わせて刊行した『人形歌集 羽あるいは骨』の収録歌
・前回の展示に寄せて、今回の展示に合わせて刊行した『人形歌集II 骨ならびにボネ』の収録歌(新作)
・今回の展示に寄せて、設営に入ってから作った未収録歌(最新作)
が混在しています。
中川多理さんの人形展「白堊——廃廟苑於」の設営にこの二日間お邪魔していました。明日から始まります。行ける人は行って……!
★予約制
■会場|元映画館
■日程|2024年5月10日(金)~14日(火)
■時間|月火:17〜20時、金土日:11〜20時
★各回入替制(混雑を避けるため次の回の10分前にはご退出をお願いいたします)
★5/11(土)イベント開催のため、11時、12時、19時の回のみのご観覧となります。
■料金|1,000円(入場料+ウェルカムティー付)
https://www.parabolica-bis.com/SHOP/ev_401.html
あと会場で「人形歌集」第二弾先行販売します。前回の展示に登場した子たちみんなを歌に詠みました。
短歌の朗読もします。
中川多理展「白堊――廃廟苑於」special event
川野芽生短歌朗読会「鳥葬声宴」
★予約制
■会場|元映画館
■日程|2024年5月11日(土)
■時間|15:00〜/17:00〜(各回入替制)
■料金|3,000円(展覧会+ウェルカムティー付)
https://www.parabolica-bis.com/SHOP/ev_402.html
中川多理さんの人形の展示(5/10〜14)の中で、多理さんの人形に捧げた短歌を朗読します(5/11)。
これまでわたしがやった朗読では、音楽家の方や俳優の方と共演することが多かったのですが、今回は一人……ではなく、会場にいる人形たちとの共演です。今までとはまた違う試みをしようかな〜と思っていますが、人形たちがいてくれるだけで、わたしの作為なんていらないのかもしれない。
人形がほんとにすごいの……。多理さんの人形展、しばらくは鳥越の倉庫スペースで開かれてたので、こんな広い会場で行われるのは久しぶりです。人形は一度展示を逃すとほとんどはもう会えないから、行ける人は行っとくといいよ……。
昨年10月に行われた『奇病庭園』朗読ライブ「耳に就いて」の再配信が始まりました! 『奇病庭園』のうちからいくつかのエピソードを選んで、とかげさんがこのために書き下ろしてくださった音楽とともに朗読するというイベントで、音楽と朗読が手を取り合い、息を合わせた緊密なダンスをしています。
そんなイベントがあったのを初めて知った方、見逃しちゃったな〜という方、もう一回見たかった……! という方、何度でも繰り返し見たいという方、ぜひ。
『奇病庭園』は読みたいけど色々な理由で文字を読むのが難しいという方にも、すでに本で読んでくださった方にも楽しんでいただけるように作りました。
レンタルと購入があります。前回イベントの時に配信したのとは違う回です。
https://vimeo.com/ondemand/miminitsuite
リトルモアさんのwebマガジンにて、エッセイの連載『A is for Asexual』が始まりました!
数年前、他のところで連載していた同名のエッセイを更に深化させて再開することができました。
アセクシュアル・アロマンティックから見た世界のあり様を「私」の言葉で語る。 恋愛伴侶規範やロマンティックラブイデオロギーを吹き飛ばすエッセイ。
今回はイントロダクションです。
短歌研究5・6月合併号に短歌連作「痛点とシュトレン」を寄稿しています
https://daydreamletter.amebaownd.com/posts/53100036
表題歌は昨年のクリスマスの時期、パレスチナのことを思って詠んだ歌でした。
うすくうすく切るシュトレン 痛点をあまねく浮かべこの肉体よ
『人形歌集II 骨ならびにボネ』が刊行されます https://daydreamletter.amebaownd.com/posts/53104499
中川多理展「白堊――廃廟苑於(はいびょうえんにおいて)」で先行販売されます。一般の発売については続報をお待ちください。
短歌研究 2024年5・6月合併号に10首連作「痛点とシュトレン」を寄稿しております。毎年恒例、300人の歌人の新作が読める号です。
https://tankakenkyu.shop-pro.jp/?pid=180517011
「本号の利益は能登半島地震の災害義援金として寄付させていただきます」とのことです(そのため原稿料も少額なのは内緒です)。
なお、展示のお知らせをよく読むと書いてあるのですが、多理さんとのコラボレーションによる人形歌集第二弾が刊行されます。『人形歌集II 骨ならびにボネ』、展示会場で先行発売の予定です。どうぞよろしくお願いします。
https://www.parabolica-bis.com/SHOP/ev_402.html
https://m.amebaownd.com/#/sites/1588085/posts/editor/v2/52823644
中川多理さんの展示にて、人形をよんだ短歌の朗読をします。場所は日暮里の元映画館です。
★予約制
■会場|元映画館(アクセスはこちら)
■日程|2024年5月11日(土)
■時間|15:00〜/17:00〜(各回入替制)
■料金|3,000円(展覧会+ウェルカムティー付)
どうぞよろしくお願いします。
4/14 トリプル刊行記念トークイベント@本屋B&B
https://daydreamletter.amebaownd.com/posts/52885434
またぎりぎりサイト更新しました。
8/4『奇病庭園』刊行